概要
聖衣石と新聖衣
従来は原寸大のまま大きなボックスに入れて背負われ、合体ギミック様になっていた。
黄金聖衣に限っては箱にいれて持ち運ばなくとも持ち主が呼んだり、仲間が危機に陥った際に「自力で飛んでいく」等の現象が見られるが、
青銅聖衣や白銀聖衣にはそういった機能は無く、常に持ち運ばなくてはならず、
偶々持っていない時に戦闘になって危機に陥ることもあった。
今作聖闘士星矢Ωではこの設定が一新され、聖衣はこの宝石状をしたアイテムから召還して着用する。
召還時に各自の守護星座と地球のイメージが現れる。ただし合体ギミックが全く無くなった訳でもないらしく、19話で天秤座の黄金聖衣の合体ギミックバージョンが登場している。
聖衣の材質も宇宙の物質と融合して変化を遂げたらしく、
シンプルかつボディスーツ状の薄い形状になり、布っぽいひらひらや
もふもふ状のパーツがついていたりもするが、これもスタッフ曰く未知の金属らしい。
また聖衣にも膝や胸元などに宝石状のパーツがついており、発光することもある。
薄いように見えるパーツでも一応は金属であるため、ダメージを受けるとひび割れができる。
治っておらず、自己修復能力にはやはり限界があるもようである。
修復は従来通りジャミールの一族のメンバーが請け負うようであるが、
本作時点で修復作業が可能なのは貴鬼1人になっている。
(ちょっとしたひび割れ修繕レベルの簡易的な修繕は彼の弟子の羅喜も可能であるが)
召還時は「○○クロス!」とコールすると、各星座のイメージが現れ、パーツ毎に具現化して着装される。従来は小宇宙を十分燃やせていなくても着用自体は可能だったが
(ただし重く感じられる)本システムではある程度小宇宙を燃やしていないと着用そのものが不可能なようである。
直接発声して召還しなくても、所有者の何らかの強い想いや小宇宙の高まりに呼応して聖衣を召還でき、召還時には聖衣石が発光する。
使用者の小宇宙が燃やせていないと、全く聖衣石が無反応で着用できず
パーツが不完全に具現化し途中で崩壊したり消えたりすることもある。
また、着用後も小宇宙の燃焼が不十分だと聖衣が重くなる。
一部のパーツのみを召還し着用することも可能。
また26話で一摩が敵に倒された際、死亡して暫く後に自動的に
装着していた聖衣が聖衣石の状態に戻っており、装着者の死亡に伴い装着が自動的に解除されるようである。
通常の形状は所持している者ごとに違い、ペンダントだったり指輪だったりする。
属性
聖衣石への変更に伴い、聖闘士は新たな力「属性」を得た。
「光」「闇」「水」「風」「火」「土」「雷」などの7属性のうちいずれかが存在する。
自然属性の5属性は、風>雷>土>水>火>風の順に相性による有利不利が存在するが、
ベースとなる小宇宙の力の差でこれらを逆転することも十分可能。
属性が何で決まるのかは不明だが、少なくとも師弟で違うケースはありなようである。
(師シャイナの雷に対して光牙は光、師パブリーンの水に対してユナは風など)血縁と属性の関係は不明だが一摩・蒼摩父子は同じ火属性である。
光属性と闇属性は属性自体による有利不利はなく、個人の力量がそのまま差になる。
また光属性は希少な存在であるらしく、神である城戸沙織の他に確認されているのは
また聖闘士ではない一般人(?)でも、アリアが何故か強力な光の属性を持っている。
また闇属性はもっぱら火星士が持っているが、聖闘士サイドに所持者がいるかは不明。
属性の技で、従来の技にそれぞれの属性に応じた炎や水流などを加えたり、
属性に応じた物体から武器や道具状に生成したものを使うことも可能。
属性技は体力の消耗が比較的従来の小宇宙の技より少ないことが、病弱な龍峰の技の使い方でほのめかされている。
聖衣石や新型聖衣が新たな力である属性を引き出す触媒になっている模様で、パライストラでは属性の実習中に片腕のみ聖衣を装着させることがよく行われている。
全く着装せず、生身で属性を使用することも可能ではあるが龍峰やエデンのような上級者でないと無理のようである。その際は聖衣石が発光している。
各キャラクターの属性
風 | ユナ、ダリ、ヨハン、瞬、イオニア |
雷 | シャイナ、エデン、ミケーネ |
土 | 栄斗、フック、ミゲル、小町、ミルファク、ミケランジェロ、貴鬼 |
水 | スピア、龍峰、アルゴ、ギュネイ、アルネ、パブリーン、玄武 |
火 | 蒼摩、一摩、ドーレ |
光 | 星矢、光牙、アリア、城戸沙織 |
闇 | 火星士のほとんど、光牙 |
よくわかる時代の差
聖衣石システムへの変更
12話でアンドロメダ瞬が語ったところ、上記の戦闘の以前にあったマルス軍勢との戦いで小宇宙の激しい加熱に巨大隕石が呼応し、
落ちてきたのがきっかけで、従来の聖衣と宇宙の力の融合が発生したらしい。
形状の変化のみならず、属性もこの時付与された。
さらに24話のシャイナの回想によりこのとき赤子だった光牙とアリアが隕石落下現場にいたことが判明しており、このシステム変更は本編開始の13年前だったことが判明した。
ただしこの隕石の力の恩恵を受けたのはアテナ軍サイドだけではなく、
マルスの方も鎧がバージョンアップしてしまっており、
暫く後の再度のマルス戦で青銅一軍の戦力が実質ほぼ失われる程の損害を受けることになる。
隕石が落ちるシーンで、隕石に闇のようなものが纏わりついている作画がされている。
備考
pixivではこれを模したハンドクラフト作品の写真が何点かアップされている。