『これで、希望をもって、死ねるよ…。』
概要
アストラの上級騎士とはダークソウルの登場人物の一人である。
海外版での表記は『Knight of Astora, Oscar』
人物像
プレイヤーが最初に出会うNPC。
ゲーム開始直後、北の不死院の牢に囚われていた主人公の下へ牢の鍵を持っていた亡者の死体ごと天井から投げ入れ助けてくれる。
不死院を少し進むと再会できるがすでに力尽き瀕死の状態であり、見ず知らずの主人公に自らの使命とエスト瓶を託す。
主人公がその場を立ち去ると力尽き死亡する。
(とある方法を用いると主人公が話しかけるまで生存させることが可能であり、直前の台詞から自害しているのではとの説も。)
その後再び不死院を訪れると力尽きた場所で亡者となり襲い掛かってくる。
多くのキャラクターが非業の死を遂げ、亡者と化す悲劇の色の濃いこのダークソウルの世界観を、開始数分でプレイヤーに突きつけてくれるキャラクターである。
ちなみに彼に会うにはちょっとした仕掛けが必要であり、攻略動画などでは何故あの場所にいたのか、短い時間の間に何故瀕死になったのかという話題がしょっちゅう持ち上がる。
主人公を助けるため黒騎士を引きつけていた、天井で不死院のデーモンと戦闘しているうちに足元が崩れて落下した、ムービーの時点で既に瀕死の状態で、助けた主人公と出会う前に自分が亡者になってしまう危険があったため、襲い掛からないよう敢えてあの場所に飛び込んだ、などの説があるが、天井の穴から落ちたために瀕死になったという意見はほぼ一致している。
装備(海外版攻略本より)
アストラの直剣+5
紋章の盾+5
上級騎士の兜+6
上級騎士の鎧+6
上級騎士の手甲+6
上級騎士の足甲+6
その他情報
ほとんどのNPCを攻撃できるこのゲームでは、力尽き座り込んでいる彼にももちろん攻撃することができる。
瀕死のためか一撃で倒すことができ、ちょっとした台詞も聞ける。
ちなみに糞団子などダメージの無い物でもぶつけると死んでしまう。
また太陽の光の癒しなどの全体回復系の奇跡で回復してあげることもできる、結局死んでしまうが。
会話でNOを選択していた場合エスト瓶はもらえないが、殺害することで奪うことが可能である。
ただし上記のとおり主人公がその場を離れるとすぐに死亡しドロップするため、殺害しなくとも入手は可能。
力尽きた瞬間ソウル獲得の効果音が聞こえた時点で彼のいた場所に戻ると、消えていく彼を見ることが可能。
アストラの上級騎士という名前は特定の個人を指すのではなく、どちらかといえばアストラという国の同じ装備を着用した人々の通称であり、亡者化した彼は不死院の騎士とも呼ばれるようだ。
上級騎士装備の説明を見ると彼を回想しているような内容になっている。
装備を入手できる遺体は不死院からかなり離れているが、時間の流れが歪んでいるロードランではこの遺体が別の時間軸での彼本人なのか、別人なのかを判断することは難しい。
なお英語版ではオスカーという名前が確認できるが、本編で彼が名を告げることも、また語られることもない。
祭祀場にいる心折れた戦士(通称青ニート)によると少し前に丸まった人をカラスが運んでいくのを目撃したとのことだが、これはプレイヤーが北の不死院を再訪するためのヒントであり、恐らくこの丸まった人はこの騎士のことと思われる。
そのためかプレイヤーからはしばしば先輩と呼ばれている。
他にもエストの人などとあだ名が付けられることが多いが、ゲーム中一切名前が語られることはなく、なおかつ英語版に名前が記されているだけにもかかわらず、オスカーという名前を知っているプレイヤーは意外と多いようだ。
小ネタ
ある手順を使えば一応生存させることは可能。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16092961
ただし一周目でこれを行った場合、クリアするまでにエスト瓶を貰いにいかなければニ周目以降はエスト瓶を入手できずに詰むので注意すること。
亡者化した彼は非常に耳が良く、黒騎士と戦っていると知らない間にやって来て思わぬ位置から攻撃を受けることも。
ちなみに亡者化しているはずなのだが服の膨らみは生身普通体型と同じである。
NPC扱いのため彼の攻撃は他の敵に当たり、他の敵の攻撃は彼に当たる。
またリスポーンしない敵のため、篝火を使うと歩いて定位置に戻っていく。
その他設定
実は彼は開発当初主人公の影として各地に現れる所謂ライバルキャラとして作られており、主人公の取らなかった選択肢を進むもう一人の主人公になる予定だったらしい。
ただし調整が困難であるという理由からシナリオはカットされてしまっており、ゲーム内で僅かにその名残が見られるのみとなっている。
ゲーム内には未使用の彼の音声が残されており、火継ぎの祭祀場での再会や黒い森の庭での共闘、最初の火の炉での対立などが予定されていたようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=Jg75si7e45s&feature=player_embedded
各地の公式メッセージや、黒い森の庭に彼の上級騎士装備が落ちているのはこのシナリオの名残と思われる。
没台詞抜粋
北の不死院にて
...The key is there...(これが此処の鍵だ…)
...Please, come quickly... (頼む、早く戻って来てくれ…)
...It is your fate...(これが君の運命なんだ)
火継ぎの祭祀場にて
A pleasure to meet you.(君に会えて嬉しいよ)
Sage Frampt has spoken to me about you.(賢者フラムトが君について教えてくれたんだ)
I am Oscar of Astora.(私はアストラのオスカー)
I wish to thank you for ringing the Bell of Awakening.(目覚ましの鐘を君が鳴らしてくれたことで礼を言いたくてね)
I have received the word of Sage Frampt.(賢者フラムトの言葉だよ)
I will be fine. (私はもう大丈夫だ)
You ought to focus on yourself.(君は君の成すべきことに集中するべきだ)
May we each fulfil our respective purposes!(お互いが目的を果たせんことを!)
I am preparing to leave.(私は立ち去る準備をしているところだ)
I cannot just stay here. (ここでじっとしているわけにはいかないからな)
I must find my own purpose. (私は私の成すべき事を探さなければ)
I hope that we meet again somewhere, one day.(君とまた会えることを願っているよ)
黒い森の庭にて
Well, how long has it been? (これは、どのくらいたっただろう)
Glad to see you safe. (君が無事で嬉しいよ)
You must be the same as I; in search of the grave of Sir Artorias. (君もアルトリウスの墓を探しに来たんだろう)
But, be careful. (だけど気を付けた方がいい)
This forest is the territory of a fierce band of thieves. (ここは凶悪な盗賊団の縄張りだ)
They assault any and all who seek the graves...(やつらは墓を求める者に襲い掛かってくる)
What if we were to join forces? (ここは協力してみないか?)
How about that? (どうだろう)
If we worked together, we may escape the bandits. (私たち二人が協力すれば、盗賊共から逃げられるかもしれない。)
Does that appeal to you? (君ならどうする?)
最初の火の炉にて
So, it was you... (やはり君か)
I had a feeling... (そんな気がした)
I shall destroy you, as fate has commanded me...(運命が私を支配した通りに、私は君を打ち倒そう)
Foolish pawn of Darkstalker Kaathe...(闇撫でのカアスの愚かな駒)
And fiendish Dark Lord...... (そして残酷な闇の王よ)
I have waited for thee...... (汝を待っていた)
Foolish slave of the Gods, and pawn of Frampt...... (愚かな神の奴隷、そしてフラムトの駒よ)
I will kill you...... (君をここで終わらせる)
And become the true Dark Lord...(そして真の闇の王となろう)
声優・CV
オリヴァー・ルシュアー (Oliver Le Sueur)
別名・表記ゆれ