概要
略称は「エクシリア」。もしくはタイトルの頭文字を取って「TOX」。
テイルズオブ独特の固有ジャンル名は「揺るぎなき信念のRPG」。
数え切れないほどの大数や無数を示す「Zillion」をもじった「Xillion」からの造語で“XILLIA”と名づけられ、【未知】の意と【交わり】を表す“X”にも、「数え切れない新たな出会いや想いの交差」といった意味を込めているという。
キャラクターデザインはいのまたむつみ氏と藤島康介氏の二人。それぞれ主人公を担当しており、シリーズ初のダブル主人公となる。
ちなみにいのまた氏と藤島氏はそれぞれ同じ数のキャラクターを製作している。(馬場氏、吉積氏のインタビューより)
プレイヤーは、ふたりの主人公からひとりを選び、選択した主人公のストーリーを体験する事になる。
これまで作中アニメーションはProduction I.Gが担当していたが、本作ではOVA版『テイルズオブシンフォニア』を制作したufotableが担当する。
2012年6月に開かれた『テイルズオブフェスティバル』にて、今作の一年後の世界を舞台にした続編『テイルズオブエクシリア2』の発売が発表された。
ストーリー
2000年前、精霊の主マクスウェルが創造した世界リーゼ・マクシア。
人が精霊にマナを与え、精霊が人に力を貸す。そうやって、ふたつの存在が共存する世界を乱す者など居る筈もなかった。
しかし、その平和の翳りを感じ取ったミラ=マクスウェルは、精霊と人間を守るという使命に基づいた旅の途中、医学生の少年ジュード・マティスと出会う。
登場人物
パーティーキャラクター
デザイン:藤島康介氏
本作の主人公の1人。15歳。
医師を志して故郷を離れ、王都イル・ファンの病院で研修中の少年。
冷静で要領はいいが、 物事の割り切りも早い"いまどき"の子。
世話焼きな面もあり、そのせいで厄介ごとに巻き込まれがち。
ある日、精霊術の失敗による負傷者がふだんよりも多く来院した際に、精霊たちの様子がおかしいのではないかと考える。
担当教授に言付けするべく軍の研究所を訪れた彼は、ミラと名乗る女性と出会い、特別な使命感を帯びた彼女に憧れ、力になりたいと思うようになる。
もしかして⇒白衣の天使
デザイン:いのまたむつみ氏
本作の主人公の1人。20歳。
地・水・火・風を司る四大精霊を従え、自らを精霊「マクスウェル」と名乗る女性。
山中の社に祀られていたが、 王都イル・ファン周辺で精霊が大量消滅したことを察知し、真偽を確かめるべく軍の研究所に向かう。
世界を律する立場として、責任を果たすための行動にはいっさいの迷いがなく、無責任な者を嫌悪する。
また、精霊としての英知を有する一方、人間的な生活能力は皆無で、人間や文化に対する好奇心が旺盛。
日常の場面では、天然かつ素直な面を見せる。
デザイン:藤島康介氏
自称「フリーの傭兵」。26歳。
リーゼ・マクシア各所を渡り歩いてきたと言うだけあり、その腕は確か。
誰に対しても気さくでフランクに接し、常に大人らしく余裕のある態度を見せる。
勝手気ままに行動しているように見えて、実はかなり計算尽くなところがある。
他人の気持ちを敏感に感じとり、相手が望んでいる言葉や行動を選んで返すのが得意。
その一方で、自分自身のことは多く語らず、親しげな態度の裏に、本心をうまく隠してしまう。
お金で働くと言いながら、ジュードたちに同行するのには、何か目的があるようだが……。
デザイン:いのまたむつみ氏
ジュードの幼馴染。15歳。
明るく元気、感情表現豊かでさっぱりした性格の少女。
家族で営む宿屋の看板娘を務めつつ、ジュードの実家の治療院で看護師見習いをしている。
相手を思いやる優しい心の持ち主だが、一人で悩みを抱え込んでしまうことも。
勝負事に目がなく、すぐに盛り上がって熱くなるが、
結果よりも、全力を尽くして努力することが大事だと考えている。
失敗して凹んだりしながらも、いつも一生懸命さを失わない頑張りやさんである。
デザイン:藤島康介氏
高度な精霊術を使いこなす少女。12歳。
いつも「ティポ」という、しゃべって動く不思議なぬいぐるみを抱えている。
特殊な環境で育ったため、対人経験が少なく、初対面は特にもじもじしてしまうが、
人馴れしていないだけで、決して人嫌いというわけではない。
友達という存在に強い憧れを持っており、初めて友達と言ってくれ、
広い世界に連れ出してくれたジュード達に信頼を寄せ、なんとか役に立とうと頑張る。
エリーゼといつも一緒にいるぬいぐるみ。
口下手なエリーゼを代弁してよく喋る。
デザイン:いのまたむつみ氏
大国ラ・シュガルの高級貴族の1つである、シャール家当主に仕える老執事。62歳。
どんな時も落ち着いていて、丁寧で品のある物腰を崩さない。
精霊術を得意とし、一行を力ではなく、経験と作戦でフォローするブレイン的存在であると同時に、緊迫した空気を冗談でさらりと緩めたりする、お茶目なムードメーカーでもある。
幅広い知識と、卓越した分析力、状況判断力を持ち、一手先を読むことに長けている。
時折垣間見せる鋭い眼光には、普段の柔和な表情からは想像もつかない迫力がある。
四象刃
その他のキャラクター
システム
共鳴(リンク)関係
- 共鳴(リンク)モード
二人のキャラクターが光で繋がった状態になり、その間相手は操作キャラクターの動きに合わせて行動を行う。
自分からリンクを繋げたり切断する他に相手キャラクターから共鳴を繋げたり切断することも出来る。
共鳴した相手が状態異常になった場合は自分にも移るため(逆も然り)、切断と共鳴を上手く使い分けよう。
- 共鳴技
共鳴状態で行う合体技のこと。共鳴ケージを一定量貯めて決まった技を使うと通常より強力な攻撃が出来る。
- 共鳴ケージ
共鳴しながら攻撃を出したり回復技やサポート技を使うと貯まるケージ。
このケージが一定量貯まると共鳴技が使える。
- オーバーリミッツ(OVL)
共鳴ケージを満タン(四回共鳴技を使うと達成)にした後共鳴技を出すとオーバーリミッツ状態になる。この状態では攻撃力や防御力等が上がる。
また、スキル「スペシャル」を持っているキャラがいる場合は奥義から秘奥義を発生させることが出来る。
- 共鳴術技チェイン
OVL中は秘奥義を出す以外にも共鳴技を続けて出すことが出来る。
共鳴術技チェインとはOVL中に共鳴技を2発以上連携して出すこと。ただし同じ技から連携して出すことは出来ない。
固有スキル関係
- キャラ特性
各キャラが持っている固有の能力。共鳴モードでもそうでないときでも、そのキャラクターをプレイしている時は常に使用可能。
《以下一覧》
◎ジュード[集中回避]
集中力と機敏さを生かし、敵の攻撃をバックステップで回避した際に、瞬間的に敵の背後に回りこむことが出来る。
慣れないうちは大変だが、慣れたら集中回避と転泡で無双出来る。
◎ミラ[魔技(まぎ)]
ボタンを押す長さによって各属性の精霊術の発動方法を使い分けることができる。術ボタンを短く押すと、詠唱なしで「魔技」を発動し、長く押すと詠唱を行った後に術を発動する。
魔技はほとんど近接攻撃が多いため、近い距離で高火力の攻撃が出来る。
◎アルヴィン[チャージ]
技を発動した後、ボタンを押しっぱなしにすると、右手の大剣と左手の銃を合体させてチャージ状態になる。
この状態で技を出すと、通常とは異なる強力な「チャージ技」が発動する。
◎エリーゼ[スイッチングティポ]
ボタンを押すことてティポをくっつけたり(ティポON)、離したり(ティポOFF)出来る。
・ティポON時…通常攻撃が中距離になり、精霊術の威力が上がる。回復術の回復量もアップしたり、術によっては付加効果もある。
・ティポOFF時…通常攻撃が近接攻撃になり、術の詠唱中にティポが守ってくれるのでのけ反らずに済む。技の威力が上がる。
◎ローエン[術後調律]
自らが発動させた精霊術に対して、術発動後に様々な操作を行うことが出来る。
まさに指揮者(コンダクター)と呼ばれるローエンらしい固有能力。
上手く使いこなせれば同じ術でもミラと差別化をはかることが出来る。
◎レイア[活伸棍術(かっしんこんじゅつ)]
敵の攻撃をバックステップで回避すると、棍が光って、一定時間伸びる。
棍が伸びた状態になると攻撃の間合いも伸びて戦うことができるようになり、この状態で大輪月華などを使うとかなり遠くまで周囲を攻撃出来る。
スキル「スティック2」を覚えると、敵の攻撃をタイミング良くガードしても発動可能となる。
- パートナー固有サポート
各キャラクターが共鳴時に使う能力のこと。
それぞれのキャラによって能力が異なるため、共鳴した相手によって効果が変わる。
《以下一覧》
◎ジュード[レストア]
操作キャラクター(マスター)が敵にダウンさせられたら、一瞬で駆けつけてHPを回復してくれる。また、運が良ければマスターが戦闘不能になった時にも復活させてくれる。
◎ミラ[バインド]
2人で敵を挟み込んで攻撃している状態の時、一定確率でしばらくの間、敵を拘束状態にすることが出来る。 敵がピヨピヨ状態になっている場合は100%の確率で発生。
◎アルヴィン[ブレイカー]
ゴーレムなどのガード頻度の高い敵が相手の場合でも、敵のガード状態をブレイクする。
◎エリーゼ[ティポドレイン]
敵のやる気的なものをティポが吸い取り、マスターにTPを与える。
◎ローエン[オートマジックガード]
敵から術攻撃を受けた場合、ローエンがシールドを張って自分とマスターを守ってくれる。特に~スピリッツなどのマジック系の敵と戦う時に有効。
◎レイア[ローパーアイテム]
敵からアイテムをくすねてくれる。
グミ系などの回復アイテムを使う敵には特にオススメ。
リリアルオーブ
小さな卵型のアイテムで、中には点(ノード)と、それを繋ぐラインで構成された六角形が幾つも重なっており、このノードを1つ1つ解放していくことで、各キャラが成長していく。
腕力、体力、知性、精神、敏捷、器用の6つのステータスのノードに加え、「HP」「TP」「SP(スキルポイント)」もノードとして配置されている。
ちなみにオーブを成長させるには戦闘を経て一定の経験値を得、レベルアップする度に「GP(グロウアップポイント)」を獲得し、このGPを1消費することでノードを1つ解放出来る。
世界観
リーゼ・マクシア
2000年前、精霊の主マクスウェルが創造した世界。精霊信仰が根強く残っている。霊力野(ゲート)からマナを放出することが出来るため、精霊術が使える。精霊術が生活に活かされている。ラ・ジュカルとアジュールと呼ばれる二つの地方がある。
ラ・ジュカル
ナハティガル王が治める地方。精霊術を応用した兵器が多く、首都イル・ファンには研究所がある。また、六家とよばれるマクスウェルと親交がある家が幾つかある。
- 主な街:イル・ファン(首都)、カラハ・シャール、ル・ロンド…etc.
- その他:ラフォート研究所、ガンダラ要塞、バーミア峡谷、ファイザバード沼野…etc.
ア・ジュール
幾つかの小民族が小さな国を作り、戦っていたところをまだ王に就任していないころのガイアス王がまとめ上げ、連邦国家ア・ジュールが出来上がった。ラ・ジュカルよりも精霊信仰が根強く残っており、遊牧民族をイメージさせるような地域が多い。精霊術を応用した兵器が盛んなラ・ジュカルとは対照的に魔物や精霊術を武器に戦う。
- 主な町:ニ・アケリア、ハ・ミル、シャン・ドゥ、カン・バルク(首都)…etc.
- その他:キジル海瀑、モン高原、ニ・アケリア霊山、リーベリー岩孔…etc.
エレンピオス
リーゼ・マクシアとは断界殻で隔たれた別世界。近代的な世界で、首都のトリグラフは都会的な雰囲気になっている。エレンピオス人は霊力野が無いため、精霊術が使えない代わりに黒匣と呼ばれる道具が使われている。
- 主な街:トリグラフ
- その他:ルサル街道、ヘリオボーグ基地、タタール冥穴…etc.
余談
テイルズシリーズにおいては、藤島康介氏がキャラクターデザインを担当した作品(通称藤島テイルズ)のファンといのまたむつみ氏がキャラクターデザインを担当した作品(通称いのまたテイルズ)のファンとの間で激しい対立があることで有名だが、本作がその対立を終わらせることが出来るかどうかが注目されている。