概要
2000年12月7日に発売されたマリオパーティシリーズの3作目。
NINTENDO64で発売されたシリーズでは本作が最後の作品となり、次作は初めてゲームキューブの作品となっている。
64から発売されたシリーズでは初代も含め今までバーチャルコンソール化されていなかったが、2022年9月13日のニンテンドーダイレクトで初代と共に初めてニンテンドースイッチの+追加パックで配信されることが決定した。
初代と『2』の配信は2022年11月2日、『3』は2023年10月27日に配信された事で64から発売されたマリオパーティの3部作が配信で全て勢揃いしたのはこれが初となる。
なお、今作から『10』まで収録されているミニゲームがオール新作になっている。
あらすじ
1000年に1度生まれるという「ミレニアムスター」がマリオたちの暮らす世界に降ってきた。
このスターを手に入れたものは「うちゅういちのスーパースター」になれると言われ、このスターをめぐってマリオたちは言い争いになってしまう。
すると、突然ミレニアムスターが光りだし、マリオたちの世界が飛び出す絵本のようなおもちゃの世界に変化してしまった。
ミレニアムスターは「誰が、ワタシを手にするのにふさわしいかためしてやろう」とマリオたちに話す。マリオたちは、ミレニアムスターをめぐって競い合うこととなった。
新要素
プレイヤーキャラの追加
本作ではこれまでの6人(マリオ、ルイージ、ピーチ、ヨッシー、ワリオ、ドンキーコング)に加え、新たにデイジーとワルイージがプレイヤーキャラに追加された。
特にワルイージは彼の初登場作でもある「マリオテニス64」では仕様上あまりキャラクターを掘り下げられなかったため、本作でキャラとしての特徴が固まった。
ストーリーモード
これまでは遊んでいるうちに勝手にストーリーが進行していく形式だったが、本作からプレイヤーキャラ(デイジーとワルイージを除く)から誰か一人を選択し、マップを攻略していく一人プレイ専用モードとして登場した。
マップをクリアするとその成績によってスタンプを押してもらえ、良いスタンプをたくさん集めると隠し要素が開放される。
なお、前作や前々作にあるクッパと戦うステージやミニゲームと言った物は上記のミレニアムスターに取り上げられている。
従って今作で彼と戦う事は無い。
ストーリーモードの流れ
順番 | ステージ | 相手 | スタンプ |
---|---|---|---|
1 | ひえひえレイク | ちえ | |
2 | ゲートくんマップ | ワリオ | ちえ |
3 | ブクブクしんかい | やさしさ | |
4 | ヤジルシくんマップ | ヨッシー | やさしさ |
5 | ジリジリさばく | ちから | |
6 | ドカンくんマップ | ドンキー | ちから |
7 | グルグルのもり | あい | |
8 | ファンくんマップ | ピーチ | あい |
9 | ドキドキどうくつ | ゆうき | |
10 | コンベアくんマップ | マリオ | ゆうき |
11 | リバースくんマップ | デイジー | かわいらしさ |
12 | ワルイージとう | ワルイージ | わるさ |
13 | スターダストバトル | ミレニアムスター |
※対戦相手がプレイヤーと重なった場合はルイージが代わりに相手となる。そのため今作はルイージが主人公という説がある。
※対戦相手は直接喋らず、コロが通訳するような形になるのだが、何故かワリオ(プレイヤー時は除く)とワルイージは普通に喋る。
※バトルロイヤルマップではスタンプに該当するキャラは登場せず、プレイヤーの選んだキャラとデュエルで戦うキャラを除く4人からランダムで選ばれる。ワルイージとうではワルイージは固定で、プレイヤーキャラとデイジーを除く5人の中から2人が選ばれる。
デュエルマップ
本作ではバトルロイヤルマップ(従来のマップ)とは別に1対1で勝負するデュエルマップが用意されている。
このマップではプレイヤーにそれぞれライフが用意されており、このライフを先に0にした方が勝ちとなる。
また、このマップ「おたすけキャラ」を呼び出してプレイヤーの前または後ろに配置することができる。
最初に使えるおたすけキャラはキャラごとに決まっており、それ以降はスタートに戻るごとに一人呼び出すすることができる。同じキャラを前後に置くと攻撃力がプラス1される。(バッタンとドッスンは攻撃力が0のため、給料が1減る。)違うキャラの場合でもミレニアムスターから名前を付けてもらえる事もある(特殊効果はない)。
おたすけキャラはそれぞれ攻撃力とライフがあり、サイコロの移動で相手と接触するとおたすけキャラによるバトルが開始される。
攻撃を受けてライフがゼロになったおたすけキャラは倒れて消えてしまい、おたすけキャラが受けた攻撃がライフ以上であった場合、貫通してプレイヤーにダメージが入る。攻撃を受けた方向におたすけキャラがいない場合はダイレクトアタックとなってプレイヤーのライフにそのままダメージが入る(この辺りはMTGのルールに近い)。
また、おたすけキャラには給料というコストがあり、ターンごとにコインを支払わなければならない。払えなくなってしまった場合はおたすけキャラが消えてしまう。強いキャラほど給料は高い傾向にある。
おたすけキャラ一覧
名前 | 初期配備されるキャラ | 攻撃力 | 体力 | 給料 | 特殊能力(備考) |
---|---|---|---|---|---|
ノコノコ | マリオ | 1 | 2 | 1 | |
クリボー | ルイージ | 2 | 1 | 2 | |
キノピオ | ピーチ姫 | 1 | 1 | 1 | キノピオがいる時、相手のマスに止まってもコインを払わなくて済む |
テレサ | ヨッシー | 2 | 1 | 3 | 相手から攻撃を受けるとその攻撃を相手に返す。 |
ボムへい | ワリオ | 1 | 1 | 3 | 確実に敵プレイヤーに直接攻撃するが、攻撃後は消滅する。 |
バッタン | ドンキーコング | 0 | 4 | 3 | |
パックンフラワー | ワルイージ | 3 | 1 | 5 | たまに1~3が出る追加サイコロを吐き出し、その数だけ進む。 |
ムーチョ | デイジー | 2 | 2 | 5 | 時々ターン初めに2~4枚のコインを出す。 |
スローマン | なし | 1 | 3 | 2 | 一番遠いキャラに攻撃する。 |
ワンワン | なし | 1 | 2 | 6 | 敵全員に攻撃する。 |
ドッスン | なし | - | 2 | 4 | 攻撃時、敵おたすけキャラを一撃で倒すが、敵プレイヤーにはダメージ0。 |
ミニクッパ | なし | 0or3 | 1 | 3 | 攻撃時にクッパに変身して強力な攻撃を行うが、失敗するとダメージ0。 |
ギャンブルゲーム
ヘイホーのマスに止まると所持金を全て賭けてギャンブルミニゲームに挑戦させられる。
ギャンブルミニゲームは勝てばBETしたコインが設定された倍率分返ってくるが、負けるとあっという間に無一文になってしまう。
どれも運要素が強く、ダブルアップチャンスや破格の倍率など、ギャンブルならではの誘惑も多い。
ストーリーモードクリア時にあるランクになると、ギャンブルミニゲームだけでコインを稼ぐ(こちらはBET数を指定可能)「ギャンブルルーム」が開放される。
最初に10コイン持っており最終的に1000コインまで増やせばクリアとなり隠しミニゲームを遊べるようになるが、ギャンブルだけに運が全てなので難易度は非常に高い。
Nintendo Switch Onlineではどこでもセーブ機能があるためクリアは非常に容易となった。
ギャンブルミニゲームは3のみに登場したミニゲームとなった。
前作からの変更点
アイテム枠の増加・値段の格安化
前作は所有できるアイテムは1つだけだったが、今作から3つまでに増加された。
さらに前作にも登場したアイテムの価格が安くなった他、ショップを通る際にランダムでキノピオかミニクッパのどちらかが出現し、アイテムのラインナップも変わる。アイテムにもショップで購入できるアイテムの他にレアアイテムが存在し、どれも強力な効果を持つ。
特に残りターン数を強制的に5ターンにできる(残り1~4ターンの場合ターン数を増やせる)「アフター5」はゲームバランスそのものを崩壊させかねないチートアイテムである。
しかしそれ以上にヤバいのが「さかさまキノコ」。本来は次の移動方向が逆になる効果のアイテムだが、これは自分にも使える。分岐点の進路を完全に無視するだけでなく、マップ上のテレサ(相手のコインかスターを奪ってきてくれる)を通り過ぎた後に自分に使うことでテレサを再び利用でき、更に次のターンでまたテレサを利用、といった凶悪なコンボも使えてしまう。そして値段はたったの5コイン。あまりのバランスブレイカーぶりから「いかさまキノコ」と呼ばれる程。
ガイドキャラの変更
本作のガイドはキノピオやノコノコではなく、今作のオリジナルキャラクターであるコロと上記のミレニアムスターが務めるようになっている。
(コロは後にマリオパーティアドバンスにも登場した。)
アイテム一覧
マリオパーティ3に登場するアイテムは20種類。中盤以降は順位に応じてショップのラインナップが変わる。
キノピオは自分を有利にする、ミニクッパは他人を邪魔するアイテムを売っている。
アイテムの横にある()内の数字は値段、Kはキノピオ、Mはミニクッパショップで売ってあるアイテム。
キノコ(5)K
使うとサイコロブロックを2個叩ける。ゾロ目になると10コイン、7が揃うと20コインが貰える。キノピオの質問系で持てるだけ貰えることがある。前作では後述のスーパーキノコと同じくマリオの愛用品だったが、今作では愛用品から外されている。
キーマン(5)K・M
唯一両方のショップで買えるアイテム。マップ内に存在する2箇所のゲートを開けることができる。鍵ではあるが、使い捨て。前作のアカズキーちゃん的なアイテム。ルイージの愛用品。
アカズキーちゃんとは違ってサイコロを振る前に捨てることができるが、キーマンを捨てたら増えて帰ってくるというキーマンの呪いという都市伝説が存在する。
なお、鍵を開けた先の1マス先は何故かチャンスマスであることが多い。
のろいキノコ(5)M
使うとサイコロブロックの出目が1〜3になる。(つまり呪いキノコではなく、鈍いキノコである。)自分にも使うことが出来るが、後述のさかさまキノコとは違って使い所があまりない。ワルイージの愛用品。
マリパ3に出てくる他のキノコアイテムとは顔の部分が違う。
「ドキドキどうくつ」にいるバッタンキングに上記の3つのどれかのアイテムを差し出すと寝返りを打つ。
さかさまキノコ(5)M
使うと来た道を逆走するキノコ。ドンキーコングの愛用品。本来はスターに近づいたプレイヤーにかける妨害アイテムだが、自分に使うと、前述の強さから「いかさまキノコ」と言われるほどのぶっ壊れアイテムに化ける。唯一の欠点はサイコロの出目が安定しないこと。なお、分岐の合流点からさかさまキノコを使う場合は通った道から逆走する。
あまりの強さ故、カプセルとなったマリオパーティ5ではキノコ系のアイテムで唯一登場しなかったが、『10』の「amiiboパーティ」では「リバースサイコロ」が登場した。
かいものでんわ(5)K
キノコ型の電話。使うとキノピオかミニクッパのどちらかと電話して買い物する事ができる。デイジーの愛用品。
ワープブロック(5)K
虹色で白い文字の「?」が描かれたブロック。ヨッシーの愛用品。使うと誰か1人とランダムで場所を入れ替える。
なお、ショップから購入出来るのはキノピオであるが、ミニクッパの質問系で貰えることもある。(どうやって調達したかは不明。)
よこどりボックス(10)M
宝箱のような形をしたアイテム。ピーチの愛用品。
前作から続投されたアイテムでは唯一仕様変更がされていて、『2』では誰か1人のアイテムをランダムに奪い、アカズキーちゃんを除きもう一度アイテムを使用する事が出来たが、『3』では奪う相手を選ぶことができるが、何を奪うかはランダムの上、奪った後にもう一回アイテムを使えなくなった。
持ってるだけでアイテムの主導権を握り、相手に買わせたいアイテムを買わせなくする。
けっとうてぶくろ(10)K
使うとデュエルミニゲームを発生させる白い手袋。ワリオの愛用品。ショップで売ってることは少なく、ある意味レアなアイテム。
スーパーキノコ(10)K
金色のキノコで使うとサイコロを3個振ることが出来るキノコの上位互換アイテム。同じ数字が3つ揃うと20コイン貰えるが、7が3つ揃った場合はニューレコード達成時のファンファーレと共に50コインもの大金を獲得できる。マリオの愛用品。
クッパのもと(10)K
使うとクッパに変身して、サイコロで出た目を進んで遭遇したプレイヤーのコインを20コイン奪う。(20コイン持ってない時は持ってるだけ全部。)
なお、クッパのもとを使ってミレニアムスターに遭遇すると
ミレニアムスターは慌てた素振りを見せるが、落ち着いてプレイヤーだと確認する。
クッパマスのイベントで貰えることもある。
クッパでんわ(10)K
使うと誰か1人にクッパマスのイベントを発動させるが、内容によってはアイテムを与えたりすることがある。
自分に使うメリットはコインが0枚の時のみ。
クッパのもと同様、クッパマスのイベントで貰えることがある。
スターよけランプ(10)M
禁止マークが貼られている銀色?のランプ。使うとキノコ魔女が現れてスターの位置を変える。ジリジリさばくで蜃気楼のスターがあってもちゃんと本物を見極める。
なお、キノコ魔女はキノコ魔人のいとこらしい。
テレよけスプレー(10)K
持ってるだけでテレサの攻撃を1回だけ防ぐことができる受動アイテム。使うと「ざんねん!!何も起こりませんでした!!」というメッセージが出て消滅する。
テレベル(15)K
紫色のベル。使うとテレサのイベントを発動させてライバルのコインもしくはスターを奪っていく。『2』ではショップで買うことはできなかったが、『3』では買うことができる。
まほうのランプ(20)K
オレンジ色のランプ。使うとキノコ魔人が出てきてスターの位置まで移動してくれる。キノコ魔女と同じくジリジリさばくで蜃気楼のスターが出ても本物まで辿り着く。
アイテムぶくろ(30)K・M
アイテムが入っている袋。購入すると購入したショップのラインナップのアイテムが出てくるが、稀にレアアイテムが出てくることもある。