DATA
概要
『ウルトラマンアーク』第3話「想像力を解き放て!」に登場した怪獣。
第1話冒頭の回想シーンでも少しだけ登場。
本作のキーパーソンである怪獣モノゲロスに非常に酷似した怪獣であり、そしてウルトラマンアークの初戦の相手でもある。
後述するようにモノホーンと共鳴するかのような描写やビジュアルから、モノゲロスとかなり近い種族の怪獣であることが明かされている。
ただ、明らかに近い種族ではあるものの、亜種の関係にあるのかはたまた成体(幼体)などの関係にあるかまでは分かっていない。
クワガタムシのような二本角が特徴的な、黒い細身の体を持つ人型の巨大怪獣。
腰を引いたかのような前傾姿勢が特徴的なモノゲロスとは打って変わって、ディゲロスの場合は背筋を伸ばす宇宙人じみた直立姿勢を取る。
頭部中央にはゼットンのような黄色い発光体、両肩にはベロクロンのものを彷彿とさせるサンゴのような突起を持ち、両腕の先端はヤスリのようになっている。
また、胸部や内腿はマガパンドンのようにひび割れた溶岩のような皮膚を持ち、後ろ側はレッドキングのようなゴツゴツした体表になっている。
能力・生態
早い話、モノゲロスの顎だった部分がそのまま顔になっているが、モノゲロスの顔だった頭部の目はこの状態でも機能している。
ディゲロスは基本的に目を瞑っているが、一応背後を取られない限りは特に問題なく戦闘が可能らしい(何かしらのセンサー類器官があるか、感覚が途轍もなく優れているのだろうか)。
頭部の二本角から放つ光線や、腕から連射する火炎球が武器。
また、肩の突起から光弾を発射することも可能。
宙に浮くことも可能で、光線を円形に発射して星元市に大規模な被害をもたらした。
また、敵からの攻撃に対しては「ディゲロスシャッター」というバリアを張る防御技を使う。
この技を使用して内側から手だけを出し火炎球を放ったり、ウルトラマンアークの「アークファイナライズ」も防いでしまうという、初戦の怪獣とは思えない性能を持つ。
ただし、このバリアは前方にしか張れない欠点もある。
動向
「K-DAY」から丁度16年後の4月1日、星元市上空に開いたワームホールからモノゲロスと同様の形で飛来。
モノホーンと共鳴しながら光線や火炎弾で街を蹂躙し、出動した地球防衛隊の戦車や戦闘機の攻撃ももろともせずに大暴れするが、被弾した戦闘機が幼稚園の真上に落ちそうになった際にウルトラマンアークが突如出現し、交戦を開始する。
初戦故に戦いに不慣れなユウマ/アークを圧倒、「ディゲロスシャッター」を駆使しながらアークの攻撃を防ぎ、一方的に叩きのめしていた。
しかし、土壇場で想像力を働かせたアークが、アークファイナライズを鞭のようにしならせて軌道をシャッターの死角である側面へと変更させたことで、首に風穴を開けられ爆散。
モノホーンの如く遺された2本の角も、直後にアークファイナライズで処理された。
余談
- 玩具はウルトラ怪獣アドバンスで「モノゲロス&ディゲロス」として発売。頭部パーツの付け替えと姿勢の変更で、2体の姿を再現できる。
- デザインを担当したのは、前作『ウルトラマンブレーザー』でレヴィーラやドルゴを担当した百武朋氏。
- 容姿や能力はゼットンを連想するものが多いが、現時点では関連性は不明。
- 『ウルトラマンネクサス』のガルベロス以来20年ぶりとなる、「1話目ではないがウルトラマンの初戦相手の怪獣」という珍しいパターンの初戦相手の怪獣となる。また、ガルベロスもディゲロスと同じく回想シーンが初戦である。
- 最後の撃破シーンでは人形爆破が使われており、『ウルトラマントリガー』のメガロゾーア以来2年半ぶりとなる。