概要
南斗聖拳(南斗孤鷲拳)の使い手・シンが統率する凶悪非道の暴力集団。
ブラッディークロス(血の十字架)を旗印とし、構成員の多くはトランプをモチーフにした名前が付けられている。
ラオウ率いる拳王軍や、サウザー率いる聖帝軍が乱世の支配を目論んでいる中、この組織は女王であるユリアの存在が絶対であり、ユリアの望みを叶えることを第一に行動している。
ただし、これはシンの命令でありユリア自身は己のために多くの血が流されていることを嘆いている。さらに、アニメでは部下の一部が「ユリアを至上とするシンの姿勢」に難色を示しており、とうとうクーデターが起こる。
本拠地であるサザンクロスも、ユリアの為にシンが築いた街だったが、多くの人々が苦しむ未来に絶望したユリアは高台から身を投げてしまう。
アニメ版では、カーネルの組織するGOLANや、ジャッカルの一味もKINGの傘下となっている。
構成員
KING
★印‐原作漫画に登場するキャラ
☆印‐原作漫画にも登場するが、立場が異なるキャラ
シン ★
KINGのリーダー。
南斗六聖拳のひとつ「南斗孤鷲拳」の使い手。その他、複数の南斗108派の流派を習得している。
QUEEN
ユリア ★
KINGの女王で、組織の絶対的存在。
ケンシロウの許嫁だが、シンに連れ去られた。後に南斗聖拳正統血統であることが明らかになる。
幹部
スペード ★
ダイヤ ★
顔にKISSのようなメイクをした悪漢。ケンシロウ曰く「くまどりやろう」。
クラブ ★
腕に巨大な鉤爪を装着したモヒカン。ケンシロウ曰く「カマキリ」。
ハート ★
自分の血を見ると発狂する巨漢。通称・拳法殺し。ケンシロウ曰く「ブタ」。
副官
流派:南斗翔天拳
原作より遥かに大きいKINGの軍団を支える重要なポジション。まるで瞬間移動のように姿を消す体術を駆使して、自らまめにあちこちの拠点を飛び回っており、随時影からケンシロウの動向を探っていた。シンへの忠義はかなり厚い。
武器のトランプはメッセージカード代わり等にも使用する。伝令用の鷹を連れている。
発勁の法を即座に見抜くなど、拳士としての技量も高い。最期はケンシロウとの一騎打ちの後、一切の命乞いをせずに潔く散るなど、意外と肝の据わった一面もある。
流派:泰山寺拳法・妖鬼幻幽拳
鋼鉄のような体が自慢。
決起集会で軍団員たちを鼓舞する地位の大幹部であったが、後に同志を集いクーデターを起こし、シンに返り討ちにされる。拳法名からは拳王軍を彷彿とさせるものがある。
ケンシロウと直接顔を合わせた事は一度もない。
配下の軍団
ゴッドアーミー
原作のGOLAN。
大佐(カーネル) ☆
流派:南斗無音拳
シンを自ら崇める「神」と重ねて見ている。
最高警備隊隊長・バッカム
マッド軍曹 ☆
少佐 ☆
ウォーリアーズ
原作では組織の名前は登場しない。
ジャッカル ☆
武器:ダイナマイト(南斗爆殺拳?)
シンの部下として登場。それ以外は原作とさほど換わらないが、デビルリバースに言う事を聞かせるための「母親のロケット」がジョーカーから渡されたことになっている。
ケンシロウに詰め寄られた際「南斗爆殺拳」と珍妙な技名を口走るが、これについては適当なことを言っただけではないか、という説が有力。
ケンシロウ曰く「火薬に頼ってなにが拳法だ」
フォックス ☆
デビルリバース ★
その他の刺客
壊し屋軍団隊長・ウルフ
鉄球付きのクレーン車やブルドーザー等の重機を用いる部隊の隊長。
ゴールドウルフ部隊隊長・ガレッキー
流派:南斗人間砲弾
自ら考案した技「南斗人間砲弾」で部下達を次々と大砲から撃ち出し、空中からの奇襲で村を制圧しようとした。
家のしきたりらしく(食糧難の時代だというのに)食事の時間はいかなる時でもきっちり守る。さらに最初のスープと食後のコーヒーは欠かさないという贅沢ぶりである。
ケンに敗れた後は、自らの体を人質救出のための砲弾代わりに利用され、そのまま絶命する。
ケンシロウ曰く「喜べ、お前の技が始めて人の役に立つ」
ブラックバード隊隊長・マハリ
小型ヘリの編隊を率いてケンシロウを空中から攻撃するが、飛び乗ったケンに秘孔で操られ、自らの手で味方のヘリを全機撃墜してしまう。
サンダー軍団隊長・ゴラス
全員元スピードレーサーのバイク部隊を率いる隊長。
部下がケンシロウに全滅させられた後は、なんと「世界中を探して見つけたたった一台の戦車」を持ち出して挑んでくる。
さすがのケンシロウもこれには驚いていたが、しかしケンの拳と蹴りの連打の前には戦車の装甲すらも物の数ではなく、ゴラスは戦車と共に爆死する。
ケンシロウ曰く「大事な鉄の棺桶の中で死ね」
武装バギー隊隊長・ヒドラ
初登場は17話だったが、出番は20話まで引っ張った。その割にはあっさり前半のみで敗れ去る。バギーにつけた鎖で相手を引っ張るのが得意。引っ張るのが好きなのだろうか。
初登場時は白人のようだったが、再登場時はなぜか黒人に変わっていた。
トウダ
この作品では珍しい、自ら戦わない策略タイプの敵(他にはジャコウ、コウケツ等)。
南斗列車砲や、廃戦艦を改造した巨大要塞といった巨大兵器を指揮してケンシロウを攻撃する。
ケンシロウ曰く「くだらん武器を甦らせて操る愚か者め」
ドラゴン
流派:南斗竜神拳
パトラ
コウモリ男
ダンテ
流派:南斗百斬拳
改心して堅気の村人になっていた元部下のデュランを利用し、ケン抹殺を目論む。
ザリア
流派:南斗暗鐘拳
不気味な鐘の音で村を支配し、人々を操る、死者を甦らせる、人体を真っ二つにするなど、多彩な術を使いこなす黒魔術師もしくはネクロマンサー。
どう見ても「拳法」ではない。もしかしたらジャッカルやガレッキー同様、自分の技に勝手に「南斗」とつけているだけかもしれない。ヅラ着用。
スネーク隊長ジャンク&スコルピオ隊長バロン
流派:南斗蛇鞭拳(ジャンク)
流派:南斗風車斬(バロン)
街を二分して争う、非常に仲の悪いふたつのグループのリーダー達。ジャンクは鞭、バロンは斧を使う。
ジョーカーから協力してケンシロウを倒せと命令させるが、その仲の悪さをケンに利用され両軍とも壊滅させられる。
最期はよりによって、お互いの体を強く抱きしめ合う秘孔を突かれ、絶命。
ケンシロウ曰く「似合いのカップルだ」