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黒部の太陽の編集履歴

2024-07-30 13:48:51 バージョン

黒部の太陽

くろべのたいよう

日本の文芸作品の一つ。また、それを元にした映像作品。

概要

作者は木本正次。1964年に毎日新聞に連載された。なお、木元は、本作執筆当時毎日新聞社の社員(記者)だった。


黒部ダム(特に関電トンネル)工事に命と人生を掛けた男達の姿を描いた。


3度映像化されている他、2008年には大阪市の劇場で舞台版が上演されている。


映像化の歴史

映画版

1968年2月に東宝系の映画館の一部で公開されたあと、同年の春休み映画として日活系の映画館で上映された。

出演は三船敏郎石原裕次郎ほか。両者の率いる三船プロダクションと石原プロモーション、そして関西電力の共同制作である。

この映画、実現までにかなり壮絶な物語があった。その事に関してはwikipediaの記事を参考に。

また、石原裕次郎の「こういった作品は映画館の大迫力の映像や音声で見てほしい」という意向で映像ソフト化は長年見送られてきた。同じ理由から、テレビでの放送も短縮版が2度(1979年10月にテレビ朝日系列、2012年3月にNHKBSプレミアム)放送された程度にとどまっていた。

しかし石原が望んだスクリーン上映は次第に行われなくなっていき、事実上の封印作品に近い扱いになっていた。

石原プロモーション創立から50周年を迎える2013年3月、ボニーキャニオンよりブルーレイDVDがリリースされた。2014年3月8日にはBS日テレで、12月20日にはCS局・チャンネルNECOで「完全版」が放送された。

連続テレビドラマ版

1969年8月から10月にかけて、日本テレビ読売テレビ他で放送された。

映画版からは石原裕次郎、芦田伸介宇野重吉がそれぞれ別役で出演しているが、本作は寺田農扮する技師・脇坂が主人公である。

13話分作られたが、スポンサーの日産自動車から「主人公が車にはねられるシーンがあり好ましくない」、「他社の車が大写しになっている」などのクレームがあり、放送を断念したエピソードが2話分発生してしまったため、11話しか放送されなかった。

ただし「他社の車が大写しになっている」件については伊藤雄之助が乗っている移動販売車がトヨエースのまま登場している。ただしトヨエースの登場シーンは初期の回でスポンサーがまだ日産自動車に決まる前だったためお咎めなしとなったのではとも言われている。

このほか映画版の制作側に無断で映画版の映像を使用した場面があるとしてプロデューサーが映画版の製作側に謝罪するという一コマもあった。

スペシャルドラマ版

2009年3月21日と22日の夜21時-23時30分、フジテレビ系列27局で放送された。

週末のこの時間帯に日テレ系列同時ネットのテレビ大分は、第1部を3月22日15時から、第2部を23日13時から放送した。テレビ宮崎は日曜日は本来日テレ系列同時ネットであるが、日テレ制作の『小学校教科書クイズ』と『おしゃれイズム 春の60分スペシャル』を28日13時からの振り替え放送で対応した。

出演は香取慎吾小林薫ほか。香取が演じる主人公倉松仁志のモデルは笹島建設会長の笹島信義とされている。

映画版と同様熊谷組や関西電力の技術陣が難工事に挑むストーリーで、エンドロールも映画版同様出演者の名前が五十音順で並べられている。

映画版同様関西電力、熊谷組および笹島建設の協力を得て製作しているが、細部の時系列の考証に誤りがあると指摘された部分もある。もっともその中には「登場するカメラや自動車が劇中設定より微妙に後の年代のものである」など小道具や劇用車の都合上致し方ないともいえる部分も含まれている。


舞台・黒部の太陽

関電トンネル開通50周年および映画上映40周年を記念して2008年10月に梅田芸術劇場メインホールで公演。

関西電力と熊谷組の支援を受け、三船プロダクションと石原プロモーションが全面協力している。

主演は中村獅童神田正輝

同年12月には同劇場で映画版の「完全版」が上映されている。


漫画版

1968年に「週刊少年マガジン」で横山まさみちによるコミカライズが連載された。

また「週刊少年ジャンプ」で1982年から1983年まで本作を原案とする弓一人の漫画『黒部秘境物語 破砕帯をぬけ』が連載された。


外部リンク

本作に関する熊谷組の公式サイト

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