仮面ライダードラド
かめんらいだーどらど
「見ろ!これで私は完全な存在となる!」
宝太郎「!?」
『エルドラドライバー!』
『DARK ETHER!』
「変身」
『ギーネ・クリューソス!ドラド!』
宝太郎「その姿は!?」
デイブレイク「グリオォォン!!」
「お前は自分の過ちをやり直したつもりだろうが…ここで味わった絶望を、もう一度繰り返すだけだァァァッ!!」
CV:鎌苅健太
スーツアクター:齊藤謙也
変身者
・グリオン
概要
映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』に登場する仮面ライダー。第16話の時系列でガッチャードに勝利し、その先の未来の世界を牛耳るグリオンが変身する。
何気に『仮面ライダーガッチャード』の仮面ライダーとしては珍しく自らの字(あざな)を最初に提示しなかった珍しい存在でもある(この時のグリオンの状況を踏まえると単に仮面ライダー名を名付ける興味がなかったとも考えられるが、詳しい詳細は不明)。
その強さはかつて過去のグリオンが変身した仮面ライダードレッド参式を遥かに凌駕する。
なお、異なる歴史で誕生した仮面ライダーエルドとは性質も似通っているが、ドラドの場合は賢者の石の力を持つニジゴンもそれの複製体であるエルドラゴンも使用していないのが特徴と言える(この歴史ではそもそもニジゴンは覚醒していない)。
そのため、ドラドはエルドと比べ賢者の石が僅かながらに足りていない状態ではあるが、こちらはエルドラゴンの代わりに人類から採取した「絶望」から生み出したダークエーテルを利用している。
外見
ワインレッドのアーマー、刺々しい黒のアンダースーツそして胸には冥黒王を思わせる逆三角形があるなど全体的に魔王のような禍々しい姿をしている。
また、顔に角や三つ複眼があるなど三つ目の悪魔と類似点が多いが、この状態のグリオンのことを考えると伏線になっていたとも捉えられる。
スペック
詳細なスペックは不明だが、冥黒王の力を取り込んでいるため、当然のことながらその性能は折り紙付き。レプリケミーから能力を抽出して戦うドレッドとは対極に、人々から抽出した絶望のエネルギーを解放して戦う。
大鎌からエネルギーを飛ばして攻撃、前方に向けて放ちバリアを展開、冥黒由来の空間転移など、シンプルながらも高出力な錬金術で敵を迎え撃つ。
映画本編ではファイヤーガッチャードデイブレイクやかつて別世界ではドレッド参式を一方的に叩きのめしたプラチナガッチャードの2人を一斉に撃破してしまう程の力を持つ(因みにプラチナガッチャードが敗北したのはこれが初)。
ただ、かつての仲間の後押しで奮起したガッチャードデイブレイクやレインボーガッチャード、マジェードの3大ライダーの怒涛の攻撃には結果的に敗北を喫しており、冥黒の王の力を完全に扱いこなせていたとはあまり考え辛い描写も多い(劇中ではデイブレイク一人にある程度時間を稼がれる場面すらあった)。
必殺技
- テウルギア
ゴルダキュービックラティオを1回転させることで神働術を発動する。
初戦では右手から黒い炎を出し、ギギストのようにプラチナガッチャードとガッチャードデイブレイクを拘束して一度空間跳躍させてもう一度叩き落として変身解除に追い込んでいる。この時音声は鳴っていない。
再戦時も発動。この時は音声も鳴っている。
デイブレイクザ・サンのガッチャージバスターを押し返そうとしたものの、続けざまにマジェードとレインボーガッチャードのガッチャートルネードとエクスガッチャリバーの攻撃を受けて撃破された。
後に本編終盤で本編時間軸のグリオンが変身した仮面ライダーエルドと同様にジェルマンの能力「アルケミア」やガエリヤの能力「アストロロギア」が使用可能かどうかは不明。
使用アイテム
普段持ち歩いている金色のルービックキューブを錬金術で変換した変身ベルト。外見、構造はドレッドライバーと酷似している。
グリオンが錬金術を使って生成したレベルナンバーEXのカード。アルザードによって作り出された『人々の絶望を液状化して詰め込んだ容器』を元に錬成している。
- 大鎌(仮)
ドラドの主要武器。名称は不明。
余談
- 名前の由来はスペイン語やポルトガル語で「黄金の」を意味する「dorado/drado」だろう。定冠詞の「el」を付けると「El Dorado」になる。
- また、変身音にある「ギーネ・クリューソス」はギリシャ語では「Γίνε χρῦσος」と表記し、意訳するとグリオンの決め台詞「金色に染まれ」になる。
- スーツは胸のプロテクターと肩アーマーが仮面ライダーグリスパーフェクトキングダム、腕部がリバイス・真、下半身のマントが仮面ライダーエボル・ブラックホールフォーム及び仮面ライダーエボルX、アンダースーツがジェルマン、グローブがベイルの改造、流用だと思われる。頭は新造。武器の大鎌はムーンマルガムのヒュプノトスの改造の可能性もある。その後、頭と腕とマントが仮面ライダーエルドに流用された。
- 『フィギュア王』No.322によると、ドラドは「グリオンの怪人態」「装甲を纏った冥黒王」をコンセプトに設定されており、胸の三つ目も冥黒王をアーマーで抑えつけているというイメージで設計された。仮面ライダーエルドと異なり赤黒いカラーとなっているのも、本作のグリオンの正体の伏線とも言える。
- テレビシリーズの主要人物が変身する劇場版限定ボスライダーは『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』の仮面ライダーオーガ以来21年ぶりとなる。
- スーツアクターの齊藤氏はウィザードマルガム/ギーツキラー、仮面ライダーウインドに次ぐ登板となり、後に同じくグリオンが変身する仮面ライダーエルドも担当している。