さくせん

「作戦」のひらがな表記。ここでは主にドラゴンクエストシリーズの「さくせん」について記載する。

概要

『ドラゴンクエストⅣ』からAI戦闘と共に導入されたシステム。文字通り味方に戦略の方針を示すためのもの。

シリーズによってその性質は異なるが、要するにAIにどういった行動を取らせるかを決めるものである。作戦の変更は移動中・戦闘中とも「さくせん」コマンドにて行うことができる。

『ドラゴンクエストⅥ』まではパーティ全体に一つの作戦が適用されるが、『ドラゴンクエストⅦ』以降の作品では各個人単位で指定できるようになった。

堀井雄二氏の発言によると、この「作戦」の概念は『ドラゴンクエストⅣ』の開発中に後から作られたものであるという。

『ドラゴンクエストⅣ』開発当初のAI戦闘には作戦の概念は無く、ただひたすら「ベストな戦い方をする」ような仕様になる予定であった。そして戦闘が単調にならないよう、馬車による入れ替えシステムも導入している。

しかしこの「ベストな戦い方」という点でスタッフ間で議論が巻き起こり、そこで「プレイヤーが今どうしたいのかをAIにわからせる」仕組みとして、作戦のシステムが導入されるに至った。

作戦名	行動パターン	備考
ガンガンいこうぜ	攻撃呪文や特技を使用する
バッチリがんばれ	攻撃と補助スキルを使用する	『ドラゴンクエストⅥ』までは「みんながんばれ」表記
いろいろやろうぜ	様々な特技を使用する
じゅもんつかうな	MP消費系の技を使用しなくなる	『ドラゴンクエストⅨ』以降は「MPつかうな」表記
いのちだいじに	回復スキルを使用する
おれにまかせろ	防御や補助に徹する
めいれいさせろ	主人公の指示に従う
じゅもんをせつやく	HPが高い敵にのみ呪文を使う	『ドラゴンクエストⅣ』『ドラゴンクエストⅤ』にのみ登場
テンションためろ	テンションを溜めてから攻撃する	『ドラゴンクエストⅧ』より登場
サポートたのむぞ	味方の回復・補助をメインに動く	『ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2 プロフェッショナル』より登場
せんりょくうばえ	敵の妨害・弱体化をメインに動く	『ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2 プロフェッショナル』より登場