人間態:山彦小次郎 (演:大和学)
死人ふくろうの声 (峰恵研)
「魔神斎さま、一日も早く化身忍者にならせてください。早く、ハヤテを倒したいのです!」
「俺は貴様を憎んでいた。腕は互角でも、身分が違っていた」
概要
素体となる人間に、死後一日目の人間の目と心臓、死後二日目の人間の腕とはらわた、死後三日目の人間の骨と皮膚などを移植し、血の滴る真新しい肉を好み、夜の世界を支配するふくろうの魂を乗り移らせることにより誕生した化身忍者。
その素体となった人物は
変身忍者嵐となって血車党を苦しめる、党に対する裏切り者ハヤテを討ちたい
と志願し、自ら化身忍者となった、そのハヤテの幼なじみ山彦小次郎だった。
その体には人を狂い死にさせる死人血液が流れている。
主な能力は
- 煙幕によって日食と同じ作用を起こさせ、昼間を夜と同じ状態に見せる『闇夜呼び』
- 口から発する音波で、その対象物を木っ端微塵に粉砕する『忍法呪い笛』。
『呪い笛』という名称だが、実際には笛などは使用せず、両手に持った剣をクロスさせて超音波を発する。
幼なじみであるハヤテには親友のように接していたが、実は身分の違いなどによる嫉妬心から、彼を密かに憎んでいたことを最後の対決の際に明らかにしている、
そして、ハヤテに対して自らも血車党の抜け忍となったと偽って近づき、罠にかけようとする。
なお、小次郎の妹こずえは兄とハヤテとの殺し合いをなんとか止めようと、はるばる血車の里から兄を追いかけてきたが、最終的にはハヤテにかけられた罠を教えることで兄を裏切ることになる。
最後の対決『忍法呪い笛』を発して変身忍者嵐を攻撃するも、レーダーが金属に妨害されるように、その発した音波が嵐の『秘剣影うつし』によって跳ね返され、ダメージを受けたところを斬られて橋から転落死した。
その後、第14話で再生化身忍者の一人として復活するが、以前の強さは感じられないまま、嵐に倒されている。
化身、死人ふくろう!
一般的に特撮番組に登場する悪役が『変身ポーズ』をとるのは珍しいのだが…
『テレビ版変身忍者嵐』に登場する化身忍者については、「化身っ!」という掛け声と共に両手をクロスさせて上に大きく回すなどの『変身ポーズ』をとる例がいくつかあり、実例としては死人ふくろう、毒蛾くノ一、人喰いガラス、ザリガニ鬼、キバギツネが確認できる。
(人喰いガラスのみは「化身」という掛け声はない)
そして死人ふくろうのみは「化身っ!、死人ふくろう」と、化身忍者名を共に名乗っているのが特徴といえる。
石川賢の漫画『変身忍者嵐』に登場する死人ふくろう
第2章『死人ふくろう』で登場。
大筋はテレビ版と変わらないのだが、こちらでは人間態名が山彦小次郎ではなく、山彦小太郎となっており、ハヤテとの再会の際に、血車党時代の思い出を語り合うシーンがある。
また『忍法呪い笛』は両手に持った剣をクロスさせるのではなく、口からいきなり発する。
あと、妹である山彦こずえにあたる人物は本作には登場しない。
関連項目
さそり男ヒーローの親友だった男が悪の組織の改造人間となるという共通点