博麗霊夢と比那名居天子のカップリング絵につけられるタグである。
原作での関係
異変を起こした張本人と、毎度のことながら異変を解決する巫女の関係。
この時点で「レミリアと霊夢」「萃香と霊夢」に近い関係といえる。
(天子の場合、レミリアや萃香と霊夢のやりとりをみて「自分も」と考えた模倣犯でもある。)
天子の計画
最初は天界からの遠隔操作により、ピンポイントの地震を起こして博麗神社を倒壊させ、
異変解決の専門家である霊夢を呼び出し「異変解決ごっこ」を楽しむことを目的としていた。
霊夢に敗北した後は、博麗神社の復旧作業を行うこととなる。
(復旧作業には配下の天女たちを動員したため、軽々と完了した様子。)
この時に霊夢に神社を元通りにするまでは天界に帰さないと言われるのだが、それを受けて天子は
「それは願ったりも叶ったり…」と漏らす。
そして神社に自らが萃めた地震発動のエネルギーを抑えるべく、神社の下に要石を挿す。
実は神社の復旧作業を行うのが天子の目的であり、神社に細工を施して密かに自分との縁を結び付けようとしていた。
(萃香には「誰にも負けるつもりはない」という発言をしていることから、途中でプランを変えただけかもしれない。)
結局、企みは八雲紫に看破され、せっかく建て直した神社は、紫と自分自身の激戦のために再度倒壊。
再再建の工事は、萃香に持っていかれることとなる。
(余談ではあるが、実際のゼネコンもこういう住み分けには厳しい。)
神社起工記念祭
萃香による神社の建て直しを記念して、神社起工記念祭が行われた。
実は「起工記念祭と言いつつみんなで天人を虐める祭」であった。
天子はそうとは知らず次々にやって来る好戦的な客を全員返り討ちにして、リベンジを果たしていく。
最後には霊夢が天界になかなかやって来なかったため、天子が自ら神社にまで足を運んで霊夢を宴会に誘いに行く姿が見られる。
その後の酒宴では、霊夢をはじめ、萃香、魔理沙、アリス、パチュリー、咲夜、妖夢らとも打ち解けた様子であった。
酒宴の際、天子の言によると、萃香だけは本気を出していなかったとされているため、
天子と幻想郷の皆の仲をとりもとうとした萃香の粋なはからいだったのかもしれない。
結果からみると…
霊夢にとっては、自宅(博麗神社)を二度に渡って倒壊させられたという凄まじく迷惑な相手である。
『緋想天』以後
『東方緋想天』において上記のような刺激的な出会いを果たした二人については、これ以後も複数の作品でその交流の可能性を見ることが出来る。天子は以後も地上へと降りてきており、例えば霊夢との接触はないものの『ダブルスポイラー』などのゲーム作品では霊夢と天子のいずれも登場し、『東方鈴奈庵』では霊夢も力を入れる博麗神社の催しに天子らしき人物も訪れている。
『東方憑依華』では『緋想天』同様に霊夢と天子が作中で対面する機会があり、このときは二人の直接の会話はないもののストーリー中で弾幕を交わす機会がある。
この内『憑依華』の自由対戦モードでは作中のシステムである完全憑依コンビを任意に設定することが出来、天子と霊夢の二人の完全憑依コンビを組むことも出来る。
このとき、作中でのそれぞれの二つ名を参考にコンビならではの二つ名が新たに設定されるというシステムもある。コンビの二つ名は、霊夢がマスターの場合(「霊夢&天子」)は「自由奔放で浮世離れした二人」( A carefree & unwordly duo )、天子がマスターの場合(「天子&霊夢」)は「緋想的で無計画な二人」( A Scarlet & unplanned duo )となる。
また自由対戦モードでは互いについての言葉も見ることが出来、天子は霊夢対して「 また神社を壊してやろうか? 」とし、霊夢は天子に対して「 また天界で暴れたのかしら 」とするなど先述の『緋想天』での出来事も通した二人の縁の様子が『憑依華』でも語られている。