【警告】本記事には、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のネタバレを含みます。
リュー 「シンクロアタックだ! 行きますよ!」
機体データ
共通スペック
全高 | 19.42m |
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重量 | 81.30t |
装甲材質 | フェムテク装甲 |
動力源 | ??? |
所属 | ファウンデーション王国・親衛隊ブラックナイトスコード |
武装 |
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ルドラ(ガーネット)
識別番号 | NOG-M4F1 |
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カラーリング | オレンジ |
パイロット | リデラード・トラドール |
ルドラ(エメラルド)
識別番号 | NOG-M4F2 |
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カラーリング | グリーン |
パイロット | グリフィン・アルバレスト |
ルドラ(スピネル)
識別番号 | NOG-M4F3 |
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カラーリング | ピンク |
パイロット | リュー・シェンチアン |
ルドラ(サファイア)
識別番号 | NOG-M4F4 |
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カラーリング | ブルー |
パイロット | ダニエル・ハルパー |
概要
女王親衛隊「ブラックナイトスコード」の隊員の専用機。正式名称は「Rud-ro.A」、略して「ロア」と呼ばれることもある。頭部中央のセンサーや各部の装甲色に応じて宝石の名を持つ。
ビームライフルをオミットするほど近接格闘戦に特化したシヴァと比べて非常にオーソドックスな武装を持つ。単騎の火力は平均的であるため、その点を補う目的で無人機のジン-Rもしくはディン-Rを随伴させ、ミサイルキャリアとして運用している。
頭部内はモノアイだが、他に無人機のミサイルを誘導するレーザーを備えている。
フェムテク装甲により牽制射撃程度ならビクともしない堅牢な防御力、バックパックとビームマントによる高機動・撹乱能力等から極めて高い汎用性と信頼性を誇るが、性能の纏まりが良すぎる故に、極端に尖った性能を持つピーキーな機体には一歩及ばない部分がある事は否定出来ず、また信頼性の高さの裏返しとして、適切な状況判断能力と相手への警戒意識を欠く慢心をパイロットにもたらしてしまうのが欠点といったところ。
対モビルスーツ重斬刀、ビームマントから展開される残像による撹乱機能、少数精鋭での部隊運用などから、前大戦で活躍したデスティニー及び幻に終わったコンクルーダーズの構想がモデルと思われる。
実際、劇中でダニエル・ハルパーはデスティニーと交戦した際「知らないよこんな武器!」と発言しており、逆説的に彼らがデスティニーに関してある程度リサーチを行っていたことを示唆している。
武装
OWC-QZ200 対モビルスーツ重斬刀
バックパック左側にマウントされた近接戦闘用の長剣。ソードストライカーやソードシルエットの対艦刀と同様の構造を持つ。
ソードインパルスの対艦刀を若干小型化させたような形状で、それでも機体の全長に匹敵するサイズを持つがルドラはこれを片手で振り回し、そのパワーと併せてモビルスーツを容易に両断するほどの攻撃力を発揮する。
OWC-M1R1/F 高エネルギービームライフル
主兵装となるビームライフル。イモータルジャスティスやライジングフリーダムの「MA-M727A3 高エネルギービームライフル」を通常のビームライフルまで小型化し、フォアグリップを排除したような形状をしている。
OTS-M26 シールド
左腕にマウントされる実体シールド。機体本体と同じ黒基調のカラーリングをしており、宝石の名に応じて一部の差し色が異なる。
シヴァのシールドがフェムテク装甲製なので、本シールドもフェムテク装甲製と思われる。
そのためか防御力も非常に高く、劇中ではデスティニーSpecⅡのアロンダイト(大抵の対ビームシールドを一刀両断できる斬撃力)にも、一撃であれば耐えており、計4回以上の回転斬りでようやく両断できたほど。
ビームマント
バックパックに装備されたビームにより形成されたマント。
追従式の残像を投影する他、防御の他に斬撃武器としての使用もできる。
活躍
ミケール捕獲作戦にて、シュラ・サーペンタインの乗るシヴァと共に出撃する。
目の前で自爆テロを起こされたのを機に「救助活動」を名目に活動範囲が広くなったことで、彼らの本来の目的のためにそれぞれ出撃する。
手始めにグリフィンがキラを洗脳し、リデラードとシュラ、無数の無人機と共にライジングフリーダムを攻撃しフリーダムのライフル、左翼、そしてシールドブーメラン下部を破壊。リューとダニエルは核ミサイルを発射させ、全弾発射後スピネルとサファイアの性能を駆使してマーズ・シメオンとヘルベルト・フォン・ラインハルトの駆るゲルググメナース及びアークエンジェルを蹂躙、瞬く間に轟沈させる。
それに気を取られたイモータルジャスティスもグリフィンが無人機の波状攻撃と性能差で撃破している。
結果ブラックナイツ5機(リデラードは何もしていないに等しい(フリーダムの武装の一部を破壊したぐらい)為実質4機)によって、ライジングフリーダム、イモータルジャスティス、ゲルググメナース2機、アークエンジェルを墜とした。
後半のレクイエム攻防戦でも4人揃って出撃、今や旧型機となったデスティニーやインパルスを操り攻めてきたシンたちを見て完全に舐めきっていたが、彼らが着々と艦やMSを沈めていくのを確認し、デスティニーSpecⅡと交戦する。
……ところが、機体性能的にも数的にも優位のはずが逆に圧倒され、サファイアは重斬刀をアロンダイトで受け止められ、すぐに弾かれ左脚で蹴り飛ばされる。サファイアを踏み台にする形で加速されスピネルのビームを回避しながら接近され、即座にビームライフルを斬り飛ばし、一瞬で反転してガーネットのビームをさえられると同時にそのビームライフルをレールガンで破壊される。そこに斬りかかってきたエメラルドの重斬刀もアロンダイトで弾かれ、レールガンでこれを破壊される。
なお、この時のデスティニーはヴォワチュール・リュミエール展開前である。
デスティニーがヴォワチュール・リュミエールを展開(この直前に左手に持っていたレールガンは投棄されている)して突貫してくる。背後からのスピネルのビーム射撃を機動力で振り切られ、そのままサファイアに切りかかり、一度はシールドにて往なし、しかしそこからアロンダイトによる計4回の回転斬りに移行されシールドを破壊される、後ろから重斬刀で斬りかかったスピネルの攻撃をすんでのところで回避され背後を取られ、パルマフィオキーナで振り向きざまの右肘関節を撃ち抜かれ、重斬刀ごと失わせた。(この後サファイアからスピネルにライフルが譲渡された)。
リュー「思考が見えない……?」
ダニエル「コイツ考えていないのか!?」
対峙した2人はこのように驚愕しているが、これは思考を読んでくるブラックナイツに対して「SEEDを発現させ、思考を遮断して反射能力のみで戦う」シンにしか為し得ない戦術で対抗(小説版では思考の先読みが追い付かない反射速度で、逆にブラックナイツ側の射線が読まれているような動きと表現され、この時点でブラックナイツを半ば恐怖に陥れている)していると説明されている。
その後はビームマントによる残像を解禁し、ドックファイトを繰り広げていたが、その最中インパルスSpecⅡが激闘の末にバッテリー切れ寸前となっていた為、デスティニーはデュートリオンビームをインパルスSpecⅡに対して照射、急速充電を行なった。完了直後に追ってきた本機がビーム射撃で襲いかかったが、インパルスSpecⅡと別れるようにしてギリギリ回避された。
再度本機と交戦した際は、対峙したデスティニーは右手にレールガン、左手に高エネルギー長射程ビーム砲を装備して応戦した。
リューが号令でシンクロアタックを仕掛け、グリフィンが洗脳しようとしたらステラが化け物に変貌してきて失敗し、さらに逆にブラックナイツ側がシンクロアタックによる精神同調が仇となって冷静さを失わせる程の恐怖に陥ってしまった。
これによりシンクロアタックが乱れ、形振り構わずにレーザーサイトを照射して無人機での攻撃を仕掛けようとするが、この時点で既に無人機はブラストインパルスSpecⅡによりほぼ壊滅状態にさせられており、周りの状況を把握できなくなるほどに余裕が無くなっていた。突貫した本機が散開したと同時デスティニーは関節部が赤色に発光するほどの負荷をかけた超高機動を発揮し、ミラージュコロイドの残像効果も合わさった瞬間移動の如き挙動により本機を完全に翻弄する。
「奴が消えた!?ありえない!」
「そんな寝惚けた分身が、通用するかぁ!」
「知らないよ、こんな武器!?」
「分身は……こうやるんだァーーッ!!!」
そのまま勢いに完全にのまれた結果、
- ガーネット→分身に翻弄された結果、その分身に隠れていたヒルダのゲルググに一刀両断され撃墜。
- これによりリデラードの悲鳴が残り3人に伝播し混乱状態に叩き落される
- スピネル→分身したデスティニーを見極められずアロンダイト突貫で刺突される
- エメラルド→6本に分身したフラッシュエッジを見極められず全身を斬り刻まれ、それによりフェムテク装甲が破損した部分に高エネルギービーム砲を接射される
- サファイア→分身したデスティニーを見極められず胴体に手刀を受け、そこにパルマフィオキーナをぶち込まれる
と、瞬く間に全滅させられた。なおガーネット以外の3機は分身デスティニーによる連続攻撃で撃破されてしまっている(小説版ではサファイアはレールガンで撃墜され、エメラルドが最後に撃墜されている)。
なお、ルドラ4機がデスティニーにここまでボコボコにされた理由の1つに、デスティニーの武装がフェムテク装甲に対して有効打を与えられるものが多かった点がある。
さらに、シンの精神状態も最高潮で、デスティニー自体も型落ちになったとはいえ、元来デスティニープランの切り札とされるほど高性能な機体であった点も見逃せない。
特に分身攪乱機能とヴォワチュール・リュミエールが産む爆発的な推進力は、使いこなせれば世代差をひっくり返して余りある優位性を秘めた強力な武器であり、愛着ある愛機を再び受領できた上に尊敬する上司から頼りにされたことで自信に満ち満ちた状態となったシン・アスカがそのポテンシャルを極限まで引き出したことで、ルドラは実質的にデスティニーの劣化版に成り下がってしまった。
そして前回の敗北からシンはブラックナイトスコードとの戦い方を学び、追いつめられる原因となった無人機部隊をインパルスSpecⅡらとともに真っ先に潰し、ブラックナイトスコードとの戦闘も囲まれないように常に高速で大きく動き回り、連携を取らせないように相手の武装を執拗に狙い続けるという戦法を取り、ブラックナイツがこれに気づいたときには既に手遅れという状況にまで追い込んでいた。
トドメにアコードである4人が実戦経験に乏しくメンタル面に難ありだったことも影響していただろう。
これらの様々な要素が噛み合った結果、旧型機のデスティニーを参考にそれ以上の性能とバランスを得たはずが、本気を出したデスティニーによって4機まとめて撃滅される形で退場することとなったのであった。
ゲーム作品では
モンスターストライク
2024年2月中旬で映画公開記念としてコラボし、4機分それぞれ降臨キャラとして参戦している。星6枠はダニエルとグリフィン、星5枠はリデラードとリューになっている。同じ機体でありながらレアリティが異なるのは詳しく言うとネタバレになるので伏せるが活躍度によるものだろうか。ボール絵だけ見ると全部同じに見えるが、装甲色以外にももう一つ決定的な違いがある。星5ルドラがビームライフルに対し、星6ルドラはビームソードである。そして更に各々ストライクショットの使用も違いがある。
星5ルドラの場合は、
- リデラード機は停止後に1番遠い敵にビームライフルで強力な一発を撃つ。
- リュー機は停止後に周囲の敵にビームライフルを3発乱れ撃つ。
と言った具合で星6ルドラは、
- ダニエル機は動きながら触れる度に切りつけて少量のダメージを追加で与える。
- グリフィン機は一度触れた敵に密着し3回切りつけてトドメに少し威力を増した一発をお見舞いする。
と以上に同じ機体でありつつも個性豊かである。
余談だが彼らが乗っている機体はルドラのみの為進化前が実装されてない(他の降臨枠であるシヴァやギャンシュトローム等にも言える)。
詳しい性能はこちら⬇
ダニエル&ルドラ
種族 | ロボット |
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タイプ | バランス |
ボール | 貫通 |
アビリティ | アンチダメージウォール/レーザーストップ |
ゲージショット | アンチ重力バリア/アンチ減速壁/SS短縮 |
ラックスキル | クリティカル |
ストライクショット | 〈どーせ同じじゃん・・・・・・〉スピードとパワーがアップし、敵にふれる毎に剣で攻撃(12ターン) |
友情コンボ | 超強ヨーヨー弾 |
グリフィン&ルドラ
種族 | ロボット |
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タイプ | スピード |
ボール | 貫通 |
アビリティ | アンチ重力バリア/アンチダメージウォール |
ゲージショット | アンチ転送壁/底力 |
ラックスキル | クリティカル |
ストライクショット | 〈闇に落ちろ!〉ふれた最初の敵を剣で攻撃(16ターン) |
友情コンボ | インボリュートスフィア |
リデラード&ルドラ
種族 | ロボット |
---|---|
タイプ | 砲撃 |
ボール | 貫通 |
アビリティ | アンチワープ/マインスイーパーM/アンチウィンド/シールドブレイカー |
ストライクショット | 〈また落としてあげる!!〉スピードとパワーがアップ&停止後に一番遠くにいる敵にビームライフルを放つ(18ターン) |
友情コンボ | 鋭角3方向追従型貫通弾 |
リュー&ルドラ
種族 | ロボット |
---|---|
タイプ | バランス |
ボール | 反射 |
アビリティ | アンチ重力バリア/アンチブロック/状態異常回復 |
ゲージショット | アンチ転送壁 |
ストライクショット | 〈悪いが沈んでもらいますよ〉スピードとパワーがアップ&停止後に周囲の敵に3発のビームライフルを放つ(18ターン) |
友情コンボ | 超強ウォールムービングバレット |
ガンプラ
グリフィン機であるエメラルドが一般販売。残り3体はプレバン限定で3機セットで販売された。
ビームライフル、対MS重斬刀、ビームマントが付属しており、ビームマントはPETシートで表現されている。
エメラルド以外のルドラは、エメラルドの装甲色を塗り替えるだけでも再現出来るので、上記の3機セットをプレバンで入手できなかった場合はそちらで代用するのも良いだろう。
1つ注意点があるとすれば、重斬刀の懸架向きが劇中とは違うことであろう…(ポロリを気にしなければ無理やり付けられなくもないが…)