東方Projectにおいて紅美鈴は『東方紅魔郷』などに登場し、河城にとりは『東方風神録』などに登場する。
両者とも原作のシリーズ中複数回登場するが、それぞれ登場する作品が異なり会話を含め接触は見られない。
複数の作品の人物が多数背景キャラクターとして登場する『東方心綺楼』(にとりは操作キャラクターの一人として登場)においても美鈴が背景キャラクターとしても登場しないため、ここでも作中では接点が見られない。
一方、両者ともそれぞれの初登場作品でにおいて3ボスとして登場するという共通点を持ち、二次創作カップリングにおける3ボスの集いなどでは、他の3ボスたちと同時に描かれることがある。
色彩に関しては、にとりのメインカラーである青や緑は、美鈴の髪色であり名前にもある赤(紅)と補色(あるいはもっと広義に反対色)の関係にあり、両者は色の対極にあるともいえるのである。
逆に、二人の被る帽子はいずれも緑色であるという共通点がある。
スペルカードにおいてはにとりは「水」にまつわるものが極めて多く、美鈴は「虹」に関連した名前のついたスペルカードを複数持つ。二つ名にもそれぞれ水や虹の名が含まれるものがある。虹は大気中の水滴による太陽光の屈折と反射によって観測できるようになるものであることから、虹は水(あるいは水に関するもの)と不可分の関係にあるといえる。
ただし美鈴の「虹」には「虹色」(例:二つ名「色鮮やかに虹色な門番」)というニュアンスがあり、必ずしも「水」を必要とする、現象としての「虹」に限定されるものではないとも理解できる。(色彩としての「虹色」の場合、「水」ではなくそれを発生させる「光」の性質の方が重要である)
この他、にとりは胸元に「鍵」をつけており、美鈴は「門」を守る門番であることから、そこに両者の関係を見ることもできる。
しかしながら先述のとおり原作で接触が無いうえに共通点が少なく、先述の3ボスの集いなどの他のキャラクターと同時に描かれることは比較的多くあっても、この二人に限ったカップリングとなるとイメージがしづらいのが現状である。
ただその困難さの分、「にとめー」にはそれを描く人々の愛がこもっているといえるだろう。
今日もどこかでのびーるアームと彩光蓮華掌のコンボに心躍らせる勇士たちが、二人を暖かく見守っているのである。