CV
峠の茶屋の婆(カマキリガランの人間態)
武智豊子
概要
右手の巨大な鎌を武器とする蟷螂(カマキリ)の化身忍者。
なお、その人間態は『峠の茶屋の老婆』であるとされ、であるなら女怪人の可能性もある(後述)。
その右手の巨大な鎌は刃物としての機能だけではなく、その先端から弾丸を連射して相手を攻撃することも出来る。
他に卵のようなものの中に隠れて相手の攻撃をかわす能力も持っている。
テレビ版
川に毒薬を流して下流の町を全滅させる作戦のため、その毒薬製造のための人夫とする旅人を拉致していた。
が、それがもとでハヤテたちに作戦を気づかれ、結局嵐との二度の対戦の末、最後は真っ二つに斬られて滝の中で自爆する。
なおテレビ版でカマキリガランは、はぐれた(実は血車党に拉致された)巡礼の夫を探していたその妻と子供に嘘の道を教える峠の茶屋の老婆として登場する。
これな不審を抱いたツムジがハヤテとタツマキを連れて戻ってきた時には茶店は既に廃墟のような状態に一変している、ということになるのだが、それはともかくとして
カマキリガランの人間態と思われるものは劇中にはこの老婆以外には登場しておらず
化身忍者の声を男性(八代駿)が担当しているからといって
カマキリガランを男性怪人と決めつける根拠にはならない。
なぜなら、例えば仮面ライダーシリーズに登場するサソランジンのように明らかな女怪人であっても、CVを男性が担当することはあり得るからだ。
(余談ながらサソランジンのCVも八代駿が担当)
だとすると血車党の化身忍者には毒蛾くノ一以外に、もう一人女性怪人がいたことになる。
漫画版(変身忍者嵐外伝)
吸血ムカデと共に登場。
川に毒を流して下流の町を全滅させるという血車党の計画は大体同じ。
ただし巡礼の妻の方はカマキリガランの右手の鎌で真っ二つに斬られてしまい、巡礼の夫は血車党に捕らえられ、息子がハヤテたちに助けを求めるというストーリーに変更されている。
ここで峠の茶屋の主人(男性)に化けているのは吸血ムカデの方。
峠の茶屋で食事をとろうとするハヤテたちに差し出した団子の中へと毒薬をまぜて、ハヤテたちを毒殺しようとするが、ハヤブサオーの鋭い嗅覚によって、その毒の存在を見破られ、正体を現した吸血ムカデは嵐と戦いを挑む。
が、吸血ムカデは嵐との戦いに敗れ、そして嵐から血車党の目的を問われたところで
カマキリガランが突如現れ、その右手の鎌で仲間であるはずの吸血ムカデを口封じとしてか、真っ二つにしてしまうという、当時の少年雑誌としても衝撃的ではないかと思われるシーンがある。
その後、毒薬を川に流そうとしたカマキリガランも、寸前で嵐に戦いを挑まれ、最後は嵐の『秘剣影うつし』に敗れ、そして首をバッサリと斬られ大流血するスプラッター・シーンと共に果てる。
全体的に石川賢版『変身忍者嵐外伝』には、そうしたスプラッター・シーンが少なからず見受けられる。