※以下、『乃木若葉は勇者である』のネタバレを含みます
概要
やんちゃで負けず嫌いな土居球子と、大人しいが思いやりのある伊予島杏。
2人は姉妹のように意気投合し、球子が「世界一の仲良し姉妹」と称するようにまでなる。
その在り方や性格は、『結城友奈は勇者である』の犬吠埼姉妹(風、樹)に通じる部分がある。
- 大切な妹(分)を守ろうとする、姉御肌だけどお調子者な球子と風
- 姉貴(分)を信じてついていく、おとなしいけどややSっ気のある杏と樹
これだけならば、ただ似ているだけという話で済むかもしれないが…
球子と杏は、スコーピオン・バーテックスとの戦いで2人揃って戦死してしまう。
2人は、死の間際に手を繋ぎながら、こう願った。
次に生まれて来る時も杏と一緒に居たい。本当の姉妹だったらいいな……(球子)
もし生まれ変わっても、球子と一緒でありますように。今度はきっと姉妹だったらいいな……(杏)
他にも、
- 伊予島杏は雪女郎を宿しているが、犬吠埼樹の誕生日である12月7日は二十四節気の中で大雪に当たる
- 2人の命を奪ったスコーピオン・バーテックスのモチーフである蠍座は「死と再生」を象徴する星座
という点もあり、一部ファンの間では「球子と杏は風と樹に生まれ変わったのでは?」と推測されているのである。
無論、ただの推測に過ぎず、公式で言及されている訳でもなかったのだが…
花結いのきらめきにて
時代を超えて勇者達が集結するスマートフォンゲーム『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』では、無論球子、杏、風、樹の4人が顔を揃えている。
そのためか、この転生説をほのめかすような展開がいくつか見られるようになった。
花結いの章9話
夏凜「(前略)アンタ(球子)と杏が風と樹にかぶることがあるのよね」
銀「分かります。風さんと樹さんが球子さんと杏さんに見えることがありますよ。雰囲気的に」
というやり取りがある。
これに対し、球子と杏は、
球子「タマとあんずは仲良しだからなー。もしかしたら姉妹にうまれかわってるかもな」
杏「だとしたら、嬉しいかも」
と話している。
花結いの章18話
樹が球子に盾による防御を教わる際、球子が
「なんだろうなあ お前にお願いされると嬉しいぞ」
と漏らしている。
花結いの章19話
風が杏と、球子が樹と組むシーンがあるのだが、
風「(前略)まあいいワ。いこう、杏」
杏「はいっ…。…なんなんだろう、この自然さ」
球子「ようし。タマが完膚なきまでに守ってやる。樹、タマに続け!」
樹「はい! 球子さん。…なんだろう、この自然についていける感じ」
と、杏・樹共に似た感想を漏らしている。
イベント『離れ離れ?夏の林間学校』
杏が一緒にお泊り会をする事になった小学生組に「勇者部の中でつき合うとしたら球子以外で誰か」と質問された際、「年上だったら風さんとつき合いたい」と答えた(「優しくて頼れるし、お料理上手でちょっと甘えてみたくなるっていうか…」という理由で)。
ちなみに、SSR『姉御肌 犬吠埼風』では実際に相談を聞いてもらったり、姉妹のように甘える様子が描かれている。
また、このイベントでは風も杏の事を「樹の次くらいにエエ子」と評している。
イベント『かがやき集う木の下で』
球子と杏が犬吠埼姉妹と遊園地をめぐる事に。
樹が球子と杏を「本物の姉妹みたい」と評した事をきっかけに、いいお姉ちゃん対決を始める風と球子。
それに翻弄されながらも、杏と樹はこんなやり取りをする。
杏「やっぱりタマっち先輩と風さんって似た者同士だよね」
樹「そうだね」
(中略)
樹「お互いに、頼りになる保護者がいて幸せなのかもね」
杏「そうだね」
イベント『めぐる想いのアイランド』
バレンタインイベント。風が球子に、杏が樹にチョコレートを渡す。
その際、杏が「樹ちゃんと風さんみたいな姉妹にずっと前から憧れていた」と告白。
風もまた、「タマと杏はどうも他人とは思えなくてね」と語る。
球子「タマと杏は約束してるんだ。生まれ変わったら絶対、ホントの姉妹になろうってな!」
風「なれるわよ、きっと」
カードイラスト
SR『響くメロディー 犬吠埼風』『響くメロディー 犬吠埼樹』のイラストは繋げると姉妹でイヤホン半分こをしている様子になるというものなのだが、この構図は『乃木若葉は勇者である』5話の挿絵で球子と杏がしていた事と同じである。
人間関係
球子と杏、風と樹は人間関係も類似している所がある。
球子が気遣っていながらもかわされている相手だが、風も度々気遣っており、「名誉姉妹」に認定するほど良好な関係を築いている。
球子の時は通じなかった思いが風になって通じたと考えると、感慨深いものがある。
杏と樹が共通してイケメンアイドルのように見ている相手。
やはり血ならぬ魂は争えないのか。
大満開の章にて
アニメ3期『結城友奈は勇者である 大満開の章』では、第一話で冬キャンプをしたが、その時テントを組み立てていたのは風だったという、球子を連想させる場面がある。
また、最終話での樹の姿が杏に似ているという声も。
余談
同様に、郡千景→東郷美森、乃木若葉→三好夏凜などと生まれ変わったのでは、と推測する声もあるが、これらはただ似ているだけという話以上に進まないためか、あまり話題にはなりにくい(ただし、郡千景→東郷美森への生まれ変わりの推測は千景のモチーフである彼岸花の花言葉もあって、連載初期から存在している)。