概要
インド哲学において登場する言葉で、サティヤ・ユガ、トレーター・ユガ、ドヴァーパラ・ユガ、カリ・ユガの4つの循環する時期からなる「時代」のことを「ユガ」と呼び、このうちカリ・ユガは最後の段階になる。
ここでは各ユガについても解説する。
各ユガ
- サティヤ・ユガ
黄金の時代。徳が支配する善人の時代。
人間の平均身長21キュービット、平均寿命は400年になるとされており、時代を進むごとにこれがどんどん下がっていく。
- トレーター・ユガ
悪が広まり始める銀の時代。しかし、人々はそれほど不道徳には溺れない時代だとも。
4つのカーストが誕生するのもこの時代からだと言われている。
人間の平均身長は14キュービット、平均寿命は300年に低下。
ラーマーヤナはこの時代に当たる。
- ドヴァーパラ・ユガ
社会が大きく繁栄する銅の時代。より悪が勢力を増すとされる。
人間の平均身長は7キュービット、平均寿命は200年に低下。
マハーバーラタはこの時代に当たる。
- カリ・ユガ
暗黒の時代とも呼ばれる鉄の時代。我々が生きている時代がこの時期らしい。
不誠実と悪、そして欲望が支配する全てがあべこべの時代。人々が訳もなく敵対し、環境も大幅に荒れ果てるという。
人間の平均身長は3.5キュービット、平均寿命は100年に低下。
ヴィシュヌ神はカルキに化身して悪を滅するという。
余談
- 人類には各4つの時代があるという表現は他の国々の神話にも存在し、例えば、ギリシャ神話黄金から銅の時代が神代にあたり、鉄の時代が我々の生きている時代なのだという。
- 『ビックリマン2000』に登場するカリユガは当然これが由来。