概要
国民的アニメ『それいけ!アンパンマン』の作者・やなせたかしの描いた作品である。
自己犠牲のアンパンマンと同様、宮沢賢治やアンデルセンの作品を思い出すかもしれない内容。
評価
泣ける絵本としても有名であり、子供はともかく大人になっても泣ける傑作である。
種族が全く違う者同士の親子愛・離れ離れになっても消えなかった絆・その果てに待ち受けた悲劇はあまりにも切なすぎるものである。
トリビア
・手塚治虫とやなせ氏は、1960年代から晩年まで親交があった。手塚は劇場アニメ『千夜一夜物語』(1969年)に当時まだ大人漫画家として活動し現在ほど有名でなかったやなせを美術監督として起用し、キャラクターデザインもやなせに依頼している。そのお礼として手塚はポケットマネーを出して、やなせの原案によるアニメ映画『やさしいライオン』を制作したのである。
・2017年夏にやさしいライオンのモデルとなったブルブルが劇場版アンパンマンに登場する。
関連項目
チリンの鈴…やなせたかし原作の絵本で、こちらも異種族間の親子がテーマになっている。