人物
ピンク色の長い髪と表情豊かな切れ長の目が印象的な少女。身長158㎝くらい。
塔州連邦軍・アゲハ隊所属の黒いKLF、ニルヴァーシュ TYPEジ・エンドのパイロットでもある。金色の首輪はエウレカとお揃いのデザイン、そのほか様々な場面でエウレカと対比される存在である。
とにかくわがままで奔放、気が強く横柄で、他人を見下した言動が多い跳ねっ返り。デューイを慕っており、彼だけには愛想良く振る舞う。
彼女の補佐として着いたドミニクを扱き使ったり八つ当たりしたりと、大体の憂さはドミニクに吹っ掛け、彼をほとほと困らせている。ガリバーと名付けた謎のペットを飼っている。
KLF(作中の巨大ロボット)のパイロットとしては破格の技量を誇り、狂暴化を促す投薬の影響もあって、歴戦の猛者たるホランドをも退ける。同時に文字通りの狂戦士となっているため、言葉も戦闘も大変好戦的で荒々しい。
のちにジ・エンドを乗りこなすために肉体が過度に弄られていることが示唆されており、その反動でたびたび頭痛に苛まれ、常人には致死量の沈静剤を投与されている。
ドミニクが塔州連邦から離反した際にはショックを受け、以降はそれまでのじゃじゃ馬ぶりは鳴りを潜め、陰りのある表情が多くなる。同時にそれまで無自覚だったドミニクに対する想いも徐々に自覚していくことになる。
アゲハ構想最大のキーマンとして、コーラリアンの司令クラスター破壊を任命される。
その作戦の真っただ中で明かされる彼女の胸中は、それまでのじゃじゃ馬娘な彼女とは正反対のとても華奢で乙女な年頃の少女としてのとても切ないものである。この純度120%の乙女心とその後の怒涛の展開から、エウレカセブンでも屈指の人気キャラとなっている。
pixivではエウレカと対を成すように、はたまたドミニクとの仲睦まじい姿が描かれている。
ポケットが虹でいっぱい
被献体六号と呼ばれることも多い。
TVシリーズとは全く性格が異なり、言動が落ち着き払ったミステリアスな淑女であり、終盤で月光号のメンバーを導くキーパーソン。
ある実験の影響で老化が促進されており、老婆の姿で登場するが、TVシリーズでの容姿での活躍もある。
ハイエボリューション
2作目『ANEMONE / 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』では主人公を務める。
国連所属組織アシッドのメンバーであり、人類の仇敵であるエウレカセブンへ精神ダイブする。
仲間の支えやダイブした世界での出会い、亡き父の記憶によって成長していき、自身が暮らす世界と一人の少女を救うために奮闘する。
本名が別途設定されており「石井・風花・アネモネ」と名付けられた。日本人の男性「石井賢」と外国人の女性のハーフである。
ミドルネームではなく、名前が二つあると言及されており、風花とアネモネは父母両方の国の言葉に因んだもの(アネモネの花は『風』を意味するギリシャ語を元に名付けられた)。
たいへん強気で不遜な言動を取ることも多いが、過大な重責を抱えるメンバーを気遣ってのもの。
また母親は物心つく前に、父親も幼いころに亡くしており、気丈さは自身が孤独に耐えるための盾でもある。実際は寂しさや恐怖を胸中に隠した少女である。
特徴的なつり上がった三白眼をほとんど見せなくなったため顔の印象も大きく異なり、声質もより力強いものになったので、いよいよ髪色ぐらいしか一致点が無くなってきた。
10年後を描く3作目『EUREKA / 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』では独立師団無任所部隊A.C.I.D.の機動部隊ブエナ・ビスタ隊隊長に就いている。
エウレカの監視任務も兼任しており、エウレカとの関係は「父親の仇」であり「無二の親友」でもある。
エウレカのサポートを行うのだが、ミーティングのメールを見ないなど鍛練以外でずぼらで酒飲みな彼女に手を焼く事もある。
関連タグ
シンシア・レーン - 富野由悠季監督によるテレビアニメ『OVERMANキングゲイナー』に登場するキャラクター。アネモネの原点とも言うべきキャラクターで、彼女の設定がアネモネというキャラを創造するにあたって、かなり取り入れられた事で有名。『交響詩篇エウレカセブン』と『OVERMANキングゲイナー』が共演した『スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク』では、彼女と親友になる。
シロ・鷹見水名月(デッドマン・ワンダーランド) - 彼女をモデルにしたキャラクター