とうおるるるるるるるるる とうおるるるるるるるるる
「......もしもし はいドッピオです」
「とおるるるるるん」
概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第5部「黄金の風」のラスボスであるボスの忠実な部下。パッショーネでのポジションは不明だが、ボス直属の部下として構成員に指示を出していることから、参謀もしくは普段組織に顔を見せないボスの連絡係として働いている模様。
容姿
主に紫色の髪と茶色い瞳。一房だけ溢れた前髪と独特な編み込みがなされた後ろ髪という特徴的な髪型をしている。服装はリブ生地の胸開きタートルネックにズボンという第5部の登場人物にしてはまともな装い。
道端の占い師によると「 君は「秘密」を持って生きている 」「 『2つの人生』 」「その「秘密」を利用し常に勝利をおさめている 」顔だそうだ。強引にドッピオの手相を見たその占い師は続けて「 「光と影」…!「表と裏」…!この秘密があるかぎり人の死があなたを幸福にする 」と、恍惚とした顔で奇妙なことを口走っていた。
活躍
ボスからの命令で、サルディニア島のコスタ・スメラルダにある建物の周囲を見張っていた所を暗殺チームの一人リゾット・ネエロと遭遇してしまう。無関係の一般人を装いやりすごして事なきを得ようとするが、エアロスミスのエンジン音がする方につい首を動かしてしまう。その事からリゾットにスタンド使いであること、そして「ボスに相当信頼されている一方で本当に怯えた精神を持っている・・・2つのことが矛盾しているぞ」と自身の何かを見抜かれてしまい、やむを得ず戦闘を開始した。
リゾットのメタリカに圧倒されて敗北一歩手前まで追い詰められたものの、瀕死の状態に陥った事と彼のスタンド能力を逆手に取り、近くにいたブチャラティチーム(ナランチャのエアロスミス)にリゾットを攻撃させる事に成功。辛くも勝利を収めた(ちなみにこの時、メタリカの能力で失われた鉄分を生きたカエルをそのまま食べるというトンデモな方法で補給している)。
戦闘後、ブチャラティ一行が迷いもなくどこかへ向かっていることを察知してローマへと飛び立った。チョコラータとセッコに指令を与えるが、チョコラータは既に倒され、セッコは自身の目の前でブチャラティの手によって倒された。
その後、正体が悟られないようにブチャラティの手助けをしながら彼らの目的を探っていく活躍を見せた。
声優
関連イラスト
関連タグ
「2重」「2倍」を意味するイタリア語。こちらでのpixivのタグ登録も多い。
正体
【警告】これより先、この男の真実が記載されているため閲覧には注意されたし
このアホがアアア!!
いつも寄ってくる………こんなアホが………この世はアホだらけなのかァ~~~~~ッ!!なんで見に寄って来るんだ……?見なくてもいいものをッ!
見なくてもいいものを見たものは!!この世に存在してはならねーんだぜッ!
ドッピオの正体、それはボスが持つもう一つの人格。
ドッピオ、それはイタリア語で二重を意味する言葉。そして、二重人格そのものを表す名前。
普段は気弱で優柔不断な少年であるが残虐性を内包しており、正体(ディアボロ)を感づかれると激昂し、ディアボロの人格の片鱗を見せる。ボスの意思で人格を入れ替え、そのときには体格や外見年齢まで変化する。ドッピオの姿で人格だけを入れ替えることも可能。
自らの正体が少しでも露見することを深く恐れるボスだが、どうしても他の部下に任せる事ができず、自ら赴かないとならない重要な任務を『ドッピオ』に任せている。
ドッピオもまた自分がディアボロの第二の人格であることは知らず、自分のことは「ボスに信頼されている忠実な部下」だと信じている。
吐き気を催す邪悪と称されたディアボロと違い、ドッピオはお人好しと思われるような行動が多く、率先して悪を成すようなことはしていない。この一面は少年時代のディアボロ像と類似するものがあり、ディアボロの良心が別人格として分かれたのではないかという見方もある。
肉体的にはボスと同一人物の為、ボスのスタンドであるキング・クリムゾンの一部を操る事ができるが、本人はボスから借りたものだと思っている。またその力は「エピタフ」による未来予知とキング・クリムゾンの両腕による打撃といった断片しか使えず、時を飛ばすこともできない。
ボスからも肉体的に同一と言う事もあり、リゾット戦ではダメージを受けるリスクから「これ以上その肉体を傷付けるのは許可しない!」と釘を刺されている。
またリゾット戦でも見られるように、自らの危険を恐れずに攻めていく「覚悟」を持ち合わせており、この一面は上述のセリフにも表れているようにディアボロ側とドッピオ側とで相反していることが分かる。
二重人格として分かれた存在であることを踏まえると、「安定した勝利を得る慎重さ(ディアボロ)」と「危険を冒してでも勝利を得る大胆さ(ドッピオ)」の二つの方向性に分かれたのではないかと思われる。
【「電話」にした物】
- 犬のマスコット人形
- 生きたカエル
- ポイ捨てされていたタバコ
- 通行人が食べようとしていたアイスクリーム
- おもちゃの電話
- コードの切れた受話器
- 本物の携帯電話
【電話の真実】
ボスとは「電話」によって交信し、その前兆に変顔をしながら「とうおるるるるるるるる」と、特徴的な電話のベル音を口走る。交信に使う電話は本物の電話ではなく、自分の近くにある手に取れて耳に当てられるものを使用する。
分かりやすく言えば電話ごっこであるが、上記の電話にできる適当な物体を探す間も断続的にベル音を口走るため、傍から見ると電話のベル音を自分で口走りつつ、ありもしない電話を「どっかで電話が鳴ってるぞ!?」などと言いながら探し回り、近くにある物体を(時には他人のものを強奪してまで)手にして耳に当てるという奇行にしか映らない。しかしながら、本人にとってはボスからの大事な電話であるため至って真剣であるし、ボスからの電話を無視することは許されない。ただ、ブチャラティとミスタが合流しそうになった時にボスからの呼び出しが来た時は流石にキレた。
【最期】
ポルナレフが矢の力で起こした異変により、ドッピオの精神は既に死体だったブチャラティの肉体に入り込んでしまった。更にそこへミスタ(肉体はトリッシュ)の銃弾を撃ち込まれたことがトドメとなり、ブチャラティの肉体と共に死亡した。
死の寸前、ボスの精神がある人物の肉体に取りついていることに気づき、自分たちの勝利は揺るがないと確信する。直後、ボスがいなくなった寂しさに見舞われ、最期まで電話を請いていた。
先述の「電話」として使用しているものは実際は電話とは似ても似つかない何ら関係ないものだったのだが、次第におもちゃの電話のように形状が似た物になり、最後についに本物の携帯電話を手にした事から、第5部のテーマの一つである「真実に向かおうとする意志」を見出だす読者もいるようだ。
このテーマと対極に位置するのはボスと彼のスタンドのキング・クリムゾン。そして、ドッピオが本物の携帯電話を手にしたのはボスの精神と分離した後の事である。
【担当声優】
作品によって、ボスと同じ声優が一人二役で演じ分けているものもあれば、ボスとドッピオでそれぞれに異なる声優が演じているものもある(スラッシュ右はボス個別の声優)。
※「EoH」ではドッピオの声も森川氏が演じた。なお、人格はボスである)
【真の関連タグ】