キタキタ踊り
きたきたおどり
「キタの町」と呼ばれる町に伝わる踊り。神に捧げる聖なる踊りとして大切にされてきた。
踊り手は若い女性であり、冠、ビキニ、腰みのだけのきわどい格好で踊る。
これに目を付けた当時の町長であるアドバーグ・エルドルにより、見世物として観光客に見せることが提案される。
これを実行したところ大成功し、寂れていたキタの町は賑わい連日客が押し寄せた。
しかし本来神に捧げるべき神聖な踊りであるはずの踊りを見世物にし、神の怒りにふれたためか、キタの町では踊り手になるべきはずの女子が生まれなくなってしまい、キタキタ踊りは後継者がいなくなるという危機に陥る。
このことを重く見たアドバーグは、自らが踊り手となりキタキタ踊りを絶やさぬことに成功する。
だが、その姿は非常に異様で変態的でもあり、これらのことからアドバーグは町長の座から追われることとなる。
この様に、現在の踊り手であるアドバーグ・エルドルことキタキタおやじのせいで変態の踊りとされてしまった。
しかしそのキタキタ踊りは神に捧げられていた聖なる踊りであるということは嘘ではなく、
その腰の動きは魔神ベームベームを呼び出す魔法陣を模していたことが判明し、勇者ニケ一行の危機を救っている。
なお、キタの町の祟りの影響で祭りを見世物にしていた間は女の子が生まれなくなっていたが、祭りを見世物にするのを止めたためかキタの町では久しぶりに女の子のミグ・ドルドルが生まれていた。しかしキタキタおやじからキタキタ踊りの後継者にしつこく勧誘されるが彼女はこれを断固固辞。(本来女子が踊るべき踊りであるが、もはや現在はそうは思われておらずミグは泣き叫んで嫌がった。)
これをきっかけにキタキタおやじは後継者探しの旅に出る事になり、勇者ニケ一行と再会する。
また劇中でのおやじの暗躍により、後の歴史では魔王ギリの封印に一役買ったことにされている。
続編の舞勇伝キタキタでは、「キタキタ踊りにキリのいいところなどありませんぞ!」ということも判明している。
魔法陣グルグル2の11巻で、踊りと共に出る『ピ~ヒャラ~』という音の秘密が遂に明かされた。
パーティーがクエストする「悪霊の館」でアドバーグが踊っていた時、モンスターが
『ピ~ヒャラ~ていう音はどこから出てんだ』
…という長年グルグルファンが疑問に思っていたことを口にする。
アドバーグ曰く
『この音は…体笛です
さよう 踊りも極まれば体全体が楽器となり
風の流れが笛の音をかなでるのです!!』
こうしてキタキタ踊りの謎が1つ解けたのであった。
腰の動きがベームベームの魔法陣の形になっていたことから、キタキタ踊りを考案したのはミグミグ族である可能性がある。
ミグミグ族は「神の踊り子」と呼ばれ、踊りながら魔法陣を描く事から、
ベームベームを踊りに隠したのかもしれない。
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