概要
北欧神話に登場する医療を司るアース神族の女神にしてヴァルキリーの1人。
その名は“援助”や“慈悲”という意味を持ち、古エッダによれば“最良の医者”とされる。
伝承によれば肉体だけではなく、精神、感情、霊的といったあらゆる治療に精通しており、特に薬草に詳しく、死者すらも蘇らせる事ができたといわれており、一説によればリフィア山に住んでおり、豊穣の女神・フリッグの召使いとして働いていたとも、同じ医療を司る女神・メングラッドの9人の侍女として働いていたともいわれているほか、霜の巨人一族の1人・メングロズの召使いともいわれているという。
優れた医者という事以外は殆ど触れられておらず、謎の部分が多い彼女ではあるが、救いを求めて訪ねてくる病人や貧しい者たちの救済を行っていた事から、特に“親切な者”と呼ばれていたともされており、自身が持つ医療の秘術を女性に授けていたという説も存在しているという。