概要
原語表記:Carmilla Carmine
CV:Daphne Rubin-Vega(原語版)、森なな子(邦訳版)
上級悪魔のまとめ役的存在であり、会議においても議題提起や司会進行を務める。
「地獄一の武器商人」としても名を馳せており、武器製造家のサー・ペンシャスからも(ヴァギーに製造禁止を言い渡されるまで)重宝されていた。
また、劇中で不可能とされていた「天使殺し」を初めて行った悪魔でもあり、それにより物語のキーパーソンの1人として活躍することになる。
ちなみに、彼女の登場シーン(ミュージカルパート含む)では度々フラメンコ調の音楽が流れ、原語版においてはスペイン語で愚痴をこぼすシーンもあることから、スペイン人を意識した作られたキャラクターだと思われる。
人物
冷静沈着な性格で、後述の様に洞察力も鋭い。
また、武器商人の身でありながら、争い事を忌避する傾向が見られ、劇中で上級悪魔との会議の場を設けた理由も、あくまで「地獄で強い影響力を持つ彼らと協力し、エクスターミネーションの影響を最小限に抑える」ことを目的としていた。なお、この一件矛盾した態度は、ヴェルベットからも指摘を受けている。
「母」として
オデットとクララと言う名の2人娘を持つ母親でもある。娘達に対する愛情は非常に深く、そして彼女の最大の行動指針は「最愛の娘達を、何をしてでも守り抜く」こと。
争いに対する忌避も、娘達を過度な危険に巻き込まないためであり、天使殺しもあくまで天使から娘達を守るためのものであった。また、天使殺し発覚によるさらなる火種を防ぐため、その事実を必死に隠していた。
そして、その自身の行動指針を妨害しようとした者に対しては、普段の冷静な態度から一転して激昂した姿勢を見せる。
その他の対人関係
旧知の仲。娘達以外で初めて天使殺しの秘密を打ち明ける等、非常に強い信頼関係でも結ばれている。
あまり良い印象を抱いていない様子。また、彼が一時使役していたエッギーズにより、天使殺しの秘密が彼に漏れてしまっている。
- チームV
こちらに関しては「非常識で無知」と評しており、その1人のヴェルベットとは激しい口論となった。
アラスターから天使殺しの秘密を得られたことで訪問を受け、当初は拒絶していたが最終的に認め、助力する。
能力
高い身体能力を持ち、バレエの様な靭やかな動きと足技を主体とした攻撃による体術を駆使して戦闘を行う。また、エクスターミネーション時に入手した「天使の鋼」製のシューズを常に着用しており、これにより高い攻撃力を持つ。
また洞察力にも優れ、ヴァギーが元エクソシストである事実や天使達の弱点を見抜くほど。
その他、「天使の鋼を売るなら、まず自分から試すべき」と発言する等、武器商人としても高い矜持を持つ様子。
上級悪魔としての実力は確固たるもので、ヴァギーをあしらうほどの技量を見せしめ、天使殺しも前述のシューズと洞察力を駆使して行ったものであった。