概要
カメムシ上科(Pentatomoidea)は、カメムシ亜目カメムシ下目に含まれる上科のひとつ。
カメムシ科、ツノカメムシ科、キンカメムシ科、マルカメムシ科などのカメムシの仲間が含まれる。
一般的に連想されるカメムシのイメージに近い姿の種が多い。
下位分類
ツノカメムシ科
前胸の両側が角状に出る事が名前の由来。エサキモンキツノカメムシなどの一部の種は雌が卵を保護する。
アフィリダエ科
オーストラリアの乾燥地帯に生息する。
カノープス科
テントウムシの様に丸い菌食性カメムシ。中南米に分布する。
ツチカメムシ科
草や樹木の根元の地表や地中に生息。種子食者が多い。
サイトコリス科
頭部や背部に大きなトゲを持つ。中南米に分布。
ノコギリカメムシ科
硬い鎧を着た様な外観が特徴。腹部後縁はノコギリ状。
レストニア科
オーストラリアに分布する。カメノコハムシに似た姿が特徴。
メガリディ科
中南米に分布する小型のグループ。甲虫に似る。
ベニツチカメムシ科
地表に生息。雌は卵と幼虫を保護し、給餌も行う。
カメムシ科
ツヤアオカメムシやクサギカメムシなどの著名な種が属す、カメムシの代表的なグループ。
フロエイド科
中南米に分布する、ワラジカイガラムシ類に似た姿をした扁平なグループ。
地衣類や樹皮に擬態し、雌は幼虫を腹部裏面で保護する。
マルカメムシ科
マメ科やタデ科などの草本の茎から吸汁。胴体を小楯板が覆う。全体は横長の球に近い形。
腸内に特定の細菌を共生させており、これ無しでは生きられない。
セイレリオ科
この上科の基部系統に位置するとされる原始的なグループ。
キンカメムシ科
美しい金属光沢を持つものが多い。アカギカメムシなどの一部の種が卵を保護する。
オオカメムシ科
日本には分布しない大型種を含むグループ。幼虫はグンバイムシにも似た扁平な形態が特徴。
タウマステリダエ科
アメリカに一属三種が分布する。
テュレオコリダエ科
草上で見つかる黒いカメムシのグループ。ツチカメムシ科の亜科とする場合もある。
クヌギカメムシ科
卵塊がゼラチン質の栄養物質で覆われ、若齢幼虫がこれを摂取する。越冬の為に人家へ侵入する。