この想いを、何に喩えようか
このおもいをなににたとえようか
2016年9月末にグランブルーファンタジーで開催されたストーリーイベント。
前回イベント「届かないほど、近くのあなたへ」の続編であり、今回の初回開催ではこちらの復刻も同時開催された。
このイベントに合わせてジュリエットがSSRとしてプレイアブル化、イベント期間に親愛度をMAXにすることでパリスのSRが入手できた。
ストーリークリア報酬として、亡き朋ティボルトとマキューシオが現れる新しい召喚石「ヴェローナ・ハート」が入手できた。
尚、「ヴェローナ・ハート」での台詞の一部は本家シェイクスピアの作品で発せられた言葉を引用している。亡き朋の強い想いから発せられる言葉からは、本家とは違った受け取り方ができるだろう。
2020年7月にサイドストーリー追加。
メインクエスト第42章と「届かないほど、近くのあなたへ」をクリアで開放。
パリス及びジュリエットに呼ばれた主人公達がヴェローナを訪れると、かつて破壊されたはずの壁やより強固にそびえたっていた。その理由を尋ねると「帰ってきたロミオが神王モンタギューとなって、鎖国政策を立ち上げたため」との事。一体何があったのか。疑問に思う主人公を前にそれでも平和に手を取り合う方法を模索するジュリエット。そして彼女の努力の末、モンタギューとキャピュレットが改めて一つになるための条約の締結まで漕ぎつけたのだが…
ロミオ(グラブル) ジュリエット(グラブル) パリス(グラブル)
評価(ネタバレ注意!)
ストーリー面では哀しいことに非常に芳しくない。グラブル史上最低と評価する人もいるほど。
理由としては
- 前回の努力が水泡に帰すような展開
- 主人公が怒涛の展開に流されるままになっており存在意義が希薄
- ただひたすらに鬱蒼とした展開が晴れないまま終わる
- ロミオが何もできていない
- ロミオが何をしたいのか分からない
- 両国の関係が殆ど修復されないまま終わる(手を取り合うのではなく、戦争に勝利し、協定を結んだという形なので、前回で誓った取り合い方とのギャップがすざましい)
- イアゴ(前回のラスボス)との誓いを何も護れていない
- プレイアブルキャラクターが死ぬ
- アリシアやドゥルジのような魅力的なゲストキャラクターに乏しく、それによって擁護することができない
と、本家から180°回転して悲劇を一転喜劇に変えた前回と違い、今回は最初から最後まで悲劇だったのである。
そこに加えて
- ディレクターによる「前回から2年後の世界」という衝撃的な発言
- ヴェローナ・ハートの入手が特殊で限凸しにくい
という事例も相まって批判が尽きない状況となっている。(2年後設定の問題は2年も持たない問題を抱えた人々や2年も保たなそうな人々を放り出して急に発言した事)
特に、プレイアブルキャラクターの突然の敵化、そして突然の死には多くのプレイヤーが困惑し、前回イベントを復刻でプレイしてロミオを入手した騎空士からは「手に入れたロミオどうすればいいんだよ」という声が続出。中の人すら困惑する始末。後にロミオはSSR化して高性能なプレイアブルキャラとして戻ってきた上で、このイベントで残ったしこりを全て解消できるようなフェイトエピソードも引っさげたが、それでも本ストーリーにおける悲劇的な展開と、イベント内で(プレイヤーにとって)なんとかできたはずと思いたくなる状況で何もできなかった彼に対する風当たりは強い。
一応
- マキューシオも父上もおらず、孤立していたロミオではアレが最善だった
- ロミオはSSR化して戻ってきて、そのフェイトエピソードちゃんと大団円に終わる(実際そう)
- このイベントをきっかけに登場したジュリエット(SSR)が非常に強いからいい
- ヴェローナ・ハートの演出がかっこいいからいい
- このイベントはともかく、以降のイベントは明らかに質が上がったので必要な失敗だった
といった好意的な評価もあるが、これらに対する言い返しもまた活発であり、批判論争の尽きないストーリーイベントである。
しかし、ジュリエットの性能については
「ジュリエット同様に評判の悪いシナリオに登場したキャラを高性能にして実装する事でシナリオへの批判を避ける気ではないか?」
という新たな批判も出ている。
こんな風に介入できれば、私たちの物語も立派な喜劇になっていたでしょう(by先生)