概要
和名 | アオクチブトカメムシ |
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学名 | Dinorhynchus dybowskyi |
分類 | 半翅目 カメムシ亜目 カメムシ科 クチブトカメムシ亜科 Dinorhynchus属 |
体長 | 1.8~2.3cm |
分布域 | 日本(北海道~九州)、朝鮮半島、東シベリア |
カメムシの一種で、一属一種。
北海道~九州の山地に生息するが、稀に平地の林でも見られる。
カメムシの中では大型で、金属光沢のある金緑色の体色をもち、前胸背板の側角が鋭く尖り、クチブトの名の通り、口吻が太い事などが特徴。
幼虫は打って変わって真っ赤な模様が特徴。
卵には目玉の様な模様があり、2列に並んで産み付けられる。
樹上性の種で、木の幹や葉にいる事が多い。
肉食性が強く、主に鱗翅目やハバチの幼虫を捕らえるが、植物の汁を吸わない訳ではなく、ケヤキやクヌギなどの樹液も吸う。
マイマイガやヨトウガなどの幼虫を捕らえるので、益虫とされる事もある。
同じく緑色のツノアオカメムシや、近縁種アカアシクチブトカメムシなどより本種の方が個体数が少なく、やや珍しい。
手で掴むと刺される事があるので注意しよう。