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概要

ナイトオブラウンズの一員で、地位は「ナイトオブワン」。マントの色は白。

世界最強を謳われるブリタニア帝国最強の騎士。その人格と圧倒的な実力でラウンズのリーダーとして一癖も二癖もあるメンバーを纏めており、あのナイトオブテンのルキアーノですら彼の命令には素直に従う程。

人物

行動原理として、優しさという強さや規範意識を第一とする高潔な騎士。

皇帝シャルルの側近中の側近であり、かつては彼の懐刀として同じラウンズだったマリアンヌと共に血塗られた皇位継承戦争を潜り抜けた戦歴を持つ。

さらにギアスだけでなく、“アーカーシャの剣”によるシャルルの計画の全容も最初から全て知らされており、シャルルの悲願を達成するための同志の一人でもあった。

ただし、V.V.への漏洩のリスクもあってなのかアーニャの中にいたマリアンヌの精神体のことは知らされておらず、C.C.などのギアス嚮団の関係者とも面識は無いなど、シャルルの家族や嚮団の直接の関係者ではなかったためなのか、他のメンバーに比べて知らされていた情報には制限がかけられていた模様。

序盤でシャルルがスザクに言っていたことが本当なら、ゼロの正体も知らされておらず、計画の中枢である「黄昏の間」に入った事も無いなど、嚮団やマリアンヌ、C.C.関連については完全に蚊帳の外である。

神根島でのアーカーシャの剣起動の際には、シャルルの元にC.C.を連れて向かうマリアンヌからは、完全に部外者としてあしらわれていた。

『R2』からの登場となっていたテレビ版と異なり、劇場版三部作ではこれらについて設定が修正され、シャルルの同志としての面が強まった。

死の間際の言葉など、シャルル以上にマリアンヌのことを慕っていた様子。

戦闘能力

生身、ナイトメアフレーム戦と共に身の丈以上の巨大剣を扱う剣術を得意とする。

その実力は、普段隻眼にもかかわらず純粋な剣術と白兵戦であのスザクを難なく圧倒し、ナイトメア戦ではギャラハッドに騎乗し、あの黎星刻神虎を圧倒している。

実は超直近未来予知を行える『先見知新』のギアス(名称は『コードギアスGenesic_Re;CODE』より)の持ち主。

ギアスの力が強まってしまいオフにはできなくなっているようで普段は左眼をピアスで閉じて能力を封じている。

活躍

コードギアス反逆のルルーシュR2

ブリタニアのエリア解放を大義とする超合集国軍との戦争に備えてエリア11にルキアーノと共に派遣され、太平洋方面の総指揮官として参戦する。

超合集国軍との戦闘では、雑兵を蹴散らしながら、総司令官である星刻の駆る神虎と対峙する。彼を終始圧倒して最終的には神虎を小破させ、星刻を負傷させて一時撤退させる事に成功するが、フレイヤによるトウキョウ消滅を受けて両軍が一時戦闘を停止する。

その間に、アーカーシャの剣起動の為に神根島に向かったシャルルの護衛として同島に向かい、シャルルを暗殺するべく現れたスザクと戦うが、ルルーシュのギアスに操られて反乱を起こしたブリタニア軍のナイトメア部隊に対処する為に、ギャラハッドで出撃する。

その後は、増援としてやってきたシュナイゼルの部隊と合流して、そこでラグナレクの接続が始まった事をシュナイゼルに告げるが、それが突如停止した事でシャルルが死んだ事を悟った。

シャルルの死を知った後に、ジノ・ヴァインベルグドロテア・エルンストモニカ・クルシェフスキーとその直属部隊を率いて、新たな皇帝となったルルーシュに対して反旗を翻す。

封じていたギアスを使い、「ナイトオブゼロ」となった枢木スザクの乗るランスロット・アルビオンと戦闘となり、ギアスの特性を最大限に活かして優位に戦いを進めていく。

しかし、ギアスの性能に絶対の自信持っていた事が仇となり、ルルーシュからの「生きろ」のギアスを逆手にとって潜在能力を開放したスザクから、たとえ予知できていたとしても、避けられない程に速い攻撃を繰り出されて敗北する。

最期は機体ごと縦に一刀両断にされ、「マリアンヌ様…」と彼女の名を呟きながら戦死した。

劇場版コードギアス三部作

大幅に出番が増えると共に設定も見直され、黄昏の間への立ち入りが出来る以外にもナンバーズ出身故に悪目立ちするスザクを窘めた。

ゼロがルルーシュである事を共有するなど計画遂行の同志という側面と同時に、ゼロの正体とギアスを知る故に暴走しがちなスザクがいずれ反旗を翻す可能性も見据えて牽制も行うといった帝国最強の騎士という面も強調された。

コードギアス双貌のオズ

「血塗られた古の貴族」と呼称され度重なる凶状を犯した「ブラッドリー家」を成敗。結果ルキアーノ・ブラッドリーはブリタニア帝国に忠誠を誓っている。

ジヴォン家が完成させた新型の大型KMF「ギャラハッド」を一目見て気に入った。

が、頼んでおいた特殊兵装(専用大型剣)について皇帝シャルルが「よい銘をつけるから待て」ということでしばらくお預けを喰らってしまっていた。

帝国最強の騎士として聡明であり、ジヴォン家当主オイアグロ・ジヴォンがなにか裏で動いていることに感づいており「卿は剣士というより魔法使いだな」「二足の草鞋は身を滅ぼすぞ」と忠告している。

小説版『ナイトオブラウンズ』

マリアンヌがナイトオブラウンズだった当時はナイトオブファイブだった事が明らかになっており、彼女とはこの頃からの付き合いだった。

マリアンヌに幼ないナナリーを押し付けられて彼女をあやそうとして大苦戦するなど、本編では考えられないような姿も見せていた(ここで彼が独身である事も明かされている)。

「血の紋章事件」をかちぬき、マリアンヌと共にシャルルを支えた。

彼女がシャルルに嫁いだ後も共にシャルルを支える同志であったが、彼自身はシャルルの本当の剣は自分ではなくマリアンヌだと認識していた。

また、小説版マリアンヌ自身は「陛下の剣には優しさなど不要」と切り捨てている。

小説版『R2』ではマリアンヌが危険人物と描かれていることもあり、最期にマリアンヌの名をつぶやいたアニメ版と違い、計画の為なら我が子すら犠牲にしかねないマリアンヌの姿勢に対して内心では危機感も覚えていた。

コードギアス奪還のロゼ

ラベンダーハウスのシスターが語るアッシュの生い立ちの中に登場。

ブリタニア軍でKMFの模擬戦を行うアッシュの「騎士にあるまじき戦い方だ。品位が足りないぞ、あれでは」を酷評し、彼の後見人であるノーランドに意見していた。

他媒体において

漫画『ナイトメア・オブ・ナナリー

「ナイツ・オブ・ラウンズ」なる集団の一人として登場。

本作のラウンズはシャルルのワイアードギアス「ザ・デッドライズ」で甦った死者の軍団でありビスマルク自身も故人。

「シャルルを誑かした」としてC.C.に対抗意識を持っている。

終盤ではチート化している魔王ゼロ相手に互角の勝負を演じたが、最後はシャルルが消滅したことで彼も塵になった。散り際はかなり潔い。

余談

「ビスマルク・ヴァルトシュタイン」という名は、ドイツ帝国の建国者である宰相オットー・フォン・ビスマルクおよび、カトリック連盟の側に立って三十年戦争を戦ったボヘミア将軍アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタイン(本名ヴァルトシュタイン)に由来すると思われる。ヴァレンシュタインは、のちに神聖ローマ帝国皇帝フェルディナント2世の命令で暗殺される。