いにしえのゼルメア
いにしえのぜるめあ
『ドラゴンクエストⅩ』のコンテンツ。
アラハギーロ近海の謎の遺跡島にある大穴に広がる迷宮を下へ下へと降り、防具を収集することができる。
ここでは一定のレベル以上の装備品をランダムで入手でき、バザーで買い揃えるのが金銭的に難しい人でも最新装備を手に入れられるメリットがある。
錬金効果はランダムなので、強敵コンテンツに挑む際の装備集めには向かない。
ただし、バザーで買うと億超えなど高額すぎる錬金効果をもつ装備はこのゼルメアをひたすら周回して手に入れた方が早いかもしれない。
内部はキューブのごとく立方体で構成された部屋が連なっており、海神のうろこというアイテムを使わなければ各部屋の扉を開けることができない。
海神のうろこが手に入る数は少ないため、いかにアタリの部屋を引いてうろこを節約するかというプレイになってくる。
もっとも、内部構造は不思議のダンジョンのように完全ランダム生成ではなくパターンが決まっているため、有志によってほぼ全てのパターンが網羅されたサイトが作成され、それを元に進めばほぼ確実に深層まで辿り着ける。
この件については運営も把握しており、パターンが網羅されると後続のプレイヤーが単調作業になってしまうという懸念点からアップデートでパターンが変更されることも多い。
その他、内部は特殊な瘴気が発生していることから最大HPが下がるという下降負荷がかかる、時折迷い込んだNPCと装備品を交換できる、特殊な炎の力を使って入手できる防具の部位を指定できるなど様々なギミックがある。
元々は創世の女神から創世の力を分け与えられたタコメットの女王ゼルメアが治めていた国である。
ある時、彼女のもとに訪れたひとりぼっちの小さなイカが家族が欲しいと訴え、彼女はそれに応える形で創世の力を用いてそのイカの分身を創り出す。
しかし、そのイカの分身は心を持たず、更に際限なく増殖する能力によりゼルメアの国を滅ぼしてしまう。
この時のイカの分身たちはゲノミーと呼ばれ今も世界中に散らばっている。
個々は非常に弱いゲノミーだが、中には「ゲノディオ」と呼ばれる個体のように大きく成長するものもおり、更に奇跡的な確率を潜り抜けることでひとつの大陸を滅ぼせるレベルの化け物に成長するものもいる。
女王ゼルメアは当時の判断を深く悔いており、分身などを創り出すのではなく、ただあのイカを自分たちの家族として迎え入れていればこのような悲劇は起きなかったと述べている。
なお、いにしえのゼルメア内で入手できる装備品の数々はこの女王ゼルメアの創世の力が具現化した存在らしい。
