花

はな

種子植物の生殖器官。または、美しい花をつける植物を指す。

『花』とは

種子植物、特に被子植物の生殖器官。また、広く花を持つ植物を指す。本稿にて記述。
日本における主に女性の名前。本項に一覧あり。
日本の唱歌の題名。作詞：武島羽衣、作曲：滝廉太郎。発表年は1900年。滝廉太郎の組曲「四季」の中の一曲「花盛り」を作詞者の武島が改題して現在の形となる。
「豚乙女」の東方アレンジ楽曲。ゲーム『VOLZZA』に収録。原曲は神さびた古戦場～Suwa_Foughten_Field

概要　🌼🥀

花とは、種子植物の生殖器官である。狭義には被子植物のものを指す。

被子植物の花はさまざまな色合いを持ち、魅力的な姿をしたものが多いため、世界中で古くから観賞され、より美しい花を咲かせるための品種改良がさかんに行われてきた。花のつくりは植物種によって固有の特徴を持ち、多様であるので、分類に役立てられている。その美しさから、美しいものや華やかなものの代名詞として用いられる（例・物言う花、花のかんばせ、花がほころぶような微笑み、など）。

裸子植物の生殖器官も「花」と呼ばれることもある。春に大量の花粉をつけるスギやヒノキの雄花は花粉症で悪名高い。

紙や布・金属などで作られた人工の花を造花という。これに対し植物の花を生花（せいか）ということもある。

タグとしては、花のイラストの他、花をモチーフや背景に使用したイラストにも付けられる。

後述するフラワーナイトガールに登場する花騎士に関しては、「花名(花騎士)」のタグにすることを推奨する。

形態

被子植物の花は、外側から萼（がく、専門的には萼片という）・花びら（専門用語では花弁という）・おしべ・めしべおよび花軸によって構成されている。

種類によっては花弁が退化し萼片が花びらのように変化している。また種類によっては萼片と花弁がほとんど同じ形・色をしている場合があり、この場合は併せて花被と称する。

おしべからは花粉が出る。また、蜜を持つものもある。花の開く前が「つぼみ」で、花が受粉するとめしべの根元にある子房が発達して種子の入った果実に変化する（受粉しなくても結実するものもある）。

花の構成要素は、種類によって数や配置が決まっているものが多いので、イラストを描く際には注意。ただし、八重咲きのような変異があったり、もともと数が不定の種類もある。

役割

花の役割は、おしべの花粉をめしべに受粉（受精）させ、種子を作ることである。

被子植物の性は、同一個体の中に雄花と雌花が別れた単性花をつけるもの（キュウリ、トウモロコシなど）、雌雄異株のもの（ホウレンソウ、アスパラガスなど）もあるが、雄しべと雌しべを同じ花の中に持つ場合が多数派である。自らの花の花粉を受粉（自家受粉）して実をつけることができるものもあるが、自家不和合性といって、種子をつけるのに他の株の花粉が必須な植物もある。

花粉は動物(昆虫が多い)、風、水などにより運ばれる。動物に花粉を運ばせる植物は、目立つ外観や香りを持つ花をつける場合が多い。蜜も昆虫などを引きつけるためのものである。一方で、イネ科植物のように受粉を風や水のみに頼る植物の花は一般に地味である。