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貰ってばかり、あるいは与えるばかりなんて、そんな一方的な関係あるわけがない

CV:長縄まりあ


概要編集


主人公・君塚君彦イギリスの首都・ロンドンで出会った赤髪ツインテールで、意志の強そうな大きな瞳に長い睫毛を持つ美少女。さらに、記憶を失っている。

君塚曰く、ふくらはぎの成長度的に12歳ほどらしいが、本人は17歳であると言い張っている。


ヘルとの対決で負傷したシエスタの探偵代行となり、探偵代行・アリシア、助手・君塚君彦でロンドンの街で人探しなどを行った。



君塚との出会いと探偵代行編集

シエスタが「蜜の多いリンゴが食べたい」と言ったので、君塚はそれを買いに出るため出かける。その帰り道、人とぶつかってしまい、リンゴが路地裏へと転がる。そのリンゴを追いかけて拾ったが、その近くに置いてあった段ボールの中で女の子が眠っていた。君塚が声をかけると少女は起き上がる。そこから一悶着あったものの、お互いに自己紹介する。君塚が名前を名乗ると少女は、

アリシア?

となぜか疑問形で答えた。

君塚はアリシアにいくつかの質問をするも、本人はどれも答えられず、君塚はこの少女が記憶喪失になっていると推理する。そして、警察に連れて行こうとするが、突然スコールが降る。そのため、君塚はシエスタとロンドンで暮らしていた場所にアリシアを連れて行くことにした。その後、シエスタにアリシアをこっそり家に連れ込んだことがばれてしまうが、シエスタはこれを探偵の出番だとして、アリシアの身元を調査することにした。ただその代わりとして、シエスタはアリシアに足を怪我した自分の代わりとして探偵代行になるようお願いする。そして、アリシアもそれを了承し、シエスタにどんな仕事をすればいいか尋ねたタイミングで、


ジャック・ザ・リッパーがまた生き返ったらしい


加瀬風靡の声が聞こえてきたのだ。そして、新たな心臓狩りの被害者が出た、という情報を告げる。それに対して君塚はケルベロスがあの場で死んだのにまだジャック・ザ・リッパーがいるなどありえないと考えたが、シエスタはヘルの仕業だと推理する。そしてさらに風靡さんは《SPES》打倒につながるブツとして、今ロンドンにサファイアの眼と呼ばれる人がいるとの情報を述べる。

その後、アリシアは探偵代行としてサファイアの眼探しを始める。そして、それから二週間が経過した。いまだにサファイアの眼は見つかっていなかったが、シエスタの足のケガは完治した。シエスタの快気祝いとして開かれた3人の食事会でアリシアはシエスタと君塚の文化祭の話を聞いて、

リボン、いいなぁ

あたしもそれつけて……!……本当の学校に、通ってみたいな

と願いを口にしたのだった。


次の日、アリシアは突然シエスタと君塚の住んでいるところにやってきて

ミッションコンプリートよ

と言って君塚の左眼に黒い眼帯を付けた。君塚はヘルとの戦いで左眼を負傷したために視力がだいぶ落ちていたことにアリシアは気づき眼帯をはめたのだった。これはサファイアの眼に対する答えとしてシエスタですら予想していなかった答えだった。探偵代行が探偵を超えた瞬間だったのだ。


以下ネタバレ編集


2つの人格編集


ここからはネタバレを含みます。まだ、ご覧になってない方は原作小説・TVアニメ・漫画等を先に読むことをお勧めします






















君塚が眼帯をもらった後、シエスタとともに街を歩いていると一本の電話がかかってくる。その相手は、加瀬風靡だった。風靡は電話で君塚らと2週間前に会ってはいないと告げる。そうして君塚はあの風靡さんが偽物だった気づく。さらにシエスタは、ヘルがケルベロスの《種》を奪い、ケルベロスの変身能力を使って接触してきたと推理した。そしてシエスタはいまだに続く心臓狩りはヘルによる仕業で、ヘルは生物兵器の復活というよりも、自分の負傷した心臓と取り換えるために行っているのだろうと推理を続ける。そして、今度こそヘルを止めると宣言する。そんな会話を横で聞いていたアリシアは、

この事件、アタシにも手伝わせてほしい

とアリシアはこの事件に関わろうとしていた。シエスタは危険だからと止めるが、アリシアはその忠告を耳に入れず、君塚を助手としてこの事件の捜査に加わることとなった。それに対してもう1人の探偵は助手を取られたことに少し妬いているようだった。その時、サイレンが鳴り響いた、現代のジャック・ザ・リッパーの5人目の被害者がヘルに心臓を奪われた音が。


その後、シエスタ、君塚、アリシアは現代のジャック・ザ・リッパーの5人目の被害者であり、ロンドンで有名な若い女性議員であるデイジー・ベネットの母親であるローズ・ベネットに話を聞きに行く。シエスタは大切な娘を失った彼女の気持ちを全く考えず、事件に関する質問をいくつか投げかける。しかし、大切な娘を失ったばかりの彼女がその質問にまともに答えられるはずはなかった。そんな見るに堪えない姿を見て君塚はシエスタの口を封じる。彼女は娘に何もしてあげられなかったと後悔していた。そんな姿を見たアリシアは自身の滾るような熱情を持って、彼女を救ってみせた、シエスタや君塚にはできないやり方で

その帰り道、シエスタと君塚はさっきの質問を遮ったことで喧嘩になる。そうして、シエスタが1人マンションへと帰っていった。そんな喧嘩を後ろから見ていた人物がいた。

隠れてないで出て来いよ。アリシア

君塚がそう呼びかけるとアリシアがビルの隙間から顔を出す。

そこで君塚はアリシアに眼帯のお礼として、二週間前2人で街を探索していた時にアリシアが見ていた、青い石がはめ込まれたリングをプレゼントした。それを見たアリシアはとても嬉しそうに、君塚にそれをはめるようお願いした。

そうして、君塚はアリシアの左手の薬指に指輪をはめた。そんなプロポーズ?を目撃してしまったシエスタはやはり妬いているのか数日間寝込んでしまった。


そんな中、君塚はアリシアが危険な状態にあるとわかり、家を飛び出す。現場に駆け付けると、アリシアは肩から血を出して倒れておりそれ以外に外傷はなかったが、その近くには胸のあたりを切り裂かれた警官が倒れていた。幸いその警官は防刃ベストを着ていたため命に別状はなく、その人物を同じく駆け付けたシエスタにまかせ、君塚はアリシアを連れて救急車に乗り病院へと向かう。そこで目覚めたアリシアはすぐに現場に駆け付けることのできた君塚に対して疑問を抱くが、君塚はさらっと、アリシアに発信機をつけていたという事実を告げる。その後、アリシアは君塚に手を握ってほしいとお願いする。君塚もそれを了承し、アリシアは君塚に手を握られて、眠りについた。

しかし、1時間後君塚が目を覚ますと病室にアリシアの姿はなかった。


アリシアにつけた発信機の信号をたどり、君塚はとある教会にやってくる。その場所にはシエスタもいた。そこでシエスタは君塚に対して1つの推理を述べる。

ヘルは失った心臓を探している。逆に言えばヘルは心臓しか狙っていない。それはつまり、アリシアの肩からの出血は警官の正当防衛による負傷としか考えられない。さらに、警官を襲った時に使われたナイフは君塚とシエスタが暮らしていたマンションにあったものだった。ここまでくれば、当然一つの結論が導き出される。

アリシアとヘルが同一人物であるという結論が

シエスタはさらに君塚がアリシアに発信機をつけていた本当の理由までも見抜いていた、アリシアを監視するためではなくヘルを監視するための発信機だということを。


それでも、君塚はまだ信じられず、シエスタにさらに質問をする。あの時の偽物の風靡さんは誰だったのか、と。あの場所にはアリシアもいた。するとシエスタは、アリシアこそがケルベロスの能力を使って変身していたヘルで、あの偽物はさらに別の敵で、奴らの親玉のような厄介な敵ではないかと推理する。

そして、アリシアが現れる、自分の中にもう1人の自分がいてそいつがこの心臓狩りを起こしていると悟りながら。そしてアリシアは意識を失い、変わってもう1人の人格が現れる。そいつは君塚をナイフで襲おうとするが、シエスタに組み伏せられ、銃口を突きつけられる。シエスタは「ごめん」と言いながら、引き金を引こうとするが、君塚はそれを止める。アリシアを殺す・殺さないで対立するシエスタと君塚であったが、突如


おや、仲間割れですか


第三者の声が割って入る。そうしてそいつは、アリシアを連れ去り、君塚とシエスタに対して、宣戦布告を行う、「アリシアを返してほしくば、我々の根城の島に来い。」と


その後、しばらく沈黙が続いたのち、シエスタは

「仲間を助けに、旅に出よう」

と言って、再び君塚に前を向かせた。

そして、アリシアを救うべく、シエスタと君塚はシャルを加えてその島に向かう。その島での出来事はシードヘルのページを参照。






正体編集

その島で、ヘルはシエスタの策によって人格を封じ込められてしまい、シエスタはヘルを封じ込めたことで出現するアリシアの人格に名前を与える。夏凪渚という名前を。そう、ロンドンで君塚らと一緒の時を過ごしたアリシアは夏凪渚がケルベロスの能力を使って変身した姿だったのだ。そのため、アリシアは夏凪渚がケルベロスの能力を使って生み出した虚像であると思われたが…



本物のアリシアと2人の親友編集


ここからは本編の大きなネタバレを含みます。TVアニメ「探偵はもう、死んでいる。」のシーズン1では語られていない、原作小説(3~10巻)のネタバレも含みます。アニメしか見ていないという方は注意してください。まだ読んでない方はそちらを読んでから読むことをお勧めします。


ここからは原作小説3巻までの内容を含みます



















本編開始の6年前、11歳の夏凪渚はとある孤島の施設にいた。病気を患っていた夏凪は毎日ベッドの上で過ごす退屈な毎日だった。しかし、そんなある日シエスタと出会う(詳細は夏凪渚のページ)。そしてシエスタはある日、夏凪にある人物を紹介する、長い桃色の髪の毛を持つ少女を。その少女は2人から「あーちゃん」と呼ばれていた。彼女ら2人は禁止されているにもかかわらず(施設長の医者もあきれて何も言わなくなったようだが)、3階の夏凪の病室に窓から侵入して、3人で楽しい時を過ごしていた。しかし、ある時を境に1週間2人とも来なくなってしまう。寂しく思い、来てくれないことから夏凪は「はあ」とため息をつく。

すると突然、

ため息をつくと、そのたびに婚期が一年遅くなるらしいよ

と言って、ベッドの下から急にシエスタが現れた。

そして遅れてあーちゃんも現れる。2人は施設の秘密を探るべく行動を開始していた。そして、夏凪もその仲間に加わるよう勧誘しに来たのだ。そして夏凪の返事を聞くまでもなく、3階から宙を走れる靴で夏凪を地面まで下ろし、2人が作った秘密基地へと連れていく。そして改めて勧誘する。「私たちの仲間になってほしい」と。夏凪は何かが決定的に変わってしまうことに対して恐怖心を抱いていたが、シエスタに「臨む未来を手に入れるためには、何かを変えなくちゃ」と説得されて2人と一緒に施設の大人へのレジスタンス活動に参加することを決めた。


それから数週間、3人は施設のことを徹底的に調べ上げ、とある真実にたどり着き、それを敵に突きつけるため、行動していた。目的の場所にたどり着き、地下へのエレベーターに乗り、地下に降りると、そこにはこの施設の主治医がいた。シエスタはそいつに

それが、人造人間?

と聞く。すると彼は

……ほう、随分と調べ上げたみたいだね

彼女の仮説を言外に認める。彼女たちはこの施設で行われていることが薬の治験ではなく未知のエネルギー体を人体に注入する人体実験であることを突き止めたのだ。そして彼はいずれ《人造人間》を作ろうとしていた。または彼は《原初の種(シード)》であると名乗った。そしてシードはあくなき生存本能を満たすためにこのようなことをしていると述べた。2人はそれを無理やりにでも止めるために、あーちゃんが開発した武器を用いて戦おうとするが、その武器が全く使い物にならないことがわかる。困惑する2人であったが、その場にあーちゃんが現れ自分はもともとシード側についているという衝撃の告白をする。そしてあーちゃんはシードに自分に《種》を与えるよう、そして施設の秘密を知った2人の記憶を奪って、使い物にならないからと開放することを要求する。そんな要求を聞いたシエスタは、

ねぇ、あなたは本当にそれでいいの?

今の話を要約すると、あなた一人が犠牲になって、私たちだけは助かるという話になるんだけど

と問いかける。

そう、あーちゃんは2人を守るためシードの味方のふりをしていた。施設の秘密をいち早く知った彼女は1人で決着をつけるつもりだったが、同時期にシエスタもまた行動を開始する。シエスタは一度決めたらやり通す性格であるため、アリシアは二重スパイのような立ち回りをして2人を守ろうとしていたのだ。

わたしが《種》を受け継いでみせる!だから二人のことは……

あーちゃんがそう言うと、シードは背中から触手を出す。このあとどうなってしまうのか2人はわかっていた。そこで彼女を守るべく動こうとするも、夏凪は突如心臓が痛んでしまい、その場にうずくまる。そしてシエスタは目には見えない何者かによって地面に押さえつけられてしまう。

そして、シードはあーちゃんに自身の《種》を与えるべく触手を彼女の左胸に向けて発射される。最後に夏凪は1人の名前を叫んだ、《種》が適合せず、血を噴き出して目の前で死んでいった友人の名前を

アリシア!


そう、夏凪は6年前シエスタとアリシアとともに孤島の施設で《SPES》の秘密に迫っていた。この話は、夏凪がヘルについて知りたいと言ったことで、ヘルが自身の《紅い目》を光らせ夏凪に過去の出来事を思い出させた。そしてこの後ヘルとしての人格が表出し始めたことも語られた。その後の結末はヘルのページを参照。また、この話を聞いた君塚は、アリシアが夏凪とは別の人物として存在していたことを知る。





人物編集

6年前、施設にいたアリシアは日記をつけていたことで施設から人が消えているということをいち早くつかんでいた。また数多くのものを10代にもかかわらず発明しており、シエスタが持っていた探偵の7つ道具である、マスケット銃や宙を走れる靴は彼女が最初に作っている。そんな彼女に対して夏凪は後に「世界最高の発明家」と称賛した。



関連タグ編集

探偵はもう、死んでいる。

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