「まかなかった世界編」において雪華綺晶は「まかなかったジュン」に対し、契約する前から強い執着心を寄せていた。
恐らく、他の姉妹と違い躰を与えられなかった故に外の世界に干渉することができず孤独感に苛まれていた彼女が、一応の社会復帰はしたものの契約を選ばなかった故に引きこもり時代の鬱憤を抱えたまま周囲と馴染むことができずに孤独であった「まかなかったジュン」に対し、自分と同じものを見出したからと推測される。
その執着心の強さは、ジュンの指先を舐めたり、キス越しに契約を迫る等といった信じられない行動を見せたほどである。
諸事情により一時的に蒼星石と契約することとなったジュンに対して、尚も自身との契約を求めたものの、一度は「おまえはいらない」と拒絶されてしまう。
ただし、まかなかったジュン自身も元の世界に戻った後では雪華綺晶を気遣う様子を見せていた。
終盤、雪華綺晶が全ての力を失い消滅しようとしていた時、彼女がかつての自身と似た境遇である事を理解した「まかなかったジュン」が、「魂の拠り所が必要であるのなら僕が受け止める」と自分の元へと戻ってくるよう呼びかけた。
その後、「まかなかったジュン」がかつて真紅のレプリカのボディとして製作したドール「コドウグ」を憑代としたおかげで、ようやく彼女は自分の躰、そして何よりも求めてきた自分だけのマスターを得ることが出来たのだった。