『世のため人のため、メガノイドの野望を打ち砕くダイターン3!この日輪の輝きを恐れぬのなら、かかってこい!!』
概要
本作品の主役機。
パイロットは破嵐万丈ではあるものの、操縦はかなり簡単なようでギャリソン時田、三条レイカ、ビューティフル・タチバナ、トッポだけでなく、メガノイドのデガダンとネンドルも搭乗した。
基本の近接格闘形態から戦闘機形態の「ダイファイター」、戦車形態の「ダイタンク」に変形可能。これら3段変形が名前の中にある「3」の由来である。
メガボーグとの対戦時には、上記の名乗り文句を叫ぶことが決まりごととなっている。
元々は試作型メガロボットだったものを火星脱出する万丈が大量の金塊と共に強奪した後に改造し対メガボーグ用に設えた。
その巨体に見合わず動きは軽やかで運動性能は高く、メガボーグにも引けを取らない。
3つの形態の使い分けによって汎用性も高く、単独での広範囲活動や特殊な状況下にも柔軟に対応できる。万丈はその汎用性と操作性を見込み、マサアロケットの量産と同時に本機の量産化も視野に入れていたが、ギャリソンたちの意見を飲んで断念している。
万丈が掲げたペンダントに「ダイターン、カムヒア!」のキーボイスによってダイファイターを召喚させ可変戦闘機「マッハアタッカー」を格納、コクピットポッドを分離し機内のリニアレールを用いて頭部まで移動、そのままダイターン3のコクピットになる。メインコクピット周辺は全天周囲モニターとなっており、アタッカーのコクピットポッドは耐衝撃の為レールの上に固定される形となる。変形時にはその部分が回転し視野を得る仕組みである。
ダイターン内部にはリニアレール用通路のほかに通常の通路(メンテナンス用)を設けているが、大きさが大きさなだけに徒歩では頭部コクピットに到着するまでそれ相当の時間がかかる。そのためどこの位置でも操縦できるようサブコクピットが設置されており、万一アタッカーが使用できない(もしくは直接乗り込んで操縦する)場合はこのコクピットから操縦する(あくまで非常用コクピット扱いであり通常より視野が限定される)。
サブコクピットは5か所あり、頭部および四肢(両肩、腰左右の計4か所)に設置されている。通常は1か所で操縦できるが、コントロール機能が破壊された際にはそれぞれのコクピットで四肢をコントロールする操縦方法となった。が、息を合わせての操縦は難しく、相当みっともないポーズを取ることとなったため、以降は行っていない。
ちなみに時々拗ねたり、酒を飲まされて酔っぱらたりと人間臭い行動を見せることもある(活劇としての演出といえるが、意思を持っていても不思議ではない)。ダイターンはメガロボットを基としている関係上なのか高性能AIを搭載しているらしく、これにより軽やかな動きを実現しているが、あくまで操縦サポートとして存在しているに過ぎず(できるのかもしれないが)基本的に自力で動くことはない。
各形態
ダイファイター
重爆撃機形態。脚部を持ち上げて横に倒した状態なので外見的には若干アンバランス。呼び出される時はこの形態で飛んでくる。主翼を折りたたむことで水中戦にも対応する。
機銃やレーザー、ミサイルなどで武装しているが決定打になる武装はなく、この形態で戦闘を行うことは少ない。一応ダイターンキャノンも使用できるが、後部固定となるため基本的に使われることはない。
ランディングギアの一部はクローラーを兼ねている(超合金魂やSMPでは再現されている)。
ダイタンク
重機動戦車形態。変形時に背部のクローラーが下面に、脚部から砲身が伸び巨大なキャノンに変形する。背部や腕部についているカバーは腕に付いたままかどこかに浮遊している状態となる(初期は付いたままだったが見栄えを重視した結果取り外した様子)。銃火器を展開している形態のため、3形態の中でもっとも攻撃力と防御力が高い。また、先端から高熱レーザーを照射し地面を溶かすことで地中での行動も可能としている。
毎回登場しているダイファイターと異なり登場回数こそ多くはないが、巨体を生かして敵をひき潰したり変形して危機を脱するなど、ここぞというときに活躍した。
機体データ
身長120.0m
重量800.0t
最大出力:5000万馬力
動力:太陽エネルギー(装甲の一部がソーラーパネルを兼ね、機体内にある光エネルギー変換炉及びコンデンサーによりエネルギーを蓄積している)
表面金属:超鋼金属Dα
武器及び技
武装類は一部を除いて機体内部に収納されている。ダイターン内部にはペイロードを多くとっているためそこに武装類を収納、使用時に射出される。内蔵火器も多く、ミサイルやレーザーなどを多数装備する。それらとは別に捕獲用のネットなども使用している。
※太文字は必殺技
- サンレーザー:額の日輪の飾りから照射されるレーザー。
- ダイターンミサイル:下腹部から発射されるミサイル。
- ダイターンキャノン:足の裏の砲口から発射されるキャノン砲。別名レッグキャノン。ダイタンク時には砲身が伸びて主砲になる。
- ダイターンウェッブ:腕部にある十文字の飾り。投擲武器として使用するほか回転することで盾にもなる。
- ビッグウェッブ:胸部にある十文字の飾り。投擲武器になる。
- ダイターンファン:いわゆる鉄扇。閉じた状態では攻撃として、展開した状態では防御に使われるほか、敵の攻撃を必死にあおいで返すのに使われていたことがある。
- ダイターンザンバー:接近戦用の剣。柄のみの状態から掛け声と共に刀身が出現。稀に二刀流として使用する時もある。
- ダイターンハンマー:鎖で繋がれたトゲ付き鉄球。振り回したり投げ付けたりして使用。
- ダイターンジャベリン:伸縮自在の柄を持つ投槍。攻防一体の万能武器。
- ダイターンスナッパー:先端に分銅がついたムチ。分銅は手錠として使用可能で、相手の捕縛にも使える。
- クロスダート:掌から照射される投網のような形の特殊なレーザー。
- サン・アタック:所謂決め技。「日輪の力を借りて!今、必殺の!サンアタック!!」の口上で、額の日輪の飾りから光弾を発射、命中した部分を極度に劣化させ破壊する。出力調整が可能で弱めたものを連射する応用技もあり、それを利用して敵の身体を消滅させたこともある。ただし多用できる技と言えず、連射し続けると体内の光エネルギーが著しく減少し、最悪稼働不能となる。
- ダイターンクラッシュ:サン・アタックによって脆くなった部分めがけて急降下ドロップキックを仕掛け打ち抜く締め技。
マッハアタッカー
万丈がメガノイド調査の為に使用するビークル。レーダーなどの索敵機能も備えている。
通常は車両形態である『マッハパトロール』の形態で万丈の足として使われる。車両としてはアメリカンカー並みの大型である。屋根にはパトランプが設置されており、ポリスカーとして偽装している。
変形することで飛行形態『マッハアタッカー』になる。この形態では武装が増え、機銃のほかにミサイルや接近戦用の武器が使用できる。小型の戦闘機相手なら十分渡り合える戦力を持つ。ダイターンに格納する際には機首と翼を折りたたんだ形態でドッキングする。コクピットは独立したポッドとなっており、分離しダイターンのコクピットとして機能するほか、非常時には脱出ポッドとしても機能する。
スーパーロボット大戦
シリーズに参戦する作品のロボットの中でも比較的に巨大なサイズに位置する、基本的にはダイターン3より大きいサイズはガンバスターや戦艦などぐらいである。
なのでよく「どうやって戦艦に搭載しているのか?」とネタにされる。アンソロジーコミックでは戦艦に牽引されている事もあった。
また、「ダイターンクラッシュ」は「サン・アタックによって敵を撃破した際のトドメ演出専用技として使われており、他の機体にも本格的にトドメ演出が実装される以前から存在した。
『第2次α』以降に設定された「サイズ差補正システム」の恩恵を大きく受ける機体でもあり、小型の機体からのダメージはほぼかすり傷で済み、ダイターンが小型の機体にダメージを与える場合は通常よりも値が大きくなる。
最近作におけるカスタムボーナスは前述した運動性能の高さを再現してか「運動性+50」という、結構強力なモノが用意されている。
「無敵」繋がりでザンボット3やトライダーG7との合体攻撃があり、前者はサンアタックとムーンアタックを同時に放つ「スペースコンビネーション」で
後者は「スペースコンビネーション」にトライダーバードアタックを複合した「無敵コンビネーション」となる。
『α外伝』ではあまりの巨大さからランドシップに間違われたり、『第3次α』ではバッフ・クランの兵士から「奴も巨神なのか!?」と誤認されてしまうという一幕もあった。
ただ、近頃はダイターン以上に巨大なユニットも増えており、ダイターンが飛び抜けて巨大とは言えなくなってきていたりする。
ネタ的
『スーパーロボット大戦』を含め、pixivなどでも、 「太陽」や「日輪」繋がりでのコラボレーションやネタ的な絡みやイラストがある。
特にお金持ち、戦い方などどことなく類似しているキュアロゼッタや
スパロボに参戦し、同じ金持ちヒーローでもある旋風寺舞人がらみのネタが多い。
関連イラスト
関連タグ
グルンガスト:設定によってはダイターンを参考にして開発されたことになっているケースも。
茶々(Fate):ExtraAttack時のセリフが「今必殺の! 超絶茶々爆炎斬!」というサン・アタックのセリフのパロディ。