概要
カツオの風味とうま味調味料の旨味を兼ね備えたものを手軽に利用できるよう1970年に味の素が開発・製造販売されたものである。材料は食塩、砂糖、乳糖、酵母エキスにカツオを使った風味原料で、これらを混ぜて粉末状にしたものである。
うま味調味料に対するイメージの問題(「危険な添加物が入っている」など)から味の素の商品が狙われやすい風潮であるが、ほんだしも例外ではなく危険な食品を紹介したとある本では原材料名にあるかつおエキスを「カツオを煮て出た廃液」と根も葉もない内容で紹介し、その本を読んだ主婦が鵜呑みにして井戸端会議で拡散されてしまったことがある(その本が出たのはインターネットがまだなかった頃で、現在では廃刊となっている)。インターネットが発達した後も「乳糖と酵母エキスの原料がわからない」という詳しく調べずにただ危険だという内容でYouTubeに投稿し、これを見た者が「やはりほんだしは買うべきでない」というコメントをされることがある。
実際は静岡県または鹿児島県で水揚げされたカツオを基に取引先で鰹節を作り、それを味の素の工場で加工製造している(大量生産や粉末化されることから本来の鰹節の工程を一部省略しているが、風味は鰹節そのものである)。また、味の素はお客様相談センターで乳糖は乳製品が由来、酵母エキスはビールやパンを由来にしたものを使用していると回答している。
ちなみに味の素は動画で製造過程を紹介し、工場見学も積極的に行なっている。