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ふつつかな悪女ではございますが

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ふつつかなあくじょではございますが

『ふつつかな悪女ではございますが』とは、一迅社ノベルスで連載されているライトノベル及びコミカライズである。

概要

小説家になろう』掲載を経て2020年より一迅社ノベルスで連載されているライトノベルで、原作・中村颯希、キャラクター原案・ゆき哉。そしてコミックZERO-SUMで漫画・尾羊英によってコミカライズされた。

正式タイトルは『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』

中華ファンタジーを題材にしており、後宮で渦巻く陰謀を主人公が根性や逞しさ、何より鋼メンタルで逆境を乗り切っていく。「雛宮蝶鼠とりかえ伝」とある様に、主人公ともう1人のヒロインの魂と身体が入れ替わった事により、物語は進んでいく。

2022年次にくるマンガ大賞第7位に選ばれた。

物語

後宮に『雛宮(すうぐう)』と言われる場所がある。そこは次代の妃を育成するため、五つの名家から姫君を集めた宮。

東領を収め、木を司る一族『藍家』

西領を収め、金を司る一族『金家』

南領を収め、火を司る一族『朱家』

北領を収め、水を司る一族『玄家』

直轄地を収め、土を司る一族『黄家』

集められた彼女らは「雛女(ひめ)」と呼ばれ、その中の1人である黄 玲琳は、皇太子である詠 堯明から寵愛を受けている事、そして蝶を思わせるその美貌から「殿下の胡蝶」と呼ばれていた。一方で全てにおいて冷遇され、劣等感を抱き玲琳に対して嫉妬を隠さない朱 慧月は、周囲からは「雛宮のどぶネズミ」と貶されていた。

七夕の夜、大きな箒星が流れた時に慧月が玲琳を突き飛ばしたその時、慧月の道術により玲琳と慧月の魂が入れ替わってしまう

そして「朱 慧月」となった玲琳は捕らえられ、地下牢へ閉じ込められる。入れ替わりを信じる人はおらず、弁明の言葉は封じられ、周囲の者達からは蔑まれ、劣悪な環境へと置かれた……のだが、慧月の身体は玲琳が最も望んでいた健康な身体で、常に「死」と隣り合わせで病と戦ってきた玲琳にとって今の状況はむしろ喜ぶべき事だった

「黄 玲琳」と「朱 慧月」、対照的な2人が入れ替わってしまう大逆転後宮とりかえ伝。

登場人物

5人の雛女

黄 玲琳(こう れいりん)

本作の主人公。その優しさと美貌と溢れる才能で周囲から愛され、“殿下の胡蝶”と称される雛女。しかし、虚弱体質の病気を持つが故に周囲からは淑やかで慎ましいと思われていたが、魂の入れ替わりで「朱 彗月」になり健康な身体になった事で彼女本来の性格が表に出る様になり、窮地や困難になればなる程根性鋼メンタルで乗り切るという豪傑ヒロインとしての姿を露にする。

朱 慧月(しゅ けいげつ)

もう1人のヒロイン。玲琳とは正反対に周囲からは忌み嫌われており、“鄒宮のどぶネズミ”と蔑まれている。雛宮に上がる前に人知れず道士としての才を開花させた事で道術が使え、それにより魂の入れ替わりを行い「黄 玲琳」となり、誰からも愛される生活を夢見ていたが、その虚弱な身体や通常では考えられない鍛錬の数々で逆に苦しむ羽目に陥る。親からの愛に恵まれず、周囲から愛されている玲琳を妬み憎んでいたが、一連の騒動を経て親友となる。のちにツンデレ化し、彼女の成長もこの作品の見どころの一つ。

金 清佳(きん せいか)

金家の雛女。潔癖過ぎる程に「美」を尊び、玲琳を敬愛している。

藍 芳春(らん ほうしゅん)

藍家の雛女。他の雛女よりも少し幼い容姿をしており、純真でおどおどした少女を装っているが中身はとんでもない腹黒で知略に長けている。

玄 歌吹(げん かすい)

玄家の雛女。長い黒髪の持ち主で、凛とした雰囲気で右目に泣きぼくろがある。雛女になるはずだった姉がいたが死別している。

皇族

詠 堯明(えい ぎょうめい)

皇太子で次期皇帝。“殿下の胡蝶”と称される玲琳を心から愛しているが、それ故に彼女の事になると周囲が見えなくなる。

黄 絹秀(こう けんしゅう)

現皇后陛下で堯明の母親、玲琳の母方の伯母にあたる。玲琳とは前述の通り親戚関係だが、同時に彼女を「根性」の二文字で黄家の雛女に選んだ人物。

四夫人

朱 雅媚(しゅ がび)

慧月を朱家の雛女に選んだ貴妃。おっとりしていて何事にも「慈悲深い」。

金 麗雅(きん れいが)

清佳の叔母にして彼女の後見人である淑妃。言動が「低俗」な女性。

藍 芳林(らん ほうりん)

芳春の後見人である徳妃。自身をいつまでも賢い十代だと思い込んでいる「浅慮」な四十路の女性。

玄 傲雪(げん ごうせつ)

歌吹の後見人である賢妃。冷徹な雰囲気を漂わせる女性。雛女時代の絹秀とは賢妃の座を競い合っていた。

女官・武官

黄 冬雪(こう とうせつ)

玲琳の付き人である女官の筆頭。常に表情を崩さない冷静沈着な人物であるが、至上の主である玲琳の事となると感情をむき出しにする。玄家傍系の血筋から成る拷問のプロ。

莉莉(りーりー)

慧月に仕えている女官。以前より慧月から様々な嫌がらせを受けて憎悪を燃やしていたが、雛宮で起きた事件後に巻き込まれる形で宮の果てに飛ばされた事で、ますます憎悪を募らせる。本来は朱家の人間であるが、移民の踊り子である母親から琥珀色の瞳や赤みがかった髪色を受け継いでおり、その為に雛宮でも悲惨な扱いを受ける。

辰宇(しんう)

後宮の風紀を取り締まる役人で、鷲官長(しゅうかんちょう)という地位に就いている。

堯明の異母弟でもあり、異国の奴隷であった母親譲りの青い目を持つ。

文昴(ぶんこう)

辰宇の部下で宦官。大人しそうな青年だが、上司の辰宇に対して割と遠慮の無い物言いをする。

黄 景行(こう けいこう)

玲琳の長兄たる武官。妹馬鹿。慧月は「脳筋」と名付けているがかなりのキレ者。伝書鳩を使役する能力に長けている。

黄 景彰(こう けいしょう)

玲琳の次兄たる武官。妹馬鹿。慧月は「粘着質」と判断している。慧月に一番好意的だが、その真意は親愛か恋情か。

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  • ささやかではございますが

    彰彗推しの人間が書いています。 仕事でイライラ案件発生またはツンギレ彼女か嫁とのイチャラブタイムを潰され、ウチににいる「ちょっと!!」とキレながら顔どころか全身真っ赤にして座るツンギレ彼女か嫁を足の間に挟み、背後からどちらかの首筋に顔を埋めながら服の下から手を入れて直にその乳を無言でひたすら揉むやさぐれ小兄様なパロを妄想しながら仕上げました。 文ストも亀の歩みで仕上げています。 サイレント加筆・修正はいつもの事です。
  • 玲琳、母と邂逅する

    原作小説8巻までの内容を踏まえ、玲琳を罪の意識から解放したくて書きました。 拙いですが、どなたかの暇つぶしになれば幸いです。
  • 接近戦こそ望むところ

    ほんの少しだけ、原作小説の内容を含んでおりますので、コミカライズふぁんはご注意ください。 二人の入れ替わりが解消されて、本来の姿できゃきゃしてる話が読みたいです。 その場合、今までの見た目に合わせて、慧月ちゃんは景行兄と行動を共にすることになったりしたりして? わくわく。 という感想は本文と全く関係ないです。
  • 鋼様は名探偵!

    ネットの広告記事で見てからコミカライズ→ノベルスと貪るように読み倒した“ふつつか” 鋼様は勿論、出てくるキャラクター皆魅力的で、皆幸せになってほしい!(一部除く) ドブネズミと呼ばれる慧月をなぜ鋼様が推すのか?小説2巻を読んだら分かる!読んだら君も慧月推し! このシリーズ、もしかして鋼様の推し増しの記録なのかと思えるほど、玲琳の“根性”はすごい。気持ちが良い。主人公はこうでなきゃと思わせてくれる作品。 ストーリーテーリングも巧みで極上のドキドキハラハラを味わえます。 しかし、私も筋金入りのオタクなのでどうしても気になる所を私説をぶちまけたくなってしまい、こちらでコッソリ流そうかと。 実は皇后VS慧月というのも考えてたのですが、もうすぐ4巻発売なので出来たところだけですが(汗 4巻が発売される前に何とか書き上げたい。とブツ切れ執筆突貫工事で『こんなの○○じゃなーい!』というご意見は受け付けません。 心がチョコ山で申し訳ない。
  • 巡り合い

    初めまして、こんにちは。 転生物っていいよね。楽しいよね。好きです。で、書きました。 ふつつかな悪女、実は1巻2巻読んで、この男共……って、男性陣が受け付けられなくて離れたんですよね。でも、玲琳と慧月見たさに読んでたら、あの二人成長したなと、誰目線って感じですが大丈夫になりました。 どういう展開になるか分からないけど、萌の妄想は止まりませんよね。特に、慧月ちゃんと景彰さん。まさか自分がこんなことになるとは思いませんでしたよ。読んでて良かった。二人が話してるだけでニヤニヤが止まりません。 そんなこんなで書いてしまったものはしょうがない。 心を落ち着かせるためにも供養は大事。 少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 【実はこんなのも書きたかった。おまけ↓】 黄家主催のパーティーに連れてこら……誘われてやってきた慧月。 だが、玲琳や景彰と仲良さそうにしている、馴れ馴れしいどこぞの馬の骨かも分からない女、と慧月を妬む女達に、慧月は階段から突き落とされる。 それをたまたま下を通りかかった玲琳が受け止めようとする。 足が地面を離れた恐怖と驚きと、玲琳が危ないという思いが一気に膨れ上がった慧月。そのまま玲琳にぶつかってしまう。 「い、たた……。はっ!黄玲琳、無事!?」 「は、はい。そういう慧月は…………あら?」 「は?」 お互いが自分の顔を見て、目を大きく見開く。 「慧月……これって……」 「ま、まさか……」 「入れ替わってますよね?」 「な、なんで!?どうして!?」 「さすがです、慧月!生まれ変わっても、道術を扱えるのですね」 「何嬉しそうな顔してるのよ!そんなわけないでしょ。こんなこと、この体になって初めてよ!ほ、本当に私の力なの?あなたとぶつかったからじゃなくて?」 「もう慧月ったら、漫画の読み過ぎです。普通、階段から落ちてきた人とぶつかったくらいで入れ替わったりしませんよ」 「普通は!道術もありえないわよ!」 「とにかく、バレないようにするわよ」 「そうですね。…………あ」 「どうしたのよ」 「実はこの後、お兄様達と挨拶回りがあるんです」 「はあああ!!??」 なんてハプニングが起こったり、 「もしかして、慧月殿?」 (だからどうして、すぐ気づくのよ!) 一言二言会話しただけなのに、すぐ見破る景彰がいたり、 「あなたなんて、この場に相応しくないわ!」 (危ない!) 慧月だと思っていじわるをしようとする女達から玲琳を守ろうと、咄嗟に近くにあった蝋燭の火が勢いよく燃え出したり……なんてことがあったり。 そんな話が書きたかった、なんて。 できないと思っていた道術が使えたり、入れ替わりをすぐ見破る景彰がいたり、それに慌てふためく慧月もいたり、慧月をいじめる女達を成敗する玲琳がいたり、慧月(外見は玲琳)のフォローにまわる景彰殿もいたり、玲琳の演技を完璧にこなす慧月がいたりなんて。そんな話が、読みたかった。そんな話が好きです。 書きたかったけど、結局書けなかったので、簡単な妄想だけ。 慌てふためく慧月、動じない玲琳が目に浮かびますわ。
  • 続かない夢小説

    悪女と極東

    『ふつつかな悪女ではございますが』のネタバレ注意!!(?)
  • 今宵、星の下で想いを通ず

    小説8巻を読んで、慧月と景彰はお互いに信頼し合い、惹かれ合っているのだと感じています。皇太子の妻と皇太子の懐刀ではあるけれど、この2人に幸せになってほしくて書きました。

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