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概要編集

海上自衛隊では、第1次防衛力整備計画末期の「あまつかぜ」(35DDG)によりターター・システムの艦隊配備を実現し、その性能に強い感銘を受けていた。しかし、取得費だけでも極めて高コストであっった(「たかつき」(38DDA)の約70億円に対して、あまつかぜでは約98億円)ことから、以来ほぼ10年間ミサイル搭載護衛艦は建造されていなかった。

その後、第3次防衛力整備計画において、護衛隊群の編成について8艦6機体制が採択されると、各護衛隊群にターター・システム搭載のミサイル護衛艦(DDG)1隻を配分する必要上、ヘリコプター護衛艦(DDH)と同様、周辺海域にとどまらない外洋作戦にも対応した大型のミサイル護衛艦が求められた。

1973年から1983年にかけて建造、2007年から2010年にかけて順次に除籍された。

「たちかぜ」は「あたご」と、2番艦「あさかぜ」は同じく「あしがら」と随時交代した。


特徴編集

本型の総合的な特徴は、「あまつかぜ」とたかつき型をあわせたものとなっている。

船体形状はたかつき型とおおむね同等で、主ボイラーは「たかつき」および「もちづき」と同系列の三菱重工業長崎造船所・米国CE社製の舶用2胴水管型ボイラーを、一方、主蒸気タービンははるな型と同様、三菱舶用2胴衝動型シリーズ・パラレル型採用している。

装備は初めてターターD・システムを採用、たかつき型と同等の対潜戦・対水上戦能力も備えた。


同型艦編集

  • たちかぜ(DDG-168)⇒旧海軍の峯風型駆逐艦「太刀風」に続き2代目。
  • あさかぜ(DDG-169)⇒同じく神風型駆逐艦 (初代)「朝風」、神風型駆逐艦 (2代)「朝風」、あさかぜ型護衛艦「あさかぜ」(DD-181)に続き4代目。
  • さわかぜ(DDG-170)⇒同じく峯風型駆逐艦2番艦「澤風」に続き2代目。

関連タグ編集

海上自衛隊 護衛艦


海自DDGの後継艦

はたかぜ型護衛艦現役本級からガスタービン機関となり、ヘリ離着艦能力が付与された。1986年就役の「はたかぜ」、1988年就役の「しまかぜ」の2隻。
こんごう型護衛艦現役前述の「こんごう」「きりしま」「みょうこう」「ちょうかい」の全4隻がある、米国以外で初めてのイージス艦でVLSを装備する。本級からは艦名に旧海軍の高速戦艦や重巡洋艦と同じ山岳名がつけられている。
あたご型護衛艦現役「こんごう」型の発展型となるイージス艦で「あたご」「あしがら」の2隻がある。「こんごう」型とは異なりヘリ格納庫が追加された。
8200トン型護衛艦計画中1番艦は2017年度に起工が予定されている。また、2番艦は2019年度起工予定。

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