『パラレルまどか ありがとう☆キュゥべえ』は、額縁あいこによる『魔法少女まどか☆マギカ』の二次創作マンガ。
概要
所謂if再構築ストーリー。本編と異なり詐欺商法まがいの契約をすることができないインキュベーターが鹿目まどか達の前に現れる。
全体的にはギャグパロマンガだが、本編でハートフルボッコされた人たちにとっては救済ストーリーにもなっている。
特に第8話相当時点から最終話にかけてのクライマックスシーンは秀逸。
また、本作の完結の時点ではMBS・TBSの最終話放映前であったにもかかわらず、そのエンディングの向けての考察・解釈がうまくまとまっている上に原作と比較してそれほど違和感がなかった。
2011年4月24日開催のまどマギオンリー同人誌即売会「もう何も怖くない」でpixiv掲載分+書き下ろしエピローグを収録した同人誌単行本が頒布された。
主な登場人物
本編キュゥべえの立ち位置にいるきれいなキュゥべえ。個体番号T66600009。
この作品では「キュゥべえ」の通称はまどか達に出会ってからつけられた。
不誠実なことができない。
しかしクライマックスではそれが重要なキーになる。
原作本編と一番ブレが少ないキャラクター。
他のキャラクター達の影響からか影が薄くなりがち。
まどか同様、原作本編とブレが少ない。
嘘をつけないキュゥべえから魔法少女システムについて正しい説明を受けるものの、結局恭介の手を直すために契約してしまう。
本編同様、交通事故による瀕死の状態から生還するため、緊急避難的にキュゥべえと契約し魔法少女になった。
その経緯からかスレていて黒い。しまいにゃ上条に銃口を向けてキュゥべえに呆れられる。
本編同様まどかを護る目的は同じだが、マミと共闘したり他の魔法少女と一緒に居たりと本編と比べると丸くなっているようにも見える。
後のスピンオフ作品『おばほむ』では意外な正体、まどかに執着する理由の設定が予定されていたことが語られている。
ガチレズ。本編と違い対立は無いもののさやかを手に入れようと躍起になっている。
とある事件のせいでさやかを魔女化させた挙句、仁美やほむらから「クソレズ」と罵られる事に。
本編と異なり、(ストーリー展開の都合上)とっくに抜け駆けしていた。
しかし、それを自らうち明ける、さらにはそれが遠因になって起きた悲劇を回避する為魔法少女になるなど、
むしろ本編よりもさらに聖女。マミさんがスレた分の補完役。
さやかの思い人。
本編と違い最初から仁美と付き合っていた。
黒いインキュベーター
個体番号T66600010。
本来のインキュベーターの特徴を持っており、ノルマを達成できないキュゥべえをなじったり、まどかに契約を強要したり(未遂)する。
キュゥべえに勝手につけられた愛称は「ジュゥべえ」。奇しくも公式作品である『魔法少女かずみ☆マギカ』を先取りする形になった。
まどかの母。
スピンオフ作品『おばほむ』ではほむらと意外な関係が明らかになる。