「ポルカドットマン……」
「ウチの子の誕生会でポルカ踊ってくれよ?」
原作コミック
初出は『Detective Comics #259 - The Calendar Man』(1958年)、バットマンのアンタゴニストとして登場。
本名はジュリアン・グレゴリー・デイ(Julian Gregory Day)。
日付や祝祭日に固執して犯罪を起こす異常者であり、実の両親も殺害している。
それまでは一シーズンに一度、一か月に一度の程度で、記念日や祝祭日にちなんだコスチュームで犯罪を犯していた。
その目的や動機は、「記念日を世間に知らしめるため」というもの。きっかけは「自分の苗字が『デイ(Day)』という事から、曜日や記念日に敬意を払うようになった」ため。ここから異常なこだわりを見せるようになり、深みにはまってヴィランと化した。
ちなみにファーストネームの『ジュリアン』は『ユリウス暦』、ミドルネームの『グレゴリー』は『グレゴリオ暦』と、暦に用いられた名前でもあり、まさに『名は体を表す』ヴィランでもある。
1979年「BATMAN #312」では、一週間の曜日それぞれにコスチュームを変えて登場。そのため、1エピソード内で7種類のコスチュームを披露している。
それぞれの曜日に関連しモチーフ(火曜=戦神、木曜=雷神トールといったように)としたコスチュームを着て、一週間のうち六日間連続で様々な金品や貴重品を強奪。最終日である日曜日には(休日である事から)盗品を持ってそのまま逃走する予定だったが、ブルース=バットマンに見破られる。
カレンダーを思わせるコスチューム姿(マントがマス目状になり、1から31までの数字が描かれている)で逃走するも、バットマンに捕えられた。
当初はコスチュームも派手めで、ややユーモラスな点も見られるヴィランであった。
しかし1997年「バットマン:ロング・ハロウィーン (#3, 8, 12, 13)」に登場した際には、『禿頭に、十二ヶ月のタトゥーを入れている』というビジュアルに変更。以後、ややシリアスに描かれるように。
Batman: The Brave and the Bold
CV:Jim Piddock
シーズン1エピソード#19『ダークマイト伝説(Legends of the Dark Mite!)』、#25『ミュージカル・パニック!(Mayhem of the Music Meister!)』、シーズン2エピソード#7『3人のバットマン(A Bat Divided!)』に登場。
DC Extended Universe
ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結
刑務所における、ポルカドットマンの紹介シーンに登場。
ポルカドットマンの俳優がカレンダーマンを過去に演じた事が登場理由らしい。
Calendar Girl
CV:Sela Ward
『The New Batman Adventures』エピソード#13 "Mean Seasons"(1998年)に、カレンダーマンの設定と特徴を部分的に継承したアニメオリジナルキャラクターとしてカレンダー・ガールが登場。本作のみの一発キャラで、本家カレンダーマンとの共演は実現していない。
白い仮面を着用し、爆発物の投擲と大鎌を武器とする。また半裸のイケメンマッチョ軍団を手先として従えている(彼らの素性や行動の動機に関しては明らかになっていない)。
正体は元スーパーモデルのペイジ・モンロー(Page Monroe)。ベティ・ペイジとマリリン・モンローに肖った命名か。
年齢を重ねるとともに若手より冷遇されるようになり、美容整形手術を行うも失敗。醜くなった素顔を見られることを極度に恐れており、ノックをせずに入室してきた部下に激怒する描写もある。
年間の祝祭日と季節に固執するそぶりを見せるが、真の目的はかつて自分との契約を不当に打ち切った者達への復讐。
拉致監禁の末殺害を目論むも、バットマンとバットガールに阻止され、部下ともども逮捕される。
この際ブロック警部補に仮面を剥ぎ取られ、激しく動揺するが…
ちなみに物語の展開は原作コミックの『Detective Comics #506 - Who Dies for the Manikin?』(1981年)が基になっており、こちらは大火傷を負った元モデルのミランダがマネキン人形を模したスーツを着込み、事故を偽装して自らの殺害を企てたファッションデザイナーに復讐する物語である。