曖昧さ回避
現実の運動器具としてのエアロバイクは該当記事を。
概要
『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』における「ゾナウ工作」のバリエーションの一つ。
本作は前作「ブレスオブザワイルド」に引き続き、広大なフィールドを冒険する作品であるが、その広大なフィールドを移動するために用いられるゾナウギアを応用した乗り物の一つ。
扇風機2つと操縦桿という最低限のパーツのみで作成できる手軽さなどから、プレイヤー間で普及している。
エアバイクと呼ばれることも。
また英語圏ではホバーバイクと呼ばれている。
開発経緯
「ティアーズオブザキングダム」はクラフト要素も売りとしているゲームであり、「ゾナウギア」という古代遺物やフィールド上に置かれている物資をウルトラハンドで組み合わせる事により、乗り物や戦闘兵器、果ては実用性なしの珍妙なビックリドッキリメカまでも製作し運用することができる。
ゾナウギアを用いた飛行に関しては、「始まりの空島」で誘導されることなどで、当初は滑空翼のゾナウギア「翼」が多く用いられてきた(翼に動力源の扇風機と、操作用の操縦桿を取り付けて飛行機に仕立て上げる)。
だが、翼はゾナウギアとしては寿命が短い(おおよそ一分で消滅する)という決して無視できない弱点がある。
これは目視できる距離の空島間を渡る、あるいはコログの輸送といった比較的短距離の移動であればそこそこ無視はできるものの、ハイラル全土や地底の探索には力不足である。
地上や地底であれば陸上を走る乗り物でもいいが、瘴気魔などの厄介な魔物に遭遇することを考えると、できれば長時間飛行可能な乗り物がほしい。
そこでいつしかとある厄災リンク、もといプレーヤーがたどり着いた結論が…
「翼、いらなくね?」
一定時間で翼が消滅しても、扇風機と操縦桿は消えない。
なら、操縦桿に扇風機をくっつけただけのホバーマシンでもいいじゃないか?
そうして生まれたのがエアロバイクである。
ちなみに扇風機にも寿命はあるものの、翼よりも圧倒的に長いためほぼ気にする必要はない。
バリエーション
双発タイプ
操縦桿に扇風機を2つくっつけた、最も初期のタイプ。
ブループリントでゾナニウムを使って制作する際にはゾナニウムは9個で済むというコストの安さから、今でも使用者が多い。
作るときのポイントは、扇風機を斜め45度で付けること。これによりスティックをニュートラルにすると水平飛行、前後に倒すと上昇・下降を実現できる。
ただ、本当に最低限のパーツだけで作られるため、精密に作らないと飛行時に直進しなくなる可能性がある。
扇風機の配置を縦配置か横配置にすることで、操縦特性も変化するようだ。
板バイク
双発機の発展形。
復興用資材置き場にある細長い板を基板とし、扇風機2つと操縦桿を取り付けたもの。
旋回性能は劣るものの、従来苦手とされていた「下降」がやりやすく、直進性も高くなっている。
どれだけ直進性が高いかというと、スティックに一切触らなければ文字通り直進を続けるくらいに高い。
但し板があるのでゾナニウムで作る場合、ゾナニウム消費量が12個に増えているのが難点。
3発タイプ
横配置のタイプの前方にさらにもう一つ扇風機を追加し、安定性と輸送力を高めたタイプ。
コログ運びに難があるという横配置型の欠点を補うために生み出された。
但しゾナニウム消費量が12個に増えているのと、バッテリー消費も多くなっているのが弱点。
巨岩砕きタイプ
3発機の発展形。
英傑武器の巨岩砕きを基板とし、扇風機3個と操縦桿を取り付けたもの。
巨岩砕きという基板のお陰でコログ運びにも向いている。
姉上フックタイプ
こちらも3発機の発展形。
地下のゴーレム製造房の「右足の蔵」にあるフック状の物体、通称「姉上フック」を基板としたタイプ。
操縦桿を中央のくぼみに取り付けることから防御力も高く、安定性も高い。
柵タイプ
板バイクの発展形にして究極系にして若干バグっぽいもの。
”柵”というのは「右足の蔵」にある扇風機で動く昇降機の柵部分の事。「バグっぽい」と書いたのが正にこれで、通常この柵はウルトラハンドではどうやっても取れない。ではどうするのかというと、柵の横に起き上がりこぼしや大量のロケットを取り付けて無理やり引っぺがす。(ゲーム内で本来取れちゃいけないものが取れてしまった感がヤバい。)
この柵は昇降機ギミック用の特別仕様なため、上から落とすと物凄くゆっくりと落ちてくる。この浮力がとにかく強力で、これを本体材料に使うと、最低でも扇風機2個・操縦桿・柵分のゾナニウム(3発タイプと同量)にも拘らず双発タイプと同じバッテリー消費で離着陸水・旋回・運搬性能は上記全タイプのほぼ上位互換で武装や追加の扇風機などの拡張性も高いという凄いものができる。勿論柵を増やせば更なる強化改造も可能。
参考動画
番外編
EVタイプ
エアロバイク...というか飛行装置。
これはなんと扇風機を一切使わず、バッテリーではなく電力で動くトンデモ飛行機。
材料は”ススイヤの祠にあるリフト”・”マカスラの祠にあるL字型金網”・”ゲミミカの祠にあるモーター×4、プロペラ×6”・”木製車輪×2”・”操縦桿”・”雷龍の頭”。
このモーターとプロペラはゾナウギアのバッテリーで動くものではなく、電気属性のアイテムや武器による電力で動く。これらを組み合わせるとスピードや機動力・離着陸水能力等はエアロバイクに劣るものの、バッテリー消費量と拡張性が圧倒的に優れていて、更にモーターが蓄電池の役割も持っているため”バッテリーで電気を流してモーターを充電しつつ飛ぶ”→”バッテリーが切れたらモーターの電池で飛ぶ”→”電池が切れるまでの間にバッテリーが回復する”→”バッテリーで電気を流してモーターを再充電しつつ飛ぶ”→”バッテリーが切れたら...”という形で無限に飛行が可能な装置が完成する。
その分組み立ても難しいので、詳細は下記の動画を参照。
関連イラスト
関連タグ
フライシップ - 前作において存在した、トロッコ2つとマグネキャッチで飛行する裏技。