概要
マンガ&アニメ『ONEPIECE』に登場するカイドウとキングの腐向けカップリングタグ。
両者とも百獣海賊団所属であり、船長とその右腕という関係。
1035話にて新たにキングにとってカイドウが第二の名付け親であると同時に命の恩人兼保護者でもあることが判明。両者とも生来の強さや種族故に、本人の人権を無視した扱いを政府に受けた被害者であり、それを何とかしてくれるであろうジョイボーイの到来を待ち詫びていた者達であった。
下記の出会いからかカイドウは唯一、警戒心が高く顔を見られただけで暴れ回るキングが素顔を見せて気安く話せる相手であり、2人きりの時はキング自ら背中の火を消して無防備な状態で飲食をする。
その他にも
・キングはカイドウにのみ「さん」付けし、呼び方も「あんた」に変化する。
・「御守火龍皇」というカイドウの技の一つである火龍大炬を模した炎の龍を敵に向かって放つ技を大技として使用する。
・倒れる際までカイドウの名を呼び、かつて誓った約束を思い出す。(後にカイドウが倒される際に思い出すのもキングとの約束であった。)
など、キングのカイドウに対する思慕の念が仄めかされている。
さらに、アニメではビッグ・マムからの勧誘を冷静な彼にしては珍しく強めの口調で即撥ね付けるなどの描写が加わった
カイドウに対する思いは、たとえカイドウが自分の願う世界を実現することが出来るジョイボーイではないと分かっても、この先、ジョイボーイが現れることを知ってもなお、実際に自分を救ってくれた恩人であるカイドウを選ぶほど強固であった。
カイドウ側も約束通りキングの「最強でいろ」という願いに応えたり、出会った当初の宣言を守ったりしていたことから自分と似たような境遇にいたキングに対しては真摯に対応していた模様。キングは他人に対して、あまり心を開かないカイドウがビッグ・マムと並んで信頼していた人物でもあった。
カイドウもキングの話から「自分はキングの問いに対して「おれにしか変えられねェ!!!」と言っておきながらキングの望む世界を作れず、ジョイボーイのような世界を変える存在になれない。」ということを自覚しており、それ故に世界最強の座に君臨しながら「いつか、武力によって物事を解決するような自分を倒せる(=世界を変えるだけの力がある)存在」を待ち続けていた。しかし、キングにとっては伝説上の存在であるジョイボーイはどうでも良く、自分を救ってくれたカイドウの側にいられれば満足だったため、両者は微妙にすれ違う結果となってしまう。
ある科学者の証言によってパンクハザード脱出後には政府もアルベルの足取りを掴めず、キングとアルベルが同一人物であることに気付かれなかったため、カイドウがずっと隠し続けていたことが発覚した。
過去
かつて「神」と呼ばれ、今や「世界政府に存在を知らせるだけで1億の賞金が貰える」と噂されるルナーリア族という希少種族であったキングは幼少期、世界政府のある実験施設にて実験体として扱われていた。
ところが、ある時、同じく実験体として捕らえられていたカイドウが拘束を解いて脱走。以前から同じ施設内でキングの耐久実験を目撃していたカイドウはキングに対して一緒に来ることを提案する。これに対してキングは「お前は世界を変えられるか?」と問い、「おれにしか変えられねェ!!!」と答えたカイドウの強さに惹かれ、提案を承諾。施設を破壊して2人は脱走した。「キング」という名はその際、その強さを認めたカイドウが与えた名であり、本名は別に存在する。また、世界政府に追われる立場にいたキングに対して「おれの陰にいろ!!誰にも渡さねェ!!」、「お前は今日からおれの右腕だ!!!」と発言。キングに居場所を与えると同時に身の安全も保障した。後に、この出会いに関してキングは「おれの命はあんたに貰ったもんだ」と供述している。
自分を救い、何十年にも亘って匿い育ててくれた恩からかキングの忠誠心は厚く、カイドウも良き右腕として自分を支えてくれるキングを信頼していた。
ロックス海賊団が壊滅したのが38年前、おでんの回想によりロックス海賊団の残党が仲間を集め勢力を伸ばし始めたのが33年前なので、この2人が出会ったのは38〜33年前となり、キングが9〜14歳、カイドウが21〜26歳頃と推定される。
余談
キングが切り札として使用する「御守火龍皇」。「御守」は「守る」という表現を丁寧にした意味の他に「子供の世話や相手をしてくれる人」又は「子守」を指す意味もあり、「火龍」が火龍大炬を使用したカイドウを模したもの、「皇」が四皇であるカイドウのことならば、この技は幼かった自分を守ってくれたカイドウへの深い愛情を指す技となる。
Road To Laugh Tale
休載中、ジャンプ本誌に付く小冊子『Road To Laugh Tale』においてキングのラフ画が公開され、設定構想の段階で既にカイドウに対して従順なキャラであったことが判明した。
アニメ
一部描写が変更、追加された。
・脱出の際にキングを狙った狙撃手をカイドウがキングに気付かせることなく覇気を飛ばして気絶させる
・御守火龍皇がカイドウの火龍大炬と同じく炎を纏って突撃するというリスペクトを感じさせる技になっている
・倒された際に薄れゆく意識の中カイドウの名を呼びながら涙を流す