概要
『仮面ライダーW』劇場版『AtoZ/運命のガイアメモリ』に登場する生物兵器にして、傭兵部隊の通称。
人間の死体を人体蘇生酵素により蘇生させた「死者蘇生兵士」であり、正式名称はNECRO OVER(ネクロオーバー)。意訳すると「死者を超えた者」。
厳密には、大道克己が率いる組織名ではなく、種族名を指す(劇中では傭兵集団を指していた)。
生前よりはるかに向上した身体能力に加え、銃弾や炎など単純な物理攻撃では死ぬことはない高い耐久力を誇る。
また、ユートピア・ドーパントの生きる希望を奪う能力など相手が生物であることを突いた攻撃や能力にも高い耐性を持つ。
死体を酵素で蘇生しているため、酵素を定期的に投与し続けないと肉体を維持することができず、細胞分解酵素を投与されると肉体が崩壊してしまう。また、生前の記憶や人間性は時間が経つにつれて失われていき、残虐性が強くなってしまう副作用もある。
さらに、通常の生きた生身の人間とは異なり、ドーパントに変身した状態でマキシマムドライブを受けるとそのまま消滅してしまう。
克己を含む5人は傭兵部隊として活動しており、その不死性と圧倒的な戦闘力を武器に世界各地で雇われるがままに暴れ回り、様々なテロ行為や破壊活動を行ったことで任務達成率100%の部隊として裏世界で恐れられていた。
これは実戦での調整と計画のための資金調達を兼ねていた。
旗には、リンゴが刺さった剣を4匹の蛇が囲んだロゴが描かれており、蛇が4人のメンバー、剣が克己を表す。
メンバーは黒地に赤ラインのジャケットを着用しており、フィリップにも渡された。
Vシネマ『仮面ライダーエターナル』では、かつて財団Xの投資先としてガイアメモリと競合していたが、ガイアメモリの持つ能力の多様性から敗北し投資を打ち切られたことが語られた(しかし加頭順によると、もし競合相手がガイアメモリでなければ出資対象になるのはほぼ確実だったことが明かされた)。
メンバー
「さあ、地獄を楽しみな!」
「ワタシもそろそろ・・・いこうかしら・・・!」
協力者
関連人物
加頭順:財団Xの投資担当エージェントとして、NEVERの技術を自身の体でテストしている。
双見光:本編終了後の正統続編『風都探偵』に登場。NEVERによる風都タワージャック事件を見てそれに強く影響された者たちで事件の後日に結成された、NEVER(特に克己)を崇拝するガイアメモリユーザーによる半グレ集団「蒼炎群(せいえんぐん)」の一員。彼自身も克己の熱狂的崇拝者で、T2エターナルの纏う「青い炎」に強い憧れを抱いている。
備考
5人の苗字の頭文字を並べると「ダイ ハード」になる。
関連雑誌によると、『運命のガイアメモリ』のストーリー自体が「アマチュアが戦いのプロ相手に奮闘する」という映画の『ダイ・ハード』に近いものだったため、モチーフとして採用したとのこと。
関連タグ
双見光/クラブ・ドーパント/リアクター・ドーパント:NEVERの遺した負の遺産というべき存在
仮面ライダーアマゾンシグマ、カラスアマゾン・・・死人を蘇生させた改造人間繋がり。