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概要編集

メビウスに次ぐバンド・デシネ界の巨人であり、BD関連の映画も手掛ける監督としての顔もある。


経歴編集

1951年、ボスニア人の父親とチェコ人の母親のもと、セルビア(旧ユーゴスラビア)のベオグラードで生まれる。1961年、9歳の時に家族でフランスパリに移住。14歳の時にルネ・ゴシニと出会い、その励ましによって自らの才能を漫画に見出す。1971年に、当時の有名コミック雑誌『ピロット』(Pilote)のコンテストに応募し、受賞。翌年に処女作『呪われたバル』(Le Bal Maudit)を発表し、バンド・デシネ作家としてのデビューを果たした。その後、原作者のピエール・クリスタンとともにいくつかのSF作品を発表する。1979年に発表した『黒の旅団』で、彼はバンド・デシネ作家としての地位を確固たるものにするが、このころからは、本格的に政治をテーマに扱った作品を世に送り出すようになった。そして1980年から12年にわたって発表したSF作品「ニコポル三部作」が世界的な人気を博し、第3巻『冷たい赤道』が文芸誌『リール』(Lire)の1993年度最優秀書籍に選ばれ、多くの読者から高い評価を受けた。以後、映画にも活動の幅を広げ、1989年には最初の映画作品『バンカー・パレス・ホテル』を発表。映像作家としてもその手腕をいかんなく発揮している。2012年には、ルーヴル美術館と漫画出版社・フュチュロポリスの共同出版プロジェクトの一環として『ルーヴルの亡霊たち』を発表した。日本のクリエイターにも絶大な影響を与えており、代表的な人物に新川洋司弐瓶勉が挙がる。


監督したBD作品編集

  • バンカー・パレス・ホテル(1989年)
  • ティコ・ムーン(1997年)
  • ゴッド・ディーバ(2004年) - 「ニコポル三部作」のうち『不死なる者の祭典』『罠の女』を原作としている。

関連項目編集

チェスボクシングバンド・デシネ

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