「世の為、人の為!メガノイドの野望を打ち砕くダイターン3!!この日輪の輝きを恐れぬのなら、かかってこいっ!!」
プロフィール
年齢 | 18歳 |
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身長 | 178cm |
体重 | 69kg |
CV | 鈴置洋孝 |
概要
巨大ロボットダイターン3のパイロットで、通称「噂の破嵐万丈」。
映画『007』のジェームズ・ボンドをモデルにしていて、コミカルな三枚目役からニヒルな二枚目役をこなす好青年、陽気で明るく、どんなピンチの時にでもユーモアと余裕を忘れないナイスガイ、多少キザな所もあるが、それすらも彼の魅力の一つにしてしまう程に人を引き寄せる魅力に溢れた、まさに“太陽”のような人物である。
「快男児」を絵に描いたような好漢であり、外部作品、特に『スーパーロボット大戦』でも「噂の快男児・破嵐万丈」と呼ばれる事が多い。
しかし、兄と母をメガノイドの実験体にした父と、メガノイドを激しく憎んでいる、そのため、メガノイドを滅ぼす為なら仲間の犠牲すらいとわない非情な一面も持っている。
身体能力も高く、メガノイドすらやっつけてしまうぐらいに人間離れしている。
普段はオートマグを使用しており、特殊アタッチメントを合体させることで万能機関銃キャリーガンに変形させる(この辺は前作『無敵超人ザンボット3』に出てくるザンボエースのザンボマグナムに似ている)。
彼の謎
作中でもあまりにも人間離れした身体能力や、最終回でドン・ザウサーを倒した後にコロスの亡骸を見ながら苦しそうな顔をしながら「ぼ、僕は…厭(いや)だ…!」(台本より)と何かを拒絶する謎の言葉を発しており、これらのことから「万丈の正体は父・創造の手によって生まれた真の究極のメガノイドではないか」という説が放送当時から囁かれている。
現在に至っても公式からの答えは何もないが非常に有名な説であるため、後述の『スーパーロボット大戦』でもこの説を取り入れたキャラクターとして書かれることも多い。
スーパーロボット大戦では
『スーパーロボット大戦』の初期シリーズには原作では無い「破嵐財閥」というオリジナル設定があったが、近年の作品やシリーズではその設定はなくなった。
そもそも原作からして万丈が火星脱出の際に大量の金塊を持ちだした事でそれを資産としたので、表向きは財閥なんか有していない謎の資産家にすぎない。(もっとも、αシリーズの場合はメガノイドを一度倒した後に暇を持て余した万丈が設立した設定にはなっているが)
メガノイド達が壊滅した状態での参戦も多く、原作再現がされたり原作がメインストリートに絡んだりする事は少なく、大抵がキャラクターとロボットだけのいわゆる「いるだけ参戦(空気参戦)」も珍しくないが、ストーリーでは表に裏に活躍し、生身でも一騎当千の強さ、自軍がピンチの時には「ダイターン・カムヒア!」の掛け声と共に颯爽と登場するなど決して“いるだけ”にはなっていない。
また、若干18歳という年齢であるが、比較的に年齢層が若いキャラクター達が多いので味方部隊では年上になる事も多く、自軍の中心人物となり頼れる兄貴分として皆から慕われ、大人達からも頼りにされている等、抜群の存在感を発揮している。
そして、元祖スパロボ鬱フラグクラッシャーとして、他作品の原作での悲劇や惨劇の多くをクラッシュしてきた、なかでも原作では死亡するキャラクターを救出してくる事が多く、どう考えても無理だと思える状況も「破嵐万丈に不可能はない」で解決できてしまう、ある種の便利キャラクターになっている。
特に、直接的な繋がりはないが無敵繋がりの『無敵超人ザンボット3』の神勝平、『無敵ロボ トライダーG7』の竹尾ワッ太をはじめ、この他の作品でも、お金持ちや会社関係のキャラクター達とは深い繋がりを持っている。
彼等からは兄貴分扱いされ慕われているが、対する万丈も内心では親族一同で支え合って生きている神ファミリーや、父(先代社長)の跡を継いで奮闘するワッ太&竹尾ゼネラルカンパニーの面々を羨んでいるような描写が散見される。
その一方、『ダイターン3』のシナリオが本格的に再現された『COMPACT』(及びリメイク作『IMPACT』)や『第2次α』以降は、「殺さば殺せ!」の一幕に代表される非情な復讐者としての一面がクローズアップされる機会も増えている。
『第2次α』ではそれに加え、父の手でサイボーグとなった司馬宙や獅子王凱に対しても不信感を抱く姿すら描かれた(一応、割と早い段階で撤回している)。これも含めて人体強化・機械化には事情を酌みつつも否定的なスタンスを取る事が多い。
彼を代表する口上は「世の為、人の為! 悪の野望を打ち砕くダイターン3! この日輪の輝きを恐れぬのなら、かかってこい!」と汎用性の高い形にアレンジされており、場合によっては「悪」の部分が敵対する敵キャラクターや敵組織の名前に変わる。しかも個別でDVEで収録されたこともある。
システム的にはスーパーロボット系パイロットで、数少ない精神コマンド「魂」を覚えるのが伝統(通常はスーパーロボット系は武器の火力が高いため、バランス調整として「熱血」止まりが多い。その中でも“武器の火力も高く”、“「魂」を習得する”万丈は非常に貴重)。
その他の能力も軒並み高く、特に技量、格闘はトップクラスなのが通例。一人乗りで乗り換えが出来ない事に対する救済かも知れないが、パイロット能力だけを言えば間違いなくトップクラス、そしてダイターン3との強さも相まってボスキラーやエースになれる逸材である。
旧シリーズでは『第4次』までは精神ポイントも高く、1人乗りの欠点を大きく補っていた。
唯一、ダイターンが弱い(スーパー系の中では貴重な宇宙Aではあるが最強武器の威力がコンバトラーと同等まで下げられた)とされるのは『F完結編』があるが、他のシリーズでは間違いなくエースを張れる。
特にサイズ補正が導入されてからは、サイズLL(戦艦クラス以外では最大級)のダイターンは“サイズの暴力”と評されている。
またスパロボシリーズ古参キャラクターの一人ブライト・ノアとは声優ネタで絡むこともあり、ストーリー中でも互いに信頼してる所も見られる。(『機動戦士ガンダム』がダイターン3の後番組であることも関係してるのかもしれないが)
ブライト・ノアと同じく、CVの鈴置氏の逝去後も、生前に収録されたセリフがサンプリングされる形で鈴置氏の声がそのまま使用されている(無敵シリーズの合体攻撃は氏の逝去後に実装されているが、ボイス自体は収録済の未使用音声が流用された)。
鈴置洋孝氏の思い
声優の鈴置氏と言えば『機動戦士ガンダム』のブライト・ノアが特に有名であり出世作と言われる事が多いが、実は鈴置氏にとってブライト以上に大きな存在だったのが破嵐万丈である。
鈴置氏はダイターン3のDVD-BOXの付録冊子において、万丈のことを「暗さがあって、ニヒルで、二枚目で、カッコ良くて、ジョークも言うキャラクター」と評しており、万丈役のオーディションを受けた際に「これは俺の役だ。誰にも渡せない」と強く意気込んだそうだ。
また、「スパロボ収録時に万丈の決め台詞をソラで発した」、「晩年のインタビューにて万丈を己が分身のように評した」など、鈴置氏の愛着の深さが窺える逸話が遺っている。
レコードデビュー作も「破嵐万丈」をテーマの1つに据えているほど。
もしかしたらスパロボで未だに代役が立てられていない事も、鈴置氏の思い入れの深さへのスタッフの配慮なのかもしれない。
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原作
三条レイカ ビューティフル・タチバナ ギャリソン時田 戸田突太
スパロボ関連
復讐鬼:普段の明るさ故に忘れがちだが、メガノイドに対してはまさにこれ。