艦隊これくしょんのキャラクターについては「ガンビア・ベイ(艦隊これくしょん)」を参照。
概説
アメリカ海軍の建造した、カサブランカ級護衛空母の19番艦(CVE-73)。艦名はアドミラルティ島にあるガンビア湾から。
艦歴
航空機搭載護衛艦(AVG)として計画されたが、1942年8月20日に補助空母(ACV)、1943年7月15日に護衛空母(CVE)へ艦種変更された。
1943年7月10日起工、11月22日進水、12月28日。
1944年2月7日より、航空機輸送を行う。
6月14日より、サイパン島上陸部隊を掩護。
7月23日より、テニアン島上陸部隊を掩護。
10月12日、第77.4.3任務群(クリフトン・スプレイグ少将)に加わる。
10月20日より、レイテ島上陸部隊を掩護。
10月25日、第77.4.3任務群は突然現れた栗田艦隊から攻撃を受け、東へ逃走を開始(サマール沖海戦)。
護衛空母ファンショー・ベイ(旗艦)、カリニン・ベイ、ホワイト・プレインズ、ガンビア・ベイは激しく被弾し、最後尾のガンビア・ベイは栗田艦隊に追いつかれ、9時11分、浸水により沈没。これによりガンビア・ベイは、砲戦で撃沈された唯一のアメリカ空母となった。その直後、栗田艦隊はレイテ湾へ向けて進撃し、戦場を去った。
第77.4.3任務群ではガンビア・ベイの他、駆逐艦ホーエル、ジョンストン、護衛駆逐艦サミュエル・B・ロバーツが沈没した。
10時49分には神風特攻隊の突入があり、護衛空母セント・ローが沈没した。
余談
- ガンビア・ベイの戦いは現在、アメリカ海軍の士官候補生が必ず学ぶ教材となっている。
- 栗田艦隊の各艦は勇戦した第77.4.3任務群に敬意を表し、漂流する生存者達に敬礼して去った。
- 小沢中将の陽動策で担当海域を離れ、第77.4.3任務群を救援しようとしないハルゼー大将を呼び戻すため、ニミッツ大将が「第34任務部隊は何処にありや。全世界は知らんと欲す」の電文を打った。