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復讐と恋愛においては、女は男よりも野蛮である。


概要編集

医療ミスによって医師だった父親を殺された娘が、自ら医師となって父を死に追いやった悪徳医師達に復讐を遂げてゆく医療サスペンスドラマ。主人公の女性医師を上野樹里が演じる。

ルイス・キャロルの児童文学不思議の国のアリスがドラマの中で重要なカギを握っているほか、実際に起きた医療事件を下敷きにしている。


あらすじ編集

聖林大学附属病院に新人外科医の水野明日美がやってきた。クールで強い意志を持った瞳の彼女にはある秘密があった。それは15年前、医師だった父小山内孝夫が手術中に亡くなったこと。当時病院側は医療ミスは無かったと主張したが、ある日、明日美のもとに孝夫の手術記録が2枚送られてきて、うち1枚は明らかに偽造されたものだった。

記録を見て孝夫の死に疑問を持った明日美は、真相を確かめるべく猛勉強の末、医師になり、孝夫が勤めていた聖林大学病院に乗り込む。そこには孝夫の手術を担当した医師たちがいた・・・。


登場人物編集

  • 水野明日美(演:上野樹里)

主人公。母親を早くに亡くし、医師の父孝夫と二人で暮らしていたが、ある日孝夫が勤務先の病院で倒れ、手術中に亡くなってしまう。その後、明日美のもとに孝夫の手術記録が2枚送りつけられ、そのうちの1枚が偽造されたものでそれを見て、孝夫は医療ミスで亡くなったのではないかと疑問を抱くようになる。真相を知るべく猛勉強の末医師となり、孝夫が勤めていた聖林大学病院に乗り込み、父を死に追いやった医師たちへの復讐を誓う。


聖林大学附属病院編集

  • 磐台修一(演:岩城滉一)

消化器外科医。優秀な医師であり、消化器外科内で絶対的な権力を持っている。大学病院の本質は研究であり、そこから生まれる成果がどのように評価されるかしか興味がなく、そのためならどんな犠牲もものともしない。


  • 伊達理沙(演:藤原紀香)

消化器外科講師。消化器外科の美人エースで、病院内外から注目されている。野心家で聖林大学初の女性教授の座を狙っており、磐台教授に取り入っている。自分が執刀した患者のことはいちいち覚えていない。「医者は患者を三人殺せば一人前」、「患者はマウス」という強烈な考えを持つ。孝夫の手術で、出来もしない腹腔鏡手術にこだわり孝夫を死なせた。


消化器外科准教授。患者の事は二の次で、出世のために論文作成や研究に没頭している。さらに手術の執刀回数を稼ぐために、最初の一刀を自分がやって後は部下の医師に任せている。晩婚の末に授かった一人娘を溺愛している。


  • 蛭子雅人(演:六平直政)

看護師長。患者の前では笑顔で振る舞うが、裏では患者の事など全く考えていない。孝夫の手術でオペ看護師を務め、手術記録の改ざんをした。明日美の最初のターゲットで、彼女に脅され絶対服従にされてしまう。


  • 磐台悠真(演:中村蒼)

磐台の息子で小児科の研修医。心優しい性格。父親を医師として尊敬するが、周囲から磐台教授の息子という色眼鏡で見られることに抵抗感を持っている。不思議な雰囲気を醸し出している明日美に惹かれていく。


  • 星野美羽(演:栗山千明)

看護師。天真爛漫な性格で、気風がいい。女性として結婚に憧れるうちに、研修医の悠真に惹かれていく。


  • 有馬毅(演:國村隼)

移植外科教授。温厚で笑顔を絶やさず、「患者のための医療」を標榜し、患者や医師たちから絶大な信頼を受けている。次期院長を巡り、磐台教授最大のライバルであり脅威。


  • 日向誠(演:尾美としのり)

日向法律事務所所長。聖林大学附属病院の顧問弁護士。やり手弁護士で愛妻家、そして弱者の味方として周囲からの信頼が厚く、メディアへの露出も高い人気者。しかしその裏で、病院内の悪事を隠ぺいしたり、医療ミスを糾弾する遺族に多額の金を掴ませて、やんわりとした物腰で説き伏せたりするなど、悪辣な面を持っている。

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