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ポケモン廃人の編集履歴

2021-02-25 18:01:40 バージョン

ポケモン廃人

ぽけもんはいじん

ポケモンプレイヤーの中でも、何かに対して異常なまでにやり込んでいるプレイヤーのこと。

概要

あるゲームにのめり込む人のことを俗に「廃人」というが、プレイヤー人口の特に多いポケモンにおいては廃人のレベルが高い。基本的にはポケモンを孵化しては厳選する個体値廃人をさすことが多い。


ゲームもネットも疲れたら無理せずに小休止するなどほどほどに楽しもう。


廃人にありがちな事

何をどれだけやりこんでいるかによって左右されるが、基本的にはこんな感じである。


  • プレイ時間が999時間以上(表記が999:59)。
  • 実戦用ポケモンは必要なステータスの個体値が6V(31)(人によってあえて6U(30)最低値の0などの低個体値の個体を使用している場合も)。
  • めざめるパワー」が標準装備。無論必要なタイプ(第5世代までは威力も)を兼ね備えている(第8世代は「めざめるパワー」そのものが廃止されたためこの限りではない)。
  • 育て屋付近(廃人ロード)のBGMを脳内再生できる、たまに同BGMの幻聴が起こる。
  • 手持ちは特性ほのおのからだまたはマグマのよろいを持ったポケモンとフィールド移動係のポケモン、タマゴで構成されていることが多い。
  • とりあえずジャッジのいる町に飛ぶ。
  • タマゴを割った数は4桁以上
  • 時間大幅短縮の為に6Vメタモンを「乱数調整」可能な第5世代ポケモンBW、ポケモンBW2などから連れてくる(第8世代でも一応は可能らしい)。

廃人の種類

個体値廃人(対戦廃人)

ポケモン廃人の大半を占めている。公式大会や普段のランダムマッチで好成績を得るため、ポケモンの個体値にこだわることから「対戦廃人」ともいう。公式が詳しくは明かさない隠しパラメーターが、「種族値」「個体値」「努力値」(基礎ポイント)などと多く、いかにそのパラメータが高いかで強さが決まる。例えば一匹一匹の野生ポケモンのステータスが異なるのは個体値を基準に数字が決まるからであり、この個体値がV(31)の場合がステータス面でも最高の数値となる。

加えて廃人は希望の性格や特性、指定があれば性別をも粘り続け、タイプやステータスによってはめざめるパワーの技タイプや威力にまで拘る(ただし、めざパの廃止された第8世代ではこの限りではない)。

変わったところでは、孵化する場所や日付まで指定している者までいる(例えば古代の城で孵化した場合は「古代の城でかえった」と表示されるため)。


現在もなお公式側は隠しパラメータを明かさない反面、タマゴの孵化速度をアップさせるほのおのからだじょうききかんの存在や、育て屋の爺さんが動いた時に性別・性格・特性が固定されるという「爺前固定」(第5世代で廃止)、個体値の大まかな合計と一番個体値が高い能力とその高さの程度を教えてくれるジャッジめざパのタイプを教えてくれるNPCに加え、特定の努力値を沢山もらえたり遺伝元の能力の個体値を一つだけ固定できるパワー系アイテム、5つの能力を遺伝可能にする「あかいいと」などちゃっかり隠しパラメータ絡みのサポートをシリーズ毎に追加しており、ますます厳選を推奨するかのような廃人仕様と化している。

とはいえ、近年では遺伝の仕組みやタマゴグループ、サポート系アイテムの使い方等をきちんと理解できれば誰でも理想個体を簡単に作り出せるようになっているため、廃人とそうでないユーザーの厳選環境は以前と比べると大幅に縮まっている(特に第8世代でそれが顕著)。むしろ、孵化厳選が圧倒的に手軽になっている関係上、個体値に拘っている程度ではまだまだ廃人とは呼べないという意見もある。


いずれにせよ、そんなこんなで個体値廃人は希望の個体が出るまで育て屋でタマゴを貰っては道路を走り、タマゴを孵し続ける日々を送っている。


また、「乱数調整」という方法を使って6V(全能力最高値)やめざパ理想個体、それらの色違い版を生みだしている廃人も大勢いる(これにこだわる人達を特に「乱数廃人」と言ったりもする)。

しかし、ポケモンに限らず乱数に手を出すことについては余り良い印象を持ってない人も多く(そもそも法律的にも限りなく黒に近いグレーと言えるものであり、決して褒められた行為ではないのは事実である)、第6世代で登場したカロスマークルールや、第8世代のDLCで実装されたダイキノコはこの対策という側面があると見られている。

あるトレーナーの日記ウルガモスさんごめんなさいポケモン廃人


ちなみに、『ポケモンGO』でも個体値にこだわるユーザーは多いが、タマゴやリサーチレイド等を駆使すれば割と簡単に高個体値のポケモンが手に入ることや、厳選すべきステータスがHP・攻撃・防御の3つのみ(本作にはすばやさや特性は存在しない)のため、本家と比べると厳選の難易度自体は低めである。

ただし、タマゴの孵化を効率化しようとしたり、レイドバトルを多数熟そうとすると課金が必要となる。もしも月に1万以上課金していたのなら、立派なポケモン廃人と言える


色違い廃人

ポケモン金銀以降から画面がフルカラーになった事で新しく追加された要素の一つ。

プレイヤーの中には戦闘要員としてではなく、データに必ず存在する色違いを粘るためにゲームをやりこんでいる廃人も存在する。個体値廃人との最大の違いは、世代ごとにその厳選方法が変遷している点だろう。基本どのポケモンでも色違いが入手可能。ただ、その色違いが出現する確率は2のマイナス十数乗レベル(1/1000未満)で、地道に粘るには気が遠くなりそうな数字である。


色違いでも最も厳選がしやすいのは固定シンボルであり、御三家伝説のポケモンがそれに当たる。やり方は簡単で固定シンボルに話しかけ、色違いでなければリセットするのみ。しかし、100回やった程度で簡単に出るようなものではなく、1ヶ月から3ヶ月程に渡り地道にリセットを繰り返す事でやっと色違いに出会えるのである。


第4世代

第4世代(DPt)ではポケトレなる色違い廃人の味方が登場し、これにより容易に複数の色違いを入手できるようになった。残念ながらポケトレは第5世代では登場しなかったが、第4世代の頃に国際孵化という新たな色違い厳選方法が解明されている。

国際孵化とは海外産のポケモンと預けることを言い、これを行うと色違いポケモンが生まれる確率が通常1/8192のところ、第4世代ではの4倍となる1/2048、第5世代では第4世代からさらに1.5倍の6倍、つまり約1/1366までアップするのである。

この世代からは海外のプレイヤーともGTSを利用することで容易に交換できるようになっているので、GTSなどで入手した海外産メタモン(またはドーブル)を預け、色違いが出るまで育て屋でタマゴを貰っては道路を走り、タマゴを孵し続ける日々を送っているのである。

おんぶおんぶポケトレで色違い探しin自慢の裏庭【ポケモン】わたげチャン!


第5世代

第5世代に当たるポケモンBW以降から全国図鑑を完成させた賞品として、

通常より3倍の確率で色違いと出会いやすくなるお守り、

「ひかるおまもり」が登場し、色違い厳選に拍車が掛かったのは言うまでもない。


第6世代

ポケモンXY当初から色違い発見報告が多発していたが、色違い発生確率が根本的に上がって1/4096になっていたことが判明。これにより、国際孵化では1/683というかなり高確率に。

さらにその国際孵化自体もサブロムを外国語設定にするだけで実現可能と、厳選環境は向上するばかり。

…そのツケが顕在しないことを祈るばかりである。


第7世代

ポケモンSMのマイナーチェンジ版であるポケモンUSUMではウルトラホールを通った先の数多の世界で過去の伝説ポケモンやウルトラビーストを捕獲できる。

ウルトラサン・ウルトラムーン両バージョンで過去作全ての伝説ポケモンを集める事ができる上、ウルトラビーストは無限に入手可能。

より遠く、よりレベルの高いホールに入れば色違いに出会いやすくなる上に「ひかるおまもり」を持っていれば更に確率が上がるという廃人達に優しい設計になっている。


廃人の種類(番外編)

所持金廃人

賞金の高いトレーナーばかりを狙って小遣いを貯める廃人。とはいえ、その行為の延長線上には厳選したポケモンのドーピング代や育て屋代が存在するので、所持金を増やすことだけを目的とした廃人はほとんどいないだろう。

亜種廃人ロード カツアゲの裏庭サイド


第4世代で有名なのはDPtのジェントルマンのサダミツ・マダムのヨシノ狩りであろう。使用ポケモンが一匹しかおらず倒しやすい上、おまもりこばん込みで2万以上入るため、バトルサーチャーで再戦を挑んでは倒す行為を何度も繰り返す廃人が後を絶たなかった。

毎週火曜のお楽しみ


HGSSでは彼らの代わりにジェントルマンのカーネルが犠牲になっている。曜日限定であるものの、部屋をすぐ出て再戦フラグを立てる事が可能なので、DPtより効率が良い。

第五世代ではサザナミタウンにいるブルジョワール家が有名。最後の相手に勝ってしまうと再戦できなくなる仕様上6人目で負ける必要があるものの、近作では所持金が半額になるのではなく、手持ちポケモンの最大レベルに依存する仕様である。ブルジョワール家であればエンディング後なので、最大でも12000円しか失わないことから結果的にはプラスとなる。ちなみにおこづかいパワー+++とおまもりこばんを同時に発動させると半額でも35万も貰える、つまり負けるが勝ちなのだ。但しBW2ではブルジョワール家は親父を残して引っ越した為戦えなくなった。


剣盾では、早期購入特典のキョダイマックスニャースにおまもりこばんかこううんのおこうを持たせ、チャンピオントーナメントでキョダイマックス技の「キョダイコバン」を連発する方法が推奨されている。この方法を使えば勝利時の獲得賞金が2倍になるだけでなく、技を使うことで条件次第で1試合あたり最大99999円の大金が一度に荒稼ぎできる(トーナメントで優勝すれば35万以上の大金が一度に手に入る)。

また、本作ではこれ以外にも1日1回戦闘できるトレーナーがそこそこいることに加え、ワイルドエリア等のオープンワールド形式のフィールドで換金アイテムを多数拾えること、ラテラルタウンにそれらのアイテムを相場以上の高額で買い取ってくれるNPCがいること、ウッウロボで余らせているアイテムを高値で売れるアイテムに作り替えてぼろ儲けする等の方法もあり、金稼ぎの手段自体はかなり豊富。

ホップくんのサクセスストーリー

また、同作ではこれの亜種として、ワイルドエリアでポケモンの巣をひたすらめぐってW(ワット:ワイルドエリアにおける独自通貨)を稼ぐ「W廃人」も出現している模様。

DLC版、「鎧の孤島」では「ヨロイこうせき」と言う交換アイテムが登場し、

その鉱石で技を教えたり、「鍛錬平原」にいる「掘り出しオヤジ」に鉱石を7つ渡すとWを掘り出してくれる。しかも、オヤジの調子次第で10万W近く稼げる事も。

もっとも、W自体、マックスレイドバトルを熟すのに不可欠なねがいのかたまりを購入したり、カセキメラの原料となる化石を掘り出してもらうために必須であるため、

こちらもWの所持額を増やすことだけを目的としたユーザーは少ない。


経験値廃人

レベルの低いポケモンを手っ取り早くレベルアップさせるために経験値の多いポケモンばかりを付け狙う廃人。

第8世代では、特定の条件を満たすと、オープンワールド形式のフィールドに出現するポケモンのレベルが60以上になることや、マックスレイドバトルの報酬でけいけんアメが手に入りやすくなり、低レベルのポケモンでも短時間で高レベルまで引き上げることが可能となったことなどもあり、この手の廃人は姿を消した。


第4世代

第4世代で有名なのはギャラボムだろう。これはつりびとのタツオが数匹繰り出してくるギャラドスマタドガスのだいばくはつで相打ちにするというもの。マタドガスはハードマウンテンで楽に入手できるため、お手軽に準備できるのもポイントである。

ポケモンまんが:レベルアップ


第5世代

第5世代ではタブンネという、ギャラボムの後継となる経験値稼ぎの出来るポケモンが登場。こちらも名称はそのままタブンネボムである。

けいけんちパワー+++を使用し、卵から生まれたばかりのLv1のポケモンを高レベルのタブンネに顔を出して別のポケモンの「だいばくはつ」等で相撃ちにすれば、万単位の経験値が入り、一気にLv40前後まで上がるのでその後の努力値稼ぎが非常にしやすくなる。タブンネを倒した時の努力値も「HP+2」なので、ポケルスを感染させる前なら影響が全く出ない数値なのも利点。普通に倒した場合でも他のポケモンより多く稼げるため、狙って狩られる事も多い。


また、タブンネ狩りの亜種としてHP努力値の稼ぎにビクティニを狩り続けるというビクティニ道場なるものも存在している。同じく第5世代のライモンドームでは、所持金・経験値両方の稼ぎが出来てしまう組み合わせもある。


アイテム回収廃人

野生のポケモンは道具を持っている場合がある。技「どろぼう」「ほしがる」や、捕まえることでその道具を得られる。

中には重要なアイテムを持っているポケモンもいる為、それらのポケモンを集中的に狙ってアイテムを回収するというプレイングを常々やっているのがこれに当たるといえる。

特に「技マニアに渡すことによってポケモンが忘れていた技を思い出させてもらうことが出来る」という実質的に消費アイテムとなる「ハートのウロコ」をゲットするために、ハートのウロコを持っていることがあるラブカスを手当たり次第に釣り上げ、とくせい「おみとおし」の効果でアイテム持ちかどうかを判断し、持っている場合は「どろぼう」や「ほしがる」でうろこを剥ぎ取るのは有名である。アイテムの出現率を上げるため、パーティの先頭をあらかじめ瀕死にしておいた特性「ふくがん」持ちのモンスターにしておくという方法が取られることもある。

ラブカス


ポケモンが忘れた技には強力な技や重要な技も多く、それらを思い出させるために多くのハートのうろこが必要になる。ラブカス自体の性能の極端な低さも相まってラブカスはうろこが本体と思っている人は多い他、ゲーム上では表示されないので問題が無いとはいえウロコだけはがされた瀕死のラブカスが海に浮かんでいるという状況が目に浮かぶのが何とも言えないところである。


ORASでは同じく廃人ご用達アイテムしあわせタマゴを持ってる野生ポケモンにペリッパーが追加された。これまでは出現率が低く出会いづらかったラッキー系統しか持っていないため入手が困難な道具だったが、ペリッパーはなみのりをすれば高確率で出現するため一気に入手難度が下がった。さらに今作は図鑑ナビで事前に道具の有無を調べることが可能なためふくがん持ちや無駄な戦闘をする必要がない。その場にどろぼうやトリックを覚えられるポケモンさえいればたまたま出くわした所を狩る事すら可能。そのため見事にラブカスのような乱獲対象になってしまった。


ちなみに、これらの廃人は前述の個体値廃人らの延長線上の行動である為、殆どの場合同一人物である。


リボン廃人

第3世代で初登場したリボン。主な入手方法はコンテストで優勝する、各リーグ殿堂入り、バトル施設を勝ち抜く、なつき度や努力値をあげるなど様々だが、基本的に効果はなくいわば何かを達成した証のようなもの。


だが、このリボンは世代をまたいでもなくなることはなくステータス画面で確認できるため1匹のポケモンに何十個ものリボンをつけている人もいるぐらいである。


第5世代ではリボンが登場しなかったものの、過去世代のリボンはちゃんと引き継がれている。第6世代ではなかよしリボン、第7世代でグレートツリーリボンという新たなリボンが登場し、過去世代のリボンで再び入手できるようになっているモノもあるため、再びリボン廃人が増えつつある。


第8世代ではリボンによってボールから出したときに特定の称号が付くようになった。リボンを複数所持している場合は、ステータス画面で選択できる。なお、第二次リセットの憂き目からやり直す羽目に陥る傾向であるが、新たに捕獲されたポケモンの一部に称号持ちが混じっていたのが判明し、高レベル厳選以上に『称号廃人』が現れるのでは?と懸念される。


イラスト廃人

トレーナーカードの裏にはサイン欄が存在するが、この欄を利用してイラストを描く者もいるようだ。詳しくはリンク先参照。


着せ替え廃人

第6世代ポケモンXYで主人公を着せ替えが出来る新システム。

女主人公は、男主人公より服装のバリエーションが多く、髪型もショートヘアにしたりポニーテールなどにも変えられるので、この「着せ替え」目当てに男性のプレイヤーが女主人公を選ぶことも多く、すっかり廃人の着せ替え人形と化している。「服を買う為の金が足りない」と嘆くプレイヤーも多い。

なお、映画「破壊の繭とディアンシー」でも「着せ替えセレナさん」ぶりをユリーカディアンシーと共に披露している。

第7世代ポケモンSMポケモンUSUMでも女主人公は廃人どもの着せ替え人形にさせられまくっており、ハードがNintendo Switchに代わった第8世代『ソード・シールド』の女主人公も同様である。

一方、彼女の場合、種類が少なく、ボトムスがズボンに固定されている上、髪型は変えられないので、pixivでその関連イラストは少なめである。


ポケパルレ廃人

第6世代のポケパルレの機能を使ってポケモンと遊ぶ廃人。ポケモンと遊んだりミニゲームに夢中になり過ぎてストーリーが進まないというプレイヤーも多い。第7世代ではポケリフレ、第8世代ではポケモンキャンプがこれに該当する。

近 況 報 告 ▼目指せ、ポケパルマスター!特性:さめはだ


オシャボ廃人

捕獲性能ではなく見栄えを重視したオシャレボールとしてモンスターボールの種類にこだわる廃人。

ただし第5世代まではタマゴから孵化したポケモンはモンスターボール固定となるため上述のタマゴ厳選とは相容れず、オシャボ厳選はほとんど固定シンボル程度にしか行われなかった。

第6世代からは入るモンスターボールの遺伝が可能になったため、タマゴから育てるポケモンにも適用できるようになった。さらにレアリティ重視で過去作でしか入手できないボールで捕まえ孵化させるべく過去作を起動するプレイヤーが続出した。

ボールの性能を度外視して捕獲する関係上、使うボールとポケモンの組み合わせ次第では捕獲が相当な苦境になることがある(例:ヘビーボールエアームド)。また実戦級に育てたい場合、夢特性と両立できないなどの制約が出る場合もある(例:サファリボール入り個体)

SMからは同種同士、またはメタモンと預けた場合に限り、♂からもボールが遺伝するようになったため厳選が楽になり、一部の技や夢特性とオシャボを両立できるようになった。

剣盾は、入手困難なもののガンテツボールの無限入手が可能になり、とくせいパッチの登場で夢特性とオシャボを両立しやすくなった。


海外版ロム廃人

ポケモンの海外版を入手する廃人。

正規ルートでの入手が難しい海外版ポケモンに手を出している時点で相当な廃人と言える。

海外版に手を出す理由としては、日本では抱き合わせ商法や現地配布でしか入手できないポケモンがWi-Fiで簡単に手に入ってしまう点が挙げられる。中でも廃人の間で圧倒的に人気なのは北米版。逆に日本版と並んで抱き合わせや現地配布が多く価格も高い韓国版はそこまで旨味はない。

特に第四世代の色違い三犬の入手で国家間の格差が顕著になり、日本では800〜1300円する前売り券一枚につき一匹入手できたのに対し、北米版では期間限定とはいえ三匹ともWi-Fiで簡単に入手できた。

この頃から国内の阿漕商売を悟り、徐々に海外ロムに手を出す廃人が数を増やしていった。

第五世代でもその格差は相変わらずで日本では冊子の特典にPGLを介して入手出来るポケモンが海外版PGLで簡単に手に入ったりもした。


また、上述したように色違いポケモンを生みやすくするために国際孵化用の他国籍ポケモンを自ら作り出すという目的でも海外版の需要がある。

単に様々な言語をニックネームに使いたいという理由で他言語のポケモンを買い漁る変わり者すらいるほど。


第六世代は、リージョンロックによりその国に対応したハードがなければ海外版ポケモンがプレイできなくなったり、国内版でも他言語でプレイが可能になった事で国際孵化が国内版だけで可能になった(この仕様は以降第8世代に至るまで続いている)り、極力Wi-Fi配信を自重するなど国間の格差をなくそうとする動きが公式で見られた…はずもなく、2016年のポケモン20周年を記念して海外版はセレビィジラーチマナフィなどのを期間限定でWi-Fi配信するという出血大サービスを敢行。やっぱり格差は消えていなかった。

この格差が消えない限りポケモン廃人は以後も海外版ロムも買い続けるだろう…


ちなみにこの格差はポケモンシリーズのVCでも確認されており、海外版のピカチュウバージョンはなんとフルカラーでプレイできる。厳密にはこれは海外版のピカチュウバージョンはゲームボーイカラー用ソフトとして作られていたからであるが、この事から海外版のニンテンドーeショップでピカチュウバージョンを買おうとする廃人も少なからずいた。


混合ニックネーム廃人

MIXネームとも呼ばれる。

本来日本語版ではポケモンのニックネームは6文字(第五世代までは5文字)に限られているが、英語版ロムで入手し日本語版で進化したポケモンのみ再び個体を入手した英語版ロムに送り返し姓名判断師に話しかけ特定の動作を取る事で種族名を含んだ12文字のニックネームを付ける事が出来る。ただし使えるカタカナは種族名のみに限られるという制約がある。

英語版ロムとは上述の北米版ロムの他、英語を選んだ国内版ロムでも代用できる。


種族名の文字内のカタカナの組み合わせなら使えるため、例えばファイアローに「LoveアローShoot」と名付ける事は可能である。


なお、第8世代では海外産のポケモンはニックネームの変更が行えなくなり、上記のような変わった名前を付けることは不可能になってしまった(もしも上記のような変わったニックネームを見かけたら改造産であることを疑った方が良い)。


トレーナー厳選廃人

第5世代からなんとポケモンの中にもトレーナーを厳選するポケモンが登場した。

イッシュ御三家のツタージャは駄目なトレーナーを見限って逃走するケースがある。

また、カロス御三家のケロマツの中には強いトレーナーを厳選する傾向があるらしい。


図鑑完成廃人

ポケモンの本来の目的であるポケモン図鑑完成。基本的にどの世代も2バージョンの場合どちからにしか出現しないポケモンがおり、御三家や一部伝説のポケモンなど各ソフトに1個体しか入手できないポケモンが複数いるため、他のソフトとの交換が必須である。第1世代の151でもじゅうぶん多かったが、世代を重ねるたびに数が増え続け今や151の6倍近くに膨れ上がっている。もはや図鑑完成は苦難の道であり、最近ではあまり図鑑完成を重視しないプレイヤーが増えている。


それでも全国図鑑完成を目指す者は少なからず存在し、ただ完成させるだけでなく番号順に全ポケモンをボックスにならべたり、アンノーンビビヨンなど複数の姿を持つポケモンを全て揃える猛者もいる。特にビビヨンの模様を全種類(配信限定は除く)揃えるのは海外プレイヤーとの交換が必須であるため特に難易度が高い。今や全国図鑑完成を達成したプレイヤーは立派なポケモン廃人といえるだろう。


以下各世代ごとの特徴を述べる。


第1世代

第1世代では第2世代以降と違いタマゴが存在しないため御三家やイーブイなどは1ソフトで複数揃えることができなかった。ピカチュウ版では全ての御三家が手に入るもここはここでどうあっても入手できないポケモンが存在する(ライチュウなど)。

また、ガルーラケンタロスなどサファリゾーンでしか入手できないポケモンも多かったため、数こそ最も少ないが完成難易度は高い部類に入る。


第2世代

第2世代からはタマゴが登場するようになり、第1世代では入手しづらかったサファリゾーン限定のポケモンも低確率ではあるが通常の草むらに出現するようになった。

ただしカントー御三家三鳥ミュウツーなど金銀クリスタルでは入手できないポケモンもいるため、第1世代との交換が必須だった。


第3世代

第3世代からは地方図鑑と全国図鑑に別れるようになった。ハードの都合上、旧世代との互換が切れてしまったため全て一から集める必要があった。またこの世代では特にジョウト地方のポケモンが入手しづらいが、外伝のポケモンコロシアムでは多く入手できる。

なお、ホウオウとルギアは外伝と配信でしか入手できなかったため、この世代のみ幻のポケモンとして扱われている。


第4世代

ハードがDSになりGTSが導入されたことで、インターネット上で交換ができるようになった。またパルパークを利用すれば第3世代から送ることもできるため、数こそこの時点で第1世代の3倍以上になったが全国図鑑完成の難易度はいくぶんましになったといえる。

また、DPはシンオウ図鑑に登録されているポケモンを全て発見すると表彰状がもらえるようになっており、表彰状を受け取ること自体は非常に緩和されている(もちろんその後全国図鑑版も用意されている)。


第5世代

第5世代のポケモンBW2からは地方図鑑完成特典として育て屋でタマゴが見つかりやすくなる「まるいおまもり」、全国図鑑完成特典として色違いのポケモンと遭遇しやすくなる「ひかるおまもり」がもらえるようになった。そのため個体値や色違いにこだわる廃人も図鑑完成を目指すようになった。

なお、旧世代から連れてくる施設ポケシアターはDSが2台必要と人によってはかなり手間がかる。


第6世代

第6世代からはGTSの仕様変更により見つけていないポケモンでも検索できるようなった。ポケモンXYの場合、カロス図鑑だけでも全体の半分以上のポケモンを入手できる。新ポケモンもそれほどおらず、旧世代のソフトを持っていればポケモンバンクにあるポケムーバーで一気に送ることもできる。

また、ORASとXYを相互通信すると幻のポケモンを除けば全部埋められる


第7世代

ソフトから全国図鑑機能が消え、ポケモンバンクの機能に頼る形となった。図鑑廃人の中にはこれを不満に思う者もいる。

とは言え、ポケモンの数が800を超える現在、新規と古参の図鑑完成難易度には天と地ほどの差があり、その差を埋めるという意味では「地方図鑑を完成させるだけで良く、全国図鑑完成はあくまでオプションに過ぎない」ことを強調することには意味があると言えるかもしれない。


第8世代

剣盾ショックの項目にもあるように、この世代から全てのポケモンが登場するわけでは無くなった(追加DLCの実装によりもう少し数は増えていくようだが、それでもすべてというわけではない)。

ただ、これには図鑑完成難易度が大きく下がる一面も含んでいるため、一概にデメリットばかりというわけでもない。

また、本作では本来通信交換しないと入手できないポケモンや進化に特定の道具が必要なポケモンを一部ではあるが、野生やマックスレイドバトルで捕獲することができるようになっていたりするため、ライトユーザーでもある程度までは図鑑を埋められるよう調整されている。タウンマップにはおすすめポケモンという形でその日の条件で入手できる未捕獲の野生ポケモンが表示されるようになっており、探しに行く手間もかなり省かれている。

こういった事情があるためなのか、全国図鑑機能はポケモンホームが担うことになった。


廃人御用達スポット


公式作品における廃人キャラ

公式のポケモン世界観においては、アニポケ世界だけなく、ゲーム原作世界も法律に触れなければ今の所合法であるようだ。その為ポケモンブリーダー(育て屋)も立派な協力者となっている。


アニポケのポケモン廃人

ポケモンアニメの3期であるダイヤモンド&パール以降、ポケモン廃人を意識したと思われるキャラが比較的多数登場している。該当者は主にシンジスワマクロス辺りが該当するだろう(3人の内、クロスはあまり廃人呼ばわりされてないが、一部の人に廃人呼ばわりされてる。)。全員ポジションとしては悪役として扱われており、能力的な理由でポケモンを逃した事があるうえ、様々な問題行動を起こしている(各記事参照。)。ただし、3人の内シンジとクロスは物語の途中で改心し、サトシ一行+かつて逃したポケモンと仲直りしたりと更生の余地があった為、真の意味では廃人だったとは言いきれないだろう。一方スワマは最後まで改心しなかった為、真の意味で廃人である事が分かる。


ゲームのポケモン廃人(ネタバレ注意)

既に第5世代BWや第6世代XY時点でポケモン廃人疑惑のキャラがいたが、ゲーム中でその疑惑に直接触れる事はなかった。

しかし、2014年11月21日に発売されたRSEリメイクのORASにて、遂にゲーム版にもポケモン廃人が誕生した。ランニング王子の記事を参照。


ID廃人

ポケモンを開始すると、プレイヤーにはID(番号)が割り振られ、このIDに好きな数字が出るまでプレイのこと。リセマラ(リセットマラソン)とは違い、例えこのつらい厳選に成功してもストーリー進行や対戦が有利になるという事は皆無という究極の自己満足プレイである。SMのIDが6桁のため、お目当てのIDを引く確率は単純に考えて1,000,000の1であり『ゲーム開始⇒ステータスでIDを確認する⇒気に入らなければやりなおし』という行動を恐らく天文学的回数で行うことになる。Twitter上で挑戦者が名乗りをあげた事で、ネット上で「ID厳選」というワードがトレンド入りまでする。


孵化余りについて

単純にタマゴを孵化させて厳選を行う場合、ボックスの中身が孵化余りのポケモン達で埋め尽くされてしまうことを回避するために孵化余りの個体を逃がすことは厳選を行う上では止むを得ない行為である(近年ではポケモンバンクポケモンホームという便利なものがあるが、世代によってはそういった外部のクラウドにポケモンを預けること自体が不可能であり、トレーナーたちはまさしく「止むを得ない」状況に置かれていた)。

だがゲーム上とはいえそれはポケモンの生態系に影響を及ぼす可能性があることに加えて、「厳選とは言うと聞こえはいいが、やっていることは優生思想の体言化・命の選別だ」(※)、「主人が満足するまでひたすら卵を産まされ続けたり、使えないと一方的に判断して生まれて間もない個体を捨てたりするのはひどすぎる行為ではないか」等の考えからこれらの行為に対して批判的な意見を出す者も少なからず存在する。


(※)加えて、孵化厳選は生まれてきたより強い個体と親の個体を交配させる、所謂近親交配の繰り返しになるため、これを問題視する見方もある。


オレって、ほんと廃人

しかしもちろん「個体値の低いポケモン(=バトルにあまり向いていないポケモン)に無理なバトルを強要させる」ことや、「無駄にボックスに詰めっぱなしで閉じ込めておいたままにする」ことは残酷な事ではないのか(※)と考えれば、少なくとも一方的に批難することもできないだろう。

また、孵化余りを逃がしているからと言って、それらのトレーナー全てにポケモンに対する愛が全くないかと言われればそういうわけではない。むしろ愛着を抱いているからこそ、手間暇かけてでも強い個体を作って戦いを共にしたいと考えている人の方が多いのではないだろうか?。

もう一度言うが、ボックスが埋まってしまうことを回避するために孵化余りを逃がすことはゲームの仕様上止むを得ない行為である。


(※)第7世代では、ボックスのポケモンたちは時折リゾートに遊びに出かけ羽を伸ばしていることになったため、後半に関しては若干根拠が弱くなった。また、第8世代ではボックスに預けたポケモンをポケジョブという一種のクエストに送り出すことができるようになったため、ボックスにいるポケモンたちにも主人公となるプレイヤーの活動を支える役割が持たされるようになった。


要するに、どちらの意見も一方的に否定することはできない

それ以前に、ゲームの世界の出来事に現実世界の常識を当てはめて考えること自体がナンセンスという意見もある。

どの意見を正しいと考え、どの意見が間違っていると考えるか、全てそれはトレーナー次第なのである。


近年は育成に時間をかければ才能を補えたり、適性の心構えに矯正することもでき、特性も切り替えられるようになっている。厳選する必要が減ったりこれまで捨てられていたポケモンを活かせる機会が増えているといえるだろう(そのせいで更に拘った厳選をする人も増えたが)。


マジカル交換で誰かの手に渡っていたら、アニメでサトシが引き取ったポケモンたちのように違う人が愛用しているかもしれないし、(上述のメンバーみたく)逃した相手も後から己の行いを後悔して改心する可能性もある。

廃人に対する評価

一部では批判されることもあるが、上でも書かれているように、勝利するために厳選を行って強いポケモンを求めることと、孵化余りのポケモンを捨てることを批難することはどちらも一方的に間違いとは言えない。

そもそも公式主導の世界レベルのポケモンの対戦大会も多数開かれている現在、これまで述べてきたような廃人同様の過酷な厳選作業は、否が応でもせざるを得ないのが今の対戦環境なのである。

第6世代まで初心者にも優しい厳選・育成環境の提供を十分に行えていなかった公式に責任を求める向きもあり、すべての責任を廃人プレイヤー側に押し付けるのも酷な話であろうと考えられる


開発側もさすがにこのままではまずいと判断したのか、第6世代以降厳選環境のテコ入れに乗り出しており、第8世代はめざパの廃止や高個体値のポケモンを容易に捕獲できるマックスレイドバトルの導入、隠れ特性の変更が可能な「とくせいパッチ」の追加等、過去作からは考えられないほど厳選環境は緩和された。ここに、厳選環境の整備は一つの極致に至ったと言えるだろう(ただし、手放しで喜べるかというとそうでもなく、過去作で血の滲むような努力を重ねて理想個体を手に入れてきた廃人からは「こんなに楽に厳選できたのではただのヌルゲーで面白みがない」「自分たちにこれだけ苦労をさせておいて…」という声が上がり始め、厳選環境の緩和を喜ぶライトユーザーとの間に新たな摩擦や軋轢が生じ始めるという事態にもなっている)。


長々と書いてきたが、結局はストーリーやコンテスト・ポケモンとの触れ合い等、ポケモンの世界観そのものを楽しみたいライトユーザーと、厳選をはじめとしたやりこみプレイを行うヘビーユーザーの楽しみ方のベクトルは大きく異なるということである。お互いのプレイスタイルに対する過剰な批判は避けて一線を引き、それぞれ嗜好が噛み合うものどうしで楽しんでゲームをするのが一番だろう。


他者を否定して自分の考えを押し付ける事は廃人云々以前に人として問題のある行為である


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