もしかして→ダンガンゲリオン
病気のガンゲリオンとは別物なので留意。
概要
ジュブナイルの主役ロボットであるテトラが、ロボットの廃工場に残された廃材などを使い1日で作り上げた、対ボイド人用兼ヒロイン救出用に制作した戦闘用パワードスーツ。ボイド人が警戒・標的としている「オーバーテクノロジー」の一環。
正面から見ると投光器が目のようになるため、巨大になったテトラを思わせるシルエットをしている(2020年にも、ガンゲリオンに近い部分を持つロボットが使われている)。ただし、テトラが持っている溶接機やスタンガンは装備していない。
命名者は主人公である祐介。「やはりロボットの名前はガンから始まって、今流ならゲリオンと続けるべき」という由来。今(2020年)ならどんな名前になっただろう?
なお祐介の意図はともかく、意味としては「銃(戦い)の訪れを告げるもの」となるため、ボイド人との戦いの先触れである機体名としては結構相応しかったりする。
その材料はテトラが(主役陣の将来と関係してくる)RNMX社の研究所から ×くすねた ○譲り受けた廃材から制作された。
さらにテトラには操縦チュートリアル用のゲームがインストールされており、これをプレイすることで操縦訓練も行う事ができる。
また諸事情により極めて短期間となった設計時間を含め、能力・性能に対して凄まじいコスパの良さが目立つ。
全高は約4m。プレイステーションのコントローラーで操縦する。小学生でも簡単。
性能
基本的な移動はホバー式である。地上では250km/時、短時間ならできる飛行では800km/時という巡航速度がウリであるが、何よりもすごいのはその超機動性。この図体・速度ながら商店街を爆走しても一切周囲に被害を与えない。また、飛行時の上昇速度もUFOに追いつくほど。
武装はレールガンとバリアが一つずつと少ないが、不釣り合いなほどに小さいアームとレッグながらかなりのパワーを誇るなど優れた戦闘力を持つ(制作陣の好み)。ボイドスカウター相手では善戦したものの、性能差、サイズの違い、技術や資源資材の違いなどから不利な戦いを強いられた。
人に似た前半分と、その背中から後ろに2メートルほど伸びた航空機を参考にした装甲コックピットを持つ。左右の肩から2本のV字型のアームが伸び、右肩はバリア発生装置、左肩にはレールガンが取り付けられている。また、アーム付け根付近には1基ずつ投光機を装備。浮上ノズルは肩に2つ、背中に2つあり、基本的に地上をホバー移動または低空を滑空して移動し、ブースターを噴かして大ジャンプや短時間の本格的な飛行も出来る。
コックピットは外部と完全に遮断されているため、頭部を始めとした機体各所に搭載されたカメラから得られた情報をコックピット内部のモニターに投影することで視界を確保する。
腕にあたるマニピュレーターはテトラのものと同様の形状をしており、とても小さいが自重を支えるなど大きなパワーを秘めている。戦闘時におけるパンチなどに使用できる(劇中では未使用に終わったが、家庭用ゲーム機でのトレーニングではパンチが主力武器であった)。ただし、テトラとは異なりアームにスタンガンは装備していない。
脚部もボイドスカウター同様に小さく細く、基本的に着地時や射撃時の姿勢制御に用いるが、やはり大ジャンプを行うなど出力と馬力は強力である。
ジャンプ能力自体は高いものの操作にコツがいるらしく、劇中(およびテトラ内蔵のゲーム)では「ジャンプ練習だ!」とチュートリアルが行われており、祐介もラスボスを攻略するにはジャンプを上手く使う事が必要だと苦心、これがボイドスカウター戦に活かされることになる。
レールガン
2020年の技術と2000年の機材を使って作られた物。巨大な拳銃のような外容であり、アームによる自在性と、実際の拳銃並みまたはそれ以上という優れた連射性を両立している。
アスファルトに着弾した際はクレーターが形成されるほどの威力をもっており、弾が青白く輝いているので、プラズマ化している可能性がある。ただし、シーンによっては弾が黄色に発光しその周辺が青いエネルギー光を纏っており、目標を掠った際に弾の発光が飛んでいくが青いエネルギーは着弾の際に消失している。また、大量の電力をどこから得ているかは不明(2020年の技術を用いているので、省電力という考えもできる)。
なお、設定資料によれば当機のレールガンは実際はエネルギー弾を発射するビームキャノンであり、短時間のチャージで20倍に威力を倍増させることも可能だとされている。
バリア
大量の電力を使うため、バックパックなどの装備が乏しい映画の時点では4回しか使えないらしい。
理論上は、これを使った体当たりなどもできるのだろうか。
余談
- ガンゲリオン、ひいては「でっかくなったテトラ」のデザインは、未来の世界でも作業ロボットに受け継がれている。
- 初期のプロットでは、神崎が制作したテレビゲーム『Last Legend』に登場する主人公用のロボットがモデルだという設定だった(下動画の37:51)。そのためコミカライズ版では『Last Legend』の主役機として登場している(ただしこちらでは神埼が製作に関与した設定は削られている)。
- ネーミングの由来(「ガンダム+エヴァンゲリオン」)、操作方法(プレステのコントローラ)、シチュエーション、などなど、いろんな部分がドストライクなロマン溢れる「男の子」のためのロボットである。
- 『スターシップ・トゥルーパーズ』への登場が叶わなかったパワードスーツへのオマージュである。そのため、ロボットではなくてパワードスーツである。
- ボイド人のボイドスーツと『リターナー』のスーツもパワードスーツである。
- 初期のバージョンでは、ライトの個数が多く、装備も大型のガトリング、謎の武器という具合である(下動画の43:36)。
- テトラはもちろん、ガンゲリオンがホバー移動である点も含めて、この作品のモデルの一つであり、監督自身が後に携わることになるドラえもんと関係がある。
- パンフレットではレールガンとバリア発生器が逆になっているらしい(拝借情報)。
- ガンゲリオンをきっかけにレールガンを知った子供は少なくないらしい。
- ターミネーターシリーズのT-1やFK Reaperなどは見た目が似ている。
- コロコロコミックにて掲載されたコミカライズ版では裕介が好んでいたゲームソフトの自機を再現したものということになっており、機体名も裕介による命名ではなくゲーム内での名称をそのままとったもの。また、プレステのコントローラーは描写されていないものの操縦方法はゲームと全く同じであることが言及されている。
関連動画
(初期のバージョン 43:36)
関連タグ
ガンヘッド:類似性がある。