アースダマー
あーすだまー
※この記事はネタバレを含みます。ご注意ください。
CV.木野日菜(かわいい声名義)
王道遊飛の体内に宿っていた謎の物質。
本人にも詳細は分からないらしいが、合羽井テルにデュエルで敗北した後にこれを抜き取られた彼はデュエルの腕前がからっきしなってしまったと述べている。
見た目は赤黒いアメーバの様な形状で、禍々しい雰囲気でフヨフヨと浮いており、遊飛の頭部に似た形に変形するなど謎が多い。
デュエルに敗北したテルより返却される際に自身の体内にこのような物質が宿っていた事実を目の当たりにした遊飛は、その気持ち悪さがトラウマとなってしまいズウィージョウが持ち去った事も含めアースダマーを積極的に取り戻そうとする意欲を失ってしまった。
双子の妹である遊歩や幼少の頃から王道兄妹の世話を焼いていた田崎ですら一切詳細を知らないアースダマーであるが、その実態はユウディアス達の想像を超えた暗黒に誘う破滅の権化であった。
ムツバテレビにおける番組生放送中に突如乱入してきたチュパ太郎がユウディアスとのデュエルの最中に、ズウィージョウの手によって培養されたと思わしきアースダマーを使用する。
使用されたアースダマーは彼の体内から排出された後、母体内部の胎児の様な形状へと変化し歪な人型へと変形する。
その後、チュパ太郎が召喚していた場の魔法羊女メェ〜グちゃんに取り憑き、彼女をソリッドビジョンから意志を持った実体へと変化させるという現象を引き起こした。
これに伴いプレイヤーであるチュパ太郎は生命力を吸われたかの様に衰弱しメェ〜グちゃんからデュエル権を奪われ召喚されたモンスター自身がデュエルするという事態となった。
デュエル中、彼女の攻撃は全て実体化してリアルダメージを与える上に自身のターンではないタイミングでユウディアスに攻撃を仕掛けるなど、明らかなルール違反行為を行うなどやりたい放題であったがそれを乗り越えユウディアスが勝利すると同時に彼女も消滅した。
その一部始終をテレビから観察していたズウィージョウは騒乱の幕は上がったと述べ、同時刻に別の場所で観察していたテルもアースダマーが自身の想像を遥かに超えた危険な物質であった事を理解する。
またアースダマーが利用されている間、遊飛は謎の強い吐き気に襲われておりデュエル終了後に即時体調が回復するなど体内から完全に抜けたとはいえアースダマーとは未だ何か強い結びつきがあると思われる。
この現象に関連してズウィージョウがアースダマーを奪い去った以後、遊飛の体調が幾度か優れない事があったが後にズウィージョウがアースダマーを培養していると思わしき描写が存在したことから培養段階で何かしらの手を加えたことが遊飛の体調に影響を及ぼした結果と思われ、上記のトラウマや体調不良もこれが原因と考えられる。
下記で説明するが、後に培養ではなくデュエルディスクをアースダマーに漬け込む事で実体化の力を纏わせていた事が判明する。
過去作においてもモンスター自身がデュエルをする事や実体化するという事態は多々あったが、今回のメェ〜グちゃんの言動はあくまでもモンスターの設定を反映したのみで実際にユウディアス達とは会話が成立しておらず、明確な自我を持っているという訳ではない。
この技術を戦いの道具に利用しようと企てているズウィージョウにとっては、実体化するモンスターが自由意志を持ち過ぎない方が兵器として運用しやすいという事なのだろう。
そしてユウディアスとデュエルになったズウィージョウが自身でこの力を使用する。
平森みつ子曰くチュパ太郎の時と違いアースダマーにデュエルディスクを33時間漬け込んだ事で、前回とは比べ物にならない強力な実体化を実現している。
またズウィージョウ自身のフィジカルと精神性の高さにより、衰弱化やモンスターの暴走のデメリットをカバーしており、アースダマーとラッシュデュエルの兵器としての利用が実用レベルまで上がっている。
ズウィージョウはこの力をエギル・ベルギャーと称し、ユウディアスとのデュエルを通して地球に住まう宇宙人達にこの力を得て共に戦う同志となる事を喧伝することとムツバタワーに設置されたラッシュデュエルの通信システムに干渉し、町中のモンスターカードを全て実体化させるという計画を立てていた。
その後、この力を用いて召喚した真のエースモンスターであるヴォイドヴェルグ・レクイエムとなんと融合し、六葉町のデュエルリスト達のデッキのモンスター達を実体化させる混乱を齎し、ユウディアスの前に立ちはだかる事となる。(半身とモンスターを融合させるケースは多いが、モンスターと完全に一体となりデュエルディスクを装着させたのは初である。)
なお、その後はとんでもない用途に使われており、アースダマー汁をTシャツになってしまったユウディアスにかけると元に戻るという…(どういう仕組みなのだろうか)
後に行方をくらませたズウィージョウもベルギャー本星にて、Tシャツになった状態で自軍が確保していたアースダマー汁で復活を遂げていた。
テルが遊飛から奪ったアースダマーを1ダマーと呼んでおり、複数存在する事が示唆され、ムツバ重機が回収したアースダマーとは別のアースダマーがMIKに保管されており、地球に残っていたベルギャー星人であるミューダ・ベルギャーが狙っており、それを守らんとする七星ランランとのラッシュデュエルの最中、彼女の力を認めたのか融合しており(この時目の色が赤く変わっている)デュエル終了後、ミューダを連れて地球を飛び出しユウディアス達が航行を始めてから既に数ヵ月は経過している場所に短時間で到達し、バリバリベルギャーに隕石となって落下。
その際、ランランはアースダマーから分離しており、蒼月マナブと霧島ロヴィアンの尋問デュエルの最中に真犯人があぶり出され、今度は王道遊歩に取り憑かれていた。取り憑かれた遊歩はネジが外れたかのように妙にテンションが高くなった状態で本編のおまけコーナー『UTSレポート』にも影響している。
以降の動向はダマムーを参照。
モンスターの実体化だけでなく、上記の『アースダマーにも意識はある』ことと『人間に融合が可能』ということが判明しているが、これが何を意味しているか分からず、不明である。
後に取り憑かれたランランにより、アースダマー自体に自我が芽生え始めた事が発覚し、ラッシュデュエルをこよなく愛する性格である事も判明している。
取り憑かれた人間は宇宙でも生存可能となり(宇宙服に該当する装備無しで活動可能な宇宙人はベルギャー星人等の一部の宇宙人に限られている)、元々頑丈であるミューダはともかくランランも命に別状は無かった事から改めてアースダマーの恐ろしさを痛感させられる。
詳しくはオーティスの項目にあるが、ベルギャー人の「創造主」の正体こそこのアースダマーである。
実はオーティスの体に宿っており、「SEVENS」最終回で遊我に敗れた際に生じた時空の歪みに巻き込まれ、オーティスから分離したアースダマーは宇宙の始まりの時代に転移。
そこでクァイドゥール・ベルギャーを始めとする原初世代のカルトゥマータを作り出し、文明圏を築いたのである。