概要
ウルス湾の海底に宮殿を構える亜麻色の髪の美しい人魚。魔王ハドラーには従わない独自の魔物の勢力を率いており、海だけでなく世界の全てを手中に治めるべく、強い夫を探し求めているが、同族では自分の力に耐え切れなかった為ウルス村に強い魔物をけしかけそれを倒した者を拉致して結婚を迫っている。
今の時代を魔物達が地上の覇権を争う戦乱の世と考えており、下等な人間に生存権は無いとして人間の生命を無造作に奪うほど冷酷な性格。※アバンを一度は口説いたものの、この事で『相容れない考えだ！』と否定されてしまう。
経緯
ウルス村にけしかけた巨大なガニラスを倒したアバンの強さに一目惚れし、自ら彼を拉致。
しかしアバンがぐんたいガニに苦戦する姿を見て、今まで拉致した男たちと同様に牢に幽閉するも、アバンの脱獄を見るや彼らを襲撃する。
駆けつけたレイラ達に髪を切られ、部下を倒されると怒りが沸き立ち、化けの皮が剥がれる。アバン一行に追い詰められ、部下達の無残な亡骸を観て嘆き悲しんでいたが…。
技
- スプラッシュベール
自身の鱗に付着した水分に魔力を込め、武器と防具の役割を兼ね備えた羽衣を作り出す魔技。
関連タグ
アルビナス：本編に登場した敵キャラクターで、オトギリ姫と並ぶ数少ない女性の敵幹部。
※【これより先、この姫君の正体が記載されているため閲覧に注意されたし】
『この姿だけは・・・・ソナタに、見られたくなかった・・・・！！』
【正体】
その正体はマーマン族の中でも特に強力な「クイーンマーマン」。深海の大魔獣と同族からも恐れられた存在で、魔力で美しい人魚の姿に整形しているが怒りに満ち溢れると元の姿に戻ってしまう。
一度は解放された力でアバン一行を蹴散らし、防御に徹するロカを相手に瀕死の重傷を負わせるまでに暴れまわる。しかし、事前に重圧呪文（ベタン）がかかった状態で訓練し、土壇場でその制約をマトリフによって解放されたアバンの覚醒した素早さに翻弄され、アバンの第二の必殺剣で一閃され倒された。
その圧倒的な一撃を前に潔く敗北を認めたが、ただ一つ、真に惚れたアバンに醜い本当の姿を晒したまま逝くことを悔やみ顔を歪める。
しかしアバンは、彼女の姿がたとえマーマンの姿のままであっても海の宝石のように美しいと答え、もしも自分の都合で人の命を弄ぶことのない美しい心さえ併せ持っていれば、お互いに戦わずに分かりあえた筈だと告げた。
その言葉を聞いた彼女は今際の際にアバンの事を心から敬愛し、
『アバン・・・美しい名前だ。 その名を決して忘れない、これから人間達が希望を持ってその名を口にするだろう・・・』
と遺して泡となり消えて行った。
彼女のこの言葉は、直後に完成間近へと至ったアバン最大の必殺剣に彼の名前を冠する後押しとなっている。
