説明
客のことを、丁寧語の「お」と敬称である「様」を付けたものである。
基本的に商業店舗や商業施設を利用する“消費者”のことを指しており、CMやアナウンスなどでもそれらの利用者はだいたいこう呼ばれている。
と、上記の通り本来なら“自分を訪ねてくれた客人”、しいては“自分達が経営する商業施設においてそこを利用してくれる方々”に対しての敬意の表れを示している言葉だが、最近のネットのスラングとしては掲示板など“特定のネットコミュニティにおいてそこのルールや方針を理解せず勝手な言動を取る迷惑な新参者”を意味する皮肉的な言葉として扱われていたりもする。
悪い意味で
また、演歌歌手の三波春夫が言った「お客様は神様です」という言葉は自分の唄を聞いてくれる聴衆や観客に対して敬意と感謝の意を示したものであるが、近頃はこの言葉だけが独り歩きし、店舗やそれを運営する企業側に“自分はこの店にとって神様なんだぞ”とばかりに無茶な要求を突き付けて来る悪質なクレーマーの増加が問題視されている。
店舗・施設側が言い返せない立場上の優越を利用し好き放題に罵声を浴びせるカスタマーハラスメントや、波風立てず穏便にそれに応えるのが美徳…だと真に受けて現場を苦しめる企業側の姿勢も問題となっている。
不当な要求に対して安易に妥協せず録音や通報、負担をすべて現場に押し付けずに毅然とした対応を取ること、客として扱わない、罰則強化などの法律的なシステムの改正が求められる。