プロフィール
生年月日 | 2007年3月23日 |
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欧字表記 | Osumi Eleven |
性別 | 牡 |
毛色 | 芦毛 |
父 | クロフネ |
母 | ロジータ |
母の父 | ミルジョージ |
通算成績 | 15戦5勝(5-1-1-8) |
通算獲得賞金 | 6,414万円(中央) |
戦歴
父クロフネ、母ロジータという血統を持つ牡馬。(10世代)主戦騎手は四位洋文。他にも岩田康誠、藤田伸二、福永祐一も1度騎乗している。
馬主は「オースミ」。勝負服は「桃、紫山形一文字」。…鋭い人なら分かると思うが、ナリタブライアン、ナリタタイシン、ナリタトップロードなどと同じ勝負服である。
実はこの「オースミ」は「ナリタ」冠の山路秀則オーナーの法人名義で、「オースミ」という冠名も預ける調教師で使い分けていた別の冠名である。
父クロフネはNHKマイルカップを勝った後にとある理由からダートに転向し、武蔵野ステークスを快勝し、続くジャパンカップダートでダートG1も制覇した葦毛のオールラウンダー。母ロジータは牝馬でありながらも南関東三冠を制した地方競馬屈指の女傑。オースミイレブンはそのロジータの最後の仔(ラストクロップ)である。
デビューは3歳に入ってからと遅かったが、新馬戦を1枠1番の絶好枠から3馬身を開き快勝。
その後はしばらく低迷するが、秋になると500万下(現・1勝クラス)を勝ち上がり、
4歳となってからは1000万下(現・2勝クラス)を勝ち抜いた。
そして5歳で1600万下(現・3勝クラス)を勝ち上がり、遅咲きながらも重賞制覇も見えてきていたが、オープン戦(現在はリステッド競走)のブリリアントステークスを7着となった後に現役引退となった。
名牝ロジータ最後の仔で、舶来の名馬クロフネの産駒という良血だったが、生涯成績は15戦5勝。オープンには届いたが、重賞勝ちはない。この成績では流石に種牡馬になることはできず、引退後は葦毛の美しい毛並みを買われて札幌競馬場で誘導馬として勤務した。
ここでオースミイレブンに一つの転機が訪れる。
穏やかな気性で、大きく柔らかで優雅な歩様を持つオースミイレブンは、馬場馬術の才能を見出され、馬事公苑にて馬術競技馬としてリトレーニングされることとなったのだ。
競走馬の引退後の馬生を考えさせてくれる、良い転職馬だと思われる。