概要
ポーレタリア王城3の最深部でプレイヤーを待ち受けるデーモン。
かつてボーレタリアに仕えた英雄の一人、つらぬきの騎士メタスの似姿。
見た目は全身鎧を身に纏った細身の騎士で、一見常人にも見える。
しかし塔の騎士ほどではないが巨体の持ち主で、身長はプレイヤーの二倍程度ある。
更に自身の身の丈ほどもある長大な「つらぬきの剣」を片手で軽やかに振り回すなど、
やはり人外としか言いようのない能力を誇る。
また、戦闘開始時にはプレイヤーを霧の奥まで誘い込んだ王の公使を刺し貫き、
容赦なく殺害するという姿を見せている。
その行動がソウルを奪う為だったのか、卑劣な公使に対する断罪だったのかは、
攻撃手段は当然ながら手に持つ「つらぬきの剣」であり、
踊るように繰り出される薙ぎ払い、回転斬り、斬り抜けなど華麗な剣裁きを見せる。
ソウルの残光を帯びた斬撃には魔法属性も付与されている為、
物理防御力が高い盾で防いでも、削りダメージで徐々に消耗を強いられていく。
最大の武器はソウルの力を溜めた後に放たれる必殺の突き。
これを受けたプレイヤーは胴体を刺し貫かれて即死級のダメージを受けてしまう
長大な剣に敵を突き刺したまま高々と剣を掲げ、屍を軽々と放り投げるその姿は、
まさしく「つらぬきの騎士」の名に相応しい。
強敵ではあるが、ボス戦の舞台は石像が立ち並ぶ広いホールなので戦いやすく、
特殊なギミックなども無い為、ストレスなく決闘を挑むことが出来る。
それ故、彼の圧倒的な剣技に見惚れたプレイヤーも多いだろう。
また、戦闘前に双剣のビヨールを救出していると助っ人として参戦してくれる。
彼の手を借りれば、かなり優位に戦えるだろう。
……それどころか、プレイヤーが手を貸さずともビヨール一人で倒してしまう事もある。
撃破すると「銀のデモンズソウル」をドロップする。
リメイク版
PS5専用タイトルとしてリメイクされた『デモンズソウルリメイク』にも、デザインを一新して登場。王の行使を刺殺するムービーも健在であり、ビヨールと共闘できる点や攻略の手順もオリジナルを踏襲している。
オリジナルとの大きな違いは、代名詞たる「つらぬきの剣」のエフェクトが大きく変更された事。
PS3版ではソウルの光として表現されたそれは、今作では「呪い」として解釈が変更され、ムービー内で公司を屠った際に禍々しい血煙のようなオーラを、剣先から右腕全体に至るまで纏う表現に改められた。
以前の凛とした佇まいを知るプレイヤーからは「ミスマッチだ」とも言われた変更だが、
開発の「ブルーポイント」社の話では、これは「銀のデモンズソウル」から入手できるエンチャント魔法「光の武器」「呪いの武器」を、対の存在とも言える塔の騎士と対比的に当てはめた為このような変更がなされたという。
青白い光を纏う塔の騎士は『光の武器』、ならばその逆の「つらぬきの騎士」には『呪いの武器』が相応しい、という事だろうか。
……だがやはり、「つらぬきの騎士にはあの青白い刀身があってほしかった」と残念がるファンもまた多い。
関連装備
つらぬきの剣
つらぬきの騎士メタスが使用した長大な直剣。
直剣ではあるが大剣並みのサイズを誇り、並の筋力と技量では扱えない。
名前の通り、片手強攻撃や致命の一撃で放たれる刺突攻撃の威力が優れている。
なお、ポーレタリア王城3の城門付近に落ちている為、
つらぬきの騎士に挑む前に入手することが可能。
ポーレタリア王城4に登場するメタスらしき黒ファントムも所持している。
つらぬきの騎士シリーズ
PS5版で実装。ある特殊条件を満たすことで到達できる隠しエリアに配置された、「つらぬきの騎士」のコスプレ装備。
その隠し条件が「フラクチャードワールド(左右反転状態の世界)限定で手に入るコレクターアイテムを指定数集める」というものであり、加えて必要枚数はストーリーを二周しなくてはいけない量……と達成は困難を極める。